図南の翼

珠晶は小賢しくて幼いなあ。。。なんて、つい、登場する大人たちと同じ(?)反応をしていました。
でも、子供のころというか思春期のころってこんな考えしてたなあと。
珠晶のすごいところは、文句言ったり憂うだけじゃなくてそれを実行するところ。
「お金があるからできるんだ」「騎獣がいたから踏み出せたんだ」とかいろいろあるかもしれないけれど、
なんにつけ、思っていることを実行するのとしないのとじゃ、雲泥の差。

子供だから(これをいうと珠晶はめちゃくちゃ怒るだろうけど)、見えていることだけで判断して突っ走って間違って、、、を繰り返すけど
間違うたびに、どこがどう間違っていたのか自分で考えているの、素晴らしいなあ
それが王になるにふさわしい素質の一つなのかしら。

自分で考える、って大事よね。
全部自分事として考えるのって、とんでもなくしんどくて面倒くさくてきついけど、その分得るものも大きいのかな。
大きいと思いたい。

利広と更夜って、なんだか似てる。
更夜は利広のように柔和、ではないけれど、なんだか私の中に広がる二人のイメージは似ている。
落ち着いていて、必要なことを必要な時にだけ言ったり行ったりする人。
表情が良くわからないから、ちょっと怖さもある。
そんな感じ。



やっぱり小野先生ってすごいなあ
老若男女、立場の違い、育ってきた環境、性格、それぞれでどんな思考や志向になるのか、ものすごく細かいところまで見えるのが。
説得力がすごい。
その思いに至ったことに納得する、というか。
なぜに????みたいなことがあまりない。
共感はできなくても理解はできる。
珠晶の小生意気さなんて、自分の子供の頃だってそうだったはずなのに、それを忘れて「なんて小生意気な・・」て思っちゃうのに
どうしてそういう思いになるのか、めちゃくちゃリアルに伝わってきて、
小野先生は子供の気持ちさえもこんな手に取るようにわかって(あるいは想像できて)しまうの・・・・本当にすごい。
はーーーすごい。


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