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2022/7/17 いわき初日

現在,2022/7/18(月)の21:40です。初日からブログを更新できず。引っ越し,レンタカーを借りて人生初めてとなる一人運転,夜のいわき市小名浜ドライブ,ゲストハウスでの晩餐。盛りだくさんで1:00ごろに寝たかな。

前日に余り野菜で作った味噌汁を飲み,キッチンを掃除して,8:00に千葉を出発。高速に乗って福島県いわき市へ。この時は,今日レンタカー借りるけど運転できるだろうかという心配がほとんど。道路標識に少しずつ福島県の地名が出始めて,「小名浜」と出たときはめちゃくちゃテンション上がりました!これが聖地巡礼の気持ちなのかもしれない。私は何かのオタクであるという自負が謙遜ではなく全くないので,聖地巡礼の嬉しさが少しわかったようで嬉しかったです。この旅(移住)は小松理虔さん著作の『新復興論〔増補版〕』の聖地巡礼でもあります。

見せるほどのこともない味噌汁。最後の朝食。

11:00ごろ,「勿来」という場所を通過。一説によると,勿来という地名には蝦夷に対して「来る勿れ(なかれ)」というメッセージが込められているそう。境界を感じつつ高速を降ると工業団地があり,少しすると海が見えてきた。「わ〜海!』と思っていると長い長い防波堤が始まる。

常磐鹿島工業団地入口
おそらく防波堤のはじ

お昼ご飯はチーナン食堂へ。半カレー付きのラーメンを食べました。これ,魔の組み合わせで,あっさり系のスープを飲んで麺をすすり,ほろっほろのチャーシューを食べた後もう一度スープを飲むと少し塩気が欲しくなる。そこでカレーを二、三口食べると,あっさりスープで中和したくなる。スプーンとお箸が止まらないながら,頭の中ではボトルアクアリウム(閉じた瓶の中で水槽や魚のバランスを調整して酸素,水素などが一定のバランスで循環しているもの)でいっぱいになっていました。

看板と暖簾。風が強い。
チーナン食堂行ったらチャーシュー必須

その後,湯本駅近くのニコニコレンタカーでマンスリーレンタカーを借り,ゼビオ,ニトリなど一人で運転して回る(すぐ前に誘導車もあったけれど)。中之作のあたりの港で少し休憩がてら散歩をするとあることに気がつく。それは堤防から海が見える辺りまで顔を出すとすごく海の音が聞こえてくる!というもの。

この高さだと耳をすませば波の音も聞こえるけど,会話していると気づかない
ここまで登ると,ああ向こうに海がある,というくらいの音
階段を登り切ると,え!全然聴こえてなかったんだ,と気づく
そして完全に海が見える

福島にきて車の窓を開けると,カナカナカナカナ…という涼しげな虫の声が聴こえるとともに,実家で過ごした18歳までの記憶が蘇る。音というのは記憶を呼び覚ますスイッチのようだなと思っていた。そう思っていたところで,防波堤が音を遮っているということを知ってしまうと切ない気持ちになってしまう。波の音を聞いて故郷の日常を思い出すということができなくなってしまうのでは,と。もちろんそれによって守られるものもあるのだろうけれど。よそ者は,佐賀県にある御船山楽園ホテルのように自然の音を集音スピーカーで拾って,別の場所へスピーカーとして届けるっていうこともアリなんじゃないかな,などと勝手なことを考える。

夜にはゲストハウスのオーナーの方ともお話しし,地域づくりのトレンドにサウナが来ていることを知りました。嬉しい限り。日がすっかり暮れてから,ゲストハウスのメンバーで夕飯を買いに行きがてら,小名浜の夜ドライブに連れて行ってくれました。煌々と光るイオンを見て,これまた聖地巡礼の気持ちに。

街灯はあるのだがなんとなく暗い
どの工場が何を作っているのかまだ把握できていないがテンションは上がる
夜に工場を見るとそこには仕事をして生活している人がいて
自分は生かされているということを実感する

爆音を鳴らす車好き・バイク好きな人たち,工場地帯の近くにあるパチンコ店,ソープ街も含めて,小名浜の夜の雰囲気を味わうことができました。だだっ広い駐車場を24時間見るだけでもいろんな雰囲気を味わえそうだぞ,と思う夜でした。駐車場でたむろする若者を見て,純粋にいいことだな,と思う。仲間とだべり,愚痴って,また生活に戻る(のかな)。話せる相手がいること,自己表現のスタイルを持っていること,素敵だと思う。きっと駐車場にチェーンをかけて夜間の駐車禁止なんてこともやろうと思えばできるんだろうけど,しない(何か別の理由があるかもしれないけれど)。とにかく,小名浜や中之作を中心としたいわき市,通時的にも,共時的にも楽しめそうです。

最後に,おうちに戻って,飲み,食べ,語り,寝ました。初日はこれで終わり。

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