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お弁当8個作る。約12年ぶり。所要時間5時間。

今日は、幼馴染のご実家のお食事サポート初日だった。
高齢のお父様と幼馴染のお姉様に、約二週間の間、一日おきにお弁当を届ける。

私は1人暮らしを始めてから12年以上が経っている。
その間、大人2人分以上の料理を作る機会は年に数回。
家に友人を呼んだり、実家で両親と食事をするときくらいだ。
自分だけのために「レシピ」を使うことはまずない。
肉・魚は焼くだけ。
野菜類も「食べられる状態」まで下ごしらえを終えたらそのまま食してしまう。
そんな12年強を過ごしてきたので、「まともな料理の勘」を取り戻すところからスタートしなければならなかった。

まず、自分が作れるレシピを片っ端から書き出してみた。
その中から、「中高年~高齢者向け&お弁当向け」をピックアップ。
さらにネットでもレシピを検索して、作れそうなものを探した。
一度に届けるのは昼夕食2日分×大人2人分=8食分。
4種類のお弁当を一度に作るのは今の私には無理なので、とりあえず2種類を作ってみることにした。
リストアップしたレシピの中から組み合わせを考えて主菜2品・副菜4品を選び、買い物リストを作る。

我が家には、みりんやサラダ油、ケチャップやソースなどの基本的な調味料の一部がなく、砂糖さえはちみつで代用している有様。
けれど、自分以外の人にきちんとした料理を作るためにはそれなりの食材を準備しなければならない。
お米も、我が家には玄米しかないので白米を、とりあえず持って帰れる2キロ購入。
あちこちのスーパーに行っては普段スルーしていた商品棚をくまなく見て回り、使いまわせそうな食材を少しずつ揃えていった。

自分以外の人のために作る料理では考えなければならないことがたくさんあると、今更ながら気づいた。
ごはんの量は?硬さは?
味付けの好みは?濃い方がいいのか?甘い方がいいのか?
高齢のお父様は固いものを食べることができるのか?
幼馴染を通じて情報収集をしながらイメージを作っていった。

自分が自分のために作るものなら、見た目はどんな状態でも全く問題ない(私の場合)。
それなのに、自分が作っていないものだと見る目が段違いに厳しくなるのはなぜだろう。
料理を出される側の気持ちを考えると、少しでもときめくような盛り付けにしたいと思った。
以前からインスタのお弁当写真の美しさが評判になっている某ママタレさんを思い出し、YouTube動画を観て盛り付け方を勉強した。

時間はそれなりにかかると思っていたが、いざ始まってみると予想以上に大変だった。
朝6:30から作り始めてお弁当箱に詰め終わったのが11:30。
きょうは午後から荒天の予報が出ていたので、8個のお弁当を大きな保冷バッグに入れて徒歩15分弱の道のりを急いだ。

夜、お姉様からお礼のメールを頂いた。
おそらく問題なく?喜んでもらえたようでホッとした。
「知り合いからの好意」というものは、たとえ不満等があったとしても伝えにくいし断りにくいものだと思うので、それを踏まえつつできるだけの工夫をしてみようと思っている。

私自身の両親も近くに住んでおり、数年内に同じようなサポートをすることになるのではと思っている。
今まではその状態を想像すると「自分にできるだろうか・・・」と、不安ばかりが募っていたのだが、今回、このような形で「予行演習」をする機会を与えてもらえたことでその不安がかなり解消された。
「やってみる」ことのパワーを実感できた一件だった。
何より、とても楽しかった。
お弁当を届けて帰ってきて、疲れ果てて寝落ちした後の達成感がたまらなかった。

報告として、幼馴染にこの写真を送った。

明日はお弁当箱と保冷バッグを追加購入する予定。
お米も天気の良い日に買っておかないと。
分量と所要時間の目安が少しつかめたので、明後日はもう少し効率的に動けるといいな。



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