外来種のオニアザミを駆除せよ!


 特定外来生物のひとつである『オニアザミ』。
外来植物で駆除対象に指定されている危険な植物でこいつが今、うちの市内に大量に生えてきているのだ。
 葉っぱ1枚の縁取りに等間隔に並んでいるスズメバチの針ような太いトゲ。そのトゲが葉っぱ1枚に10~20本も生えているのだ。しかもその葉っぱも大きく長く育つのでトゲも太く固く、頑丈になる。もはやトゲというよりも針と言っても過言ではない。
 こいつが日本に定着すると日本の生態系が変わってしまう。しかも除草剤で枯らしてもトゲはトゲの形のまま残る。茶色い枯れ葉に固いトゲが残ったままで、風に吹かれると枯れ葉が舞い上がってトゲも飛び散る。
 こいつが道路や歩道に舞い散ると、トゲが犬の足の肉球にザクザク刺さるから気軽に散歩ができなくなる! 地域猫の肉球にもザクザク刺さって大変なことになる! 自力で引っこ抜くことなんてできないから動物病院へ連れて行って1本1本抜くしかない。刺さった傷からバイキンが入ってあっという間に化膿して病気になって死んでしまう。

 そうならないためにもオニアザミを見つけ次第、ボランティアで駆除している。花を咲かせていたら、まず先に花の部分を切り落とす。コイツはタンポポのように種を綿毛で飛ばすタイプだから、ぜったいに種を付けさせないことが重要だ。花を切り落として、茎の真ん中あたりを切って、残った下肢部分に除草剤をたっぷりかける。切り落とした部分は段ボールやふくろに詰めて燃えるゴミとして捨てる。

 もう日本に定着しつつあるので完全な駆除はできない。
でも繁殖するスピードを遅くすることはできる。もしコイツが幼稚園や保育園に生えてきたらどうする? 何も知らない園児たちがトゲだらけの葉っぱを握ってしまったらどうする? コイツが牧場の牧草にまぎれて生えてきたらどうなると思う? 牛や羊の口に刺さってしまったら大変なことだ。

 どうかオニアザミの駆除に協力をお願いします。

                      おわり

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