風呂敷を広げる事は本当に悪い事なのか?

ちょうど3ヶ月前、スタートアップぽいワンプロダクト事業からピボットして、0から事業開発をするために再出発したのですが、最近までこんな反省をしていました。「風呂敷を広げすぎた」。つまり、なんでもかんでも「出来ます!」って言って仕事を請けたことによって、自分たちのキャパを超えてしまったのと、専門性を作れず、自分たちの強みを作ることが出来なかった。

しかし、最近色々経営の勉強とかしていく中で気づいたのは、何もない最初の段階では、「風呂敷を広げる」ということは非常に大切なプロセスだった。OpeAIのサムアルトマンも「ジェネラリストとスペシャリストでは、起業家に向いてるのはジェネラリストの方だ」と言っていた様に、特になんのバックグラウンドもない若手IT起業家は、しがらみない状態でこれからの事業を創る事ができる。その為には、一旦とにかく風呂敷を広げて色んな仕事をこなしながら、徐々に風呂敷を畳んでいけばいい。
いきなり風呂敷を畳むことは、これからの可能性を最初から狭めることになる。

そもそも、簡単に風呂敷を広げるとはいうが、風呂敷を広げることは非常に難しい。弊社で言うと、AIモデル開発からwordpressでのWebサイト作成、業務の自動化や、ウェブシステム開発、モバイルアプリ開発まで、色々やったが、これを実装するには、数十個の技術スタックが必要になる。
今思い出せるだけでも、「Swift,SwiftUI,Next.js,Typescript,Javascript,Node.js,Stripe,Firebase,Supabase,Azure CosmosDB, Azure, AWS, Lambda, Wordpress, HTML CSS, php, Figma, Streamlit, Python, Pyautogui, Pyinstaller,Unity, Formrecognize, Azure OpenAI,,,,」書き出したらキリがないが、これくらいの技術スタックは必要だった(自分一人でこれではなく、もう一人の創業期から一緒にやってる人と合算)。

ここまでの技術スタックを揃えるまでには、色々犠牲にしたものもあるし、同世代の中で自分よりフルスタックなエンジニアは観測した事ないので(探したらいっぱいいるとは思う)、今は風呂敷を広げたことに対する自己否定は一切なく、ここまで広げらる様になったことは一旦よかったと思い、次のフェーズに進みたい。
結局成功しないと、ただの落武者の自己防衛でしかないから、これまでの自分を肯定するためにも、結果を出したい。
自己肯定のために結果出すって、まじでダサいと思うけど、まあいいや。結果出したら、世界平和のために事業やってますって真顔で言お。

風呂敷について色々書いたが、とりあえず次のフェーズについて考えたい。
広げた風呂敷を一旦畳み、これから3つの領域で事業を作っていく。
1. AIモデル開発
2. RPAコンサル
3. 医療領域特化のウェブマーケ
補足でなぜ医療領域なのかというと親が医療法人を持っているのと、おじさんがお医者さんだから、個人的に頼りやすいってのと、単価が他のドメインに比べて異常に高いからってのが理由。

次に、これらのドメインでやっていく為の現状の課題の解像度を上げる。
AIモデル開発
・課題
どんな業種のどんな会社が、どんな課題を抱えていて、その課題はどんなAIモデルを開発することで解決できるのか?を超具体的に説明できるようにする。
RPAコンサル
・課題
どんな業種のどんな会社が、どんなことを自動化させたくて困っているのか?を超具体的に説明できるようにする。
医療特化のウェブマーケ
・課題
そもそも医療に関する知識が全くないので、この領域に特化するために、ドメイン知識をインプットする必要があるのと、ウェブマーケでは実績が無いので実績をつけなければならない。

これらの課題に対して、どの様にアプローチするのか?
AIモデル開発・RPAコンサル
とにかく色んな会社の社長や事業責任者と会話をする。
どうやって会話をするのか?
1. フロント商材(ゴルフ場の棚卸しSaaS, GPTモデルを使用した業務効率化SaaS)を開発し(現在開発途中)、プレスリリースを月に数本打ち続け、接点を作る。
2. 知り合った社長さんに、とにかく失礼のないようにしながら、他の社長を紹介してもらう。


とりあえず、フロント商材は開発途中なので、それを完成させることを最優先事項として進めていきたい。


こんな感じでとりあえず、現状の課題と、その課題に対するアプローチが整理できたので、愚直に頑張っていこう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?