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身延山の霊気を身心に浴びる
目に映る景色、遠くに望む山々までも、何かが違う・・・
総門をくぐると、空気が一変します。
ここは、山梨県南に位置する身延山久遠寺。言わずと知れた日蓮宗の総本山。法華経・お題目の根本道場です。
日蓮が活躍した鎌倉時代は、武家による権力争いに加え、天変地異に見舞われ、人々の暮らしは惨憺たるものでした。
「仏教を信仰する国は平安である」はずなのに、目にする現実世界は真逆でした。なぜ・・・
日蓮は一切の経典をくまなく繙かれ、結論を導き出します。
「この世に出現され、尊い教えを説き、私たちを導いてくださったのはお釈迦様であるのに、他の仏様を拠り所としている。ましてや『法華経』こそが真実の教えだと説かれるのに、その『法華経』をもないがしろにしている・・・」
日蓮は、生涯を『法華経』「お題目」の弘通に捧げられました。
しかし既に多くの宗派の教えが浸透しているこの国に、新しい風はなかなか受け入れられません。それどころか政治批判と受け取られ、幕府からも迫害を受けることとなりました。
「三度諫めて用いられなければ、山林に交わるべし」(『礼記』)
中国の故事に倣ってか、日蓮は身延山への入山を決意されました。
時に1274(文永11)年6月17日のことです。
「たとえどこで亡くなろうとも、私の墓は身延山に建てていただきたい。未来永劫にわたって私の魂は身延山に留まる(趣意)」(『波木井殿御書』)
たった1人で唱え始めた「南無妙法蓮華経」のお題目。今や日本だけではなく、全世界で唱えられています。
その根本道場が日蓮宗総本山身延山久遠寺に外なりません。御遺言通り、日蓮聖人の御魂が棲まわれる聖地だからです。
今年は、身延山に御入山されて750年という節目の年。
是非、身延山に御参拝いただき、身延山の霊気を身心に浴びていただければと存じます。
最後までお読みいただき
ありがとうございます
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