見出し画像

真っ只中

夫が再発してから、激痩せした私に、
「何キロまでダイエットするの?」
と問う人や、
「痩せたねー。大丈夫?」
と気遣ってくれる人がいる。

数名の人に、事情を話す必要があり伝えると、
「私もね…夫を亡くして大変だったのよ。」
と、乗り越えた感半端なく仰る。

皆それぞれに辛く悲しい別れを経験して来られた様子に、凄いなぁと思う反面、今、真っ只中に居る私には、それらの言葉が刀の様に斬りつけてくるように感じる。

励まそうとする善意の言葉も、相手との関係性や言い方、タイミングによっては、相手を血みどろにするものになると初めて知った。

過去、単身赴任先の夫が突然亡くなった経験を持つ、私の友人は、ただ話しを聞いてくれる。
黙って頷いて、夫が入院中には一緒に食事してくれる。そして何より、全く違う話題で笑わせてくれる。

彼女の姿が、心の底に染み込むのが分かる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?