「棒になった男」との出会い。

2008年、専門学校舞台芸術学院に入学して3ヶ月がたとうとしていた7月。
1期上の先輩の発表会で観たお芝居が「棒になった男」だった。
正直な感想としては、よくわからなかったというのが本当のところだ。
そして、作者が安部公房氏ということもあり、「棒になった男」の文庫本を買った。
しかし、まったくわからない…むしろ、一緒に文庫本に書かれた「友達」や「榎本武揚」の方が面白いのだ。
だが、だが、つまらない訳ではなかった。
友達や榎本武揚より何か複雑なテーマと批評がある気がしてならなかった。
そんなこんなで、その2年後、私は再び会ってしまう。
本当に縁の深い戯曲である。

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