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もう一度見つめたい

あまりにも時間が経つのか速くて
若い頃はまともに聞いていなかった
「あっという間に月日が経つ」
と言われる言葉を
今、しみじみ体感している私。

夫が亡くなってから

嘆き
怒り
哀しみ
疲れ
気合いを入れ
勇気を振り絞り
強がり
深く落ち込み
泣き
笑い
頑張る自分を慰め
そして
この気持ちは誰にも分からないと知った。

「今出来る事
 今やりたい事をやる」

ただそんな想いで日々を過ごしてきて
早、2度目の暑いを連呼する日々。

やってみたかったことや
行ってみたかった場所へ
恐々ひとりお出かけしたり
家でも色々新しい事をやってはみたけれど
結局のところは
夫が居ない寂しさが消える訳ではなく
むしろ楽しければ楽しかった分
後で落ち込む事も知った。

けれどそれらは皆
やってみて分かったこと

夫がいなくてつまんない現実

悲しいとか寂しいとかだけじゃなく
ただほんとにつまんない

それはどうしたって
埋められるものじゃないのに
何か頑張って
埋めようとしてた気もする。

埋められ無い事は分かった。
だからそこ
かけがえの無い人だと改めて知る。

将来、どう感じるのかはまだ分からない。
変わるかもしれないし
変わらないかもしれない。

「ご主人居ない生活慣れた?」
なんて言葉には
まだ怒りすら覚える。

きっと居ない事に慣れたく無いんだろうな。
ずっと悲しんでいたいんだろうな。

気が済むまで
この気持ちを大事にしていこうと思う。

私の偽らざる心だから。
夫を愛していた証だから。

気が済むまで哀しもうと思う。

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