舞台ぼっち・ざ・ろっくの感想


プロローグのようなもの

 初めまして。オタクです。この記事は舞台ぼっちを見て、幾らTwitterに細かい感想を投稿しても鳴り止まない感情をどうにかする為に書きました。
 
 同じく舞台を見て「それ分っかるー!」と共感したい人。
 「ふんっ、アニメの舞台なんて……」って人。

 どちらにしてもとにかく褒めちぎることしかしない記事なので安心して読んで下さい。後者に見とけば良かったと思わせられたら最高ですね。
 それと当然の如くネタバレ全開です。ご了承下さい。
 
 1公演しか見られなかった人間なので記憶違いがあるかも?

 ※これは15日の公演のお話です。


舞台全体のお話

天才発想!イマジナリーフレンドぼっちーず!

 
 いざ、幕が上がり、どんな始まり方をすると思えば大量のぼっちちゃんが出てきて謎のダンスを踊り出すと言う最高にぼざろっぽいオープニング。
 ここで出てくる大量のぼっちちゃんは本物のぼっちちゃんのイマジナリーフレンドで通称ぼっちーず。見てない人は「なんだそれw」ってなるかもしれないが、このぼっちーずの活躍は本当に凄い。
 ぼっちーずが居なかったらこの舞台が成り立たないまである影の立役者。

 時には黒子として舞台装置を動かす演出役。
 そしてモノローグの多いぼっちちゃんの内面を面白おかしく且つ色鮮やかに表現してくれる。

 ぼっちーずたちは他キャラの兼ね役である影響で、登場人物が舞台上に増えれば増えるほど減っていく。
 これが交流を深めて外の知り合いが増えた結果イマジナリーフレンドが減っている演出なのかは分からないけど、そう言う解釈でも面白そう。


見てびっくり!聞いてびっくり!のキャラクターたち。

 
 恐らく舞台化で1番不安になるのはキャラクターたちじゃないだろうか。
 自分も最初はそうだった。
 アニメ化され、声優が声を担当し、あれだけ爆発的に人気が出た作品。3次元で声優ではない別の人物がやったら……

 何か違う……?

 と、なりそうな気持ちは分かる。
 
 しかし!そんな心配はこれっぽっちも要らなかった!
 舞台の上、現地であれば目の前に居たのは紛れもない結束バンドで店長でPAさんで1号2号で酔っぱらいベーシストたち。
 漫画やアニメを見てれば絶対に知っているキャラクターたちが動いて喋っていた時の衝撃は半端なかった。いやマジで!誇張なしで本人だった!


舞台ならではの面白さ。

 
 舞台を見るのはこれが初。どうなるんだろうと不安よりも期待が明らかに上な状態で見に行った舞台ぼっちは期待以上の面白さでまず距離が近い!
 
運良く最前列を引き当て、本当に目の前にぼっちちゃんたちがいる状態。
 さっきも言った通り、アニメで見たあのキャラが手の届きそうな範囲に居る。その事実だけで満足出来る。出来てしまう。
 ただし、距離が近い故に席の位置によってはキャラの表情が見えなかったりする。自分は公開ゲネプロを見て、山田が草食べてる時の喜多ちゃんの表情を知った。
 まあでもDVDが来た時の楽しみとも言える。
 現地での満足感があるので個人的には欠点でもなんでもない。
 
 次に観客がその場に居る状況
 これは作品によってなのかもだけど『ぼざろ』は元々シリアスで重い話じゃない。だから面白いやり取りがあれば客席から笑いが起こる。
 どうしようもない台詞噛みも笑いに昇華されていて楽しかった。
 ライブシーンも同様でライブが終われば盛大な拍手が巻き起こる。
 そもそもが舞台だから客が何処まで盛り上がって良いのか判別が付かなかったけど、多分それは公演が終わりに近付けば近付くほど改善されてそう。

 「お前が人間国宝!」とか叫んで良かったのかな?それは駄目か。
 15日の公演ではオーディションと初ライブの「ギターと孤独と蒼い惑星」の時には拍手が起こらないあたり、観客の原作理解度に震えた。

 あの一体感好き。出来ることならもっと盛り上げたかった。

各役者さんたちのお話


後藤ひとり——守乃まもさん

 これだけネットが発達した現代で誰も過去を知らない謎に包まれた新人役者のギターヒーロー。最近海外にも知られ始めた。
 最初から最後までずっとぼっちちゃん。カーテンコールでもぼっちちゃんだから演技とリアルの区別が本当に分からない。
 金沢八景で廣井の路上ライブで観客に扮する時、通路を挟んで隣の席に座ってきて最高だった。本当に近かった。
 例の電子音を舞台の上で出来る演技力の持ち主。「あのバンド」のギターソロは勿論だけど、喜多ちゃんにギターを教える一連の流れの雰囲気が凄く好き。
 どこまでがアドリブなのか分からないけど会場で笑いを作った回数は1番多かったと思う。
 ここから大躍進して欲しい気持ちと引き篭もり(自称)に戻って謎のギターヒーローで居て欲しい気持ちが絡み合ってる。
 
 最後、ライブ終わった後にダイブを期待したのは俺だけじゃないはず。

伊地知虹夏——大竹美希さん

 ドラム!ドラム!ドラム!あの迫力が今でも頭から離れない!
 バンドで好きなのはベースかな、と思ってたら、原作で音のでっけードラムに憧れて始めた虹夏ちゃんが同じように魅力的な大音量でぶん殴ってきた。ドラムに限らず現地のライブシーンは耳がつんざくほどの迫力。
 台詞を噛んでもそれすら虹夏ちゃんっぽくて可愛かった。原作同様に癖の強い皆んなをまとめて会話の流れを作ってた印象。完全に虹夏ちゃん。
 アー写撮影時の私服ほんと好き。
 どれを取っても最高なんだけどやっぱりドラムが何よりもインパクト強かった。超超超超格好良かった!

 YouTubeのチャンネルで弾くドラムも最高。
 「SPARKLE」のチョイスは俺に効く……。

山田リョウ——小山内花凜さん

 公演が重なり、見る人が増えるにつれて股下の長さが伸びていった。俺が見た時はまだ2mだったけど今では多分20mくらいまで伸びてるはず。
 そう思えるくらい本当にパッと見て分かる驚きのスタイル。
 当然、スタイルだけじゃなく行動も山田そのもので草食べてるシーンやぼっちーずをガン見してたりと台詞がない時にも目立ってた印象。
 なんなら台詞がそこまで多くないからこそ裏で喜多ちゃんと絡んでたり誰かに草食べさせようとしてたりしてるのが記憶に残ってる。
 ことある毎に草を手に持ってたな。どんだけ金欠続いてたんだ山田。
 どの曲かは覚えてないけど、途中で手を叩くジェスチャーしてくれたおかげで観客席の手拍子が始まってどんどん盛り上がって楽しさが倍増。

 本当に格好良くて、喜多ちゃんが一目惚れしたのを追体験出来る。
 今は股下何mあるんだろうか。スカイツリー越したかな?

喜多郁代——大森未来衣さん

 太陽並みの陽キャオーラ全開で、その大盛りの歌唱力は迫力満点のドラムに負けず全身に突き抜けてきて本当に痺れる。圧倒されるよね……あれは。
 その明るいオーラの影響なのか、不思議と台詞がない時でも目で追っちゃうことが多くて、目が合ったような気がした時はなんか全力で逸らしてたから変な奴だと思われてたかも知れない。
 虹夏ちゃんと一緒に台詞飛びふたりちゃんのカバーしてたシーンと多弦ベースの歌大好き。
 イソスタを見る限りではアコギしかやったことがなかったらしく、エレキは初心者スタートであの腕前……何もかもが喜多ちゃん。
 
 劇中でやったのは4曲。マジで最高だったから是非他のも聞いてみたい!
 何なら舞台版キャストでアルバム「結束バンド」欲しい!
 「光の中へ」と「青い春と西の空」も追加で!
 はせみさんと対バンライブとか舞台版キャストのライブー恒星ー見てみたい。

店長——河内美里さん

 リコリコの舞台で話題になってたから唯一知ってたキャスト。
 千束とは全然違う店長をどう演じるんだろうと思ったら本当に店長出てきた……アニメでたそがやった時も凄かったけど河内さんも凄かった。全員に言えることなんだけど役者ってすげぇ。
 厳しそうに見えながらも甘々なツンデレ具合は原作まんま。
 「ちゃんと、見てるからな」で笑いが起きてたのも良かったし、PAさんとのやり取りはどれを取っても素晴らし過ぎた。
 「あっち行ってよ……」1番好き。

 リコリコの舞台を見に行かなかったのが悔やまれるっ!
 聲の形のミュージカルではまたまた系統の違うあのキャラをやってくれるので楽しみ。チケット取れたら絶対行く!

廣井きくり——月川玲さん

 今回の舞台で最も忘れられないであろうことをやってくれた皆んな大好き酔っ払いベーシスト廣井。
 まず客席側から丁度俺の真横通って登場するし、本当にシラフか?と思いたくなるほどの酔っ払い演技。呂律の感じとか酔ってるようにしか見えなかった。いや、絶対飲んでる。※飲んでない。
 そして本来ならぼっちちゃんと石像を間違えるシーンで俺の真横に座ってたお姉さんをぼっちちゃんと勘違いする特大ファンサをかました酔っ払い。
 マジで目の前まで迫ってたし、隣のお姉さん限界化してるしですっごい面白い状況だった。
 あのお姉さん元気かな。ロスやばそう。
 
 YABI×YABIと言うバンドをやっていて、好きなタイプの曲。
 そしてベースがかっこいい!

後藤ふたり——津久井有咲さん

 トニカクカワイイ。これに尽きる!
 台詞飛んじゃったり、色々メタ発言かましたりと大暴れなふたりちゃんも姉同様何度も会場に笑いを呼び込んだ。
 Wキャストで岡奈々美さんも居たけど、1公演しか見られず残念ながらそっちのふたりちゃんは見られなかった。
 エンディングの時は丁度目の前に居たから一杯手を振った。
 俺に対してかは不明だけど控えめに振り返してくれてたのも微笑ましかったなって。

ぼっちーずetc

PAさん——堀春菜さん

 男女共に人気があるPAさんが3次元に現れた!
 ミステリアスでクールで妖艶なあの雰囲気のままで破壊力が凄かった。喋り方まであの色っぽさは……ねぇ?
 きっと多くのファンの脳を破壊したであろう魔性のPAさん。
 ぼっちーずではゴープロとかツチノコ担当だったらしい。他も探してみてって……堀さんに限らずだけどどうやって?

ファン2号、赤いキノコ——園田光さん

 ハッシュタグツイートをめちゃめちゃいいねしてくれるファンサの鬼。
 承認欲求モンスターもやってたらしく、ドラムも叩けるとのこと。
 皆んな多芸過ぎる……!

 どのぼっちーずを誰がやってたのか分からないからぼっちーずと見る舞台ぼっち配信とかやったら面白そう。

後藤直樹、青いキノコ、喜多友——澤田美紀さん

 公式サイトとパンフのキャラビジュでキターン!って鳴ってそうなくらい眩しい笑顔なの好き。
 見えないものが見えるふたりちゃんとの掛け合いはやっぱり良い。笑えるし、本当の親子みたいだった。最早本当の親子と言っても過言。

 澤田さんも聲の形に出るのでその日はなんとしてでも見に行きたい。

リーマン、喜多友、黄色キノコ、ファン1号——やじりまおんさん

 最初、やじまりおんさんだと勘違いしてました……。
 重いオオセキを取り扱うプロではしゃぎ過ぎて殴られるぼっちーずの1人。
 はしゃぎ過ぎてるぼっちーず本当に面白い動きしてるなと思ってたらYouTubeで凄いおもしれーことをやっていたお方。
 あれ見たらぼっちーずに選ばれるわ……適任過ぎる。
 殴った方のぼっちーずは誰だったんだろう?

後藤美智代、ピンクキノコ、etc——斉藤瑞季さん

 後藤父同様にふたりちゃんへの接し方が本当に母。
 エンディングで恐らく観客側から手を振られてるであろうタイミングで、ふたりちゃんに「ほら、あそこで手振ってるよ」みたいな動きしてた(気がする)のもう親子じゃん!

タモリさんのような司会、ギタ男——ピーターピーターさん

 アニメでも大活躍だったギタ男は舞台でも大活躍!
 ぼっちーずがあまり喋る立ち位置じゃないからその分ギタ男が喋って説明してくれる。流石原作にも居るイマジナリーフレンド。
 だっっっっっっっせTシャツ着てふたりちゃんに絡まれるのほんと好き


あとがき

 初の舞台観賞は本当に楽しかった。誰が、とかじゃなくて全てが。
 こんな最高の舞台を作ってくれた多くの人々に感謝しかない。
 強いて言うなら1公演しか見られなかったのはちょっと後悔してる。舞台って割とリピート前提のものなんだなって実感した。
 それさえ知ってれば千穐楽のチケット何がなんでも取りに行ってたのに!
 寧ろ1公演見ただけでこれだけ書ける舞台ってなんだよ最高かよ。
 
 再演?続編?最高の続報を待ってます!


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