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議会だより予算案 再議について考える

4月6日(土)書き足します。

さてさて。
色々すったもんだしていますが
結論としては
県知事までは少なくともいくと思います。
個人的には
修正案は違法性が高いと考えます。

なぜならば
市長がわざわざ外した予算だからです。

全くの新規の話で
議会が条例案を提案または可決し
それに要する予算が執行部から出ていない場合は
増額する形で修正案を提出し可決するのは
問題ないでしょう。

今回とは話が違います。

執行部と対立している案を
議会が自分達の都合の良いように可決して
執行を求めるのはおかしな話です。
それができるなら
根本的に解散だとか首長のリコールだとか
必要なくなります。
そこまで市長を否定したいなら
辞任要求して議会を解散、市民に問うのが
通例です。

法律の解釈と運用に
ちゃんと則って議会は運営されて然るべきです。

顧問弁護士さんいないんでしょうか?

議員必携第12次改訂新版より以下
本件に関係すると思われる前提を引用しながら
思うことをつらつら書きます。

p223
 予算が堅実なものでなければ、
日頃、いかに住民の福祉向上を叫び、町づくりの理想をかかげていても、
その実現はむずかしいばかりか、そうした不健全な状態が続くと財政自体が行きづまり、新しい事業は一切できなくなって、
活発な行政の展開を計画的に行うことは不可能となる。
 したがって、堅実な予算を作成することが何よりも大切なことであって、編成に当たる町村長も、審議し確定させる議会も、
特に留意しなければならない。

議員必携第12次改訂新版

大前提です。
私だって我儘なので、やってほしいことは沢山あります。
道のがたつきとか穴とかすぐ直してほしい。
役所の手続きとか簡単がいいし
年中無休な感じで受付してほしい。
あんまり使わないかもしれないけど
学校とかの施設は徒歩圏内にほしいし
電車の本数は5分に一本がいい。
てさ、こんな要求呑んでたら崩壊しますよ。
当たり前。至極当たり前です。

小学校と中学校は近い所を選んで住宅を購入しました。
移転とかの予定がないことも調べて。
保育園は通える所に車で通いました。
妊娠中は、病院の予約時間に合わせてバスを乗り継いで通いました。
高校は適当に、最寄り駅かバス停まで送迎するつもりです。

唐突ですが
私の身内が下校中に暴漢に襲われたことがあります。幸い家の近くだったので母が駆けつけてなんとかなりましたが
日本は100%安全ではありません。
私自身、未就学児の頃に
公共図書館で痴漢に遭遇したことがあります。
下腹部を触られただけですが
矢鱈と通る舞台声で「やめて」と
相手を制止していなかったらどうなっていたか。

子どもを育てていくにあたり
それにまつわるリスクを
どこまで排除していいのか
悩みながらの日々です。
自分はどうでもいいんだけど
娘や息子に何かあったら立ち直れない。

私がこうしてたんだからお前らも我慢しろよ
とは言いたくないし、言うべきじゃないんだけど

公共の資源は、有限です。
分配は、公平になるようにしてほしいです。
行政に何か要望を出すときは
自分のエゴではないのかを自問自答したい。
これが私の基本的な姿勢です。

p223
予算を編成する権限は、
町村長のみに専属し(法一四九2、二一一Ⅰ)、
教育委員会、農業委員会、選挙管理委員会、
監査委員その他の執行機関や議会の議員及び委員会には与えられていない。

p224
 なお、修正議決に対して、
町村長が異議があるとき、又は議決が違法であると認めるとき(法一七六Ⅰ、Ⅳ)は、
町村長は理由を示して、これを再議に付し、議会の再検討を求め、再度の議決を要求することとなる。
これは両者の協調を図って、
その解決点を見出すように途を開いているものである(再議の詳細については、第五編第一章「再議」参照)。

p250
 そして、議会は、住民の負担を軽減する、
すなわち、住民に負担を課する課税権に制限を加えることを本来の役割、使命とする機関である。

 さらに、議会は、減額修正するばかりが能ではなくして、いわゆる「安物買いの銭失い」にならないよう
「町村長の予算提案権を侵さない限度で、増額修正もできる」
としているのが、法第九七条第二項の規定である。

p254
 すなわち、
予算の趣旨を損なうような増額修正とは、
予算編成権者である町村長が予定していない新たな目標を追加し、
又は新たな手段を追加することを目的とした増額修正を行い、
その結果、その予算編成における基本的な考え方を没却することになるようなものといえよう。

議員必携第12次改訂新版

以上をふまえて
最初の所感が間違ってなかったなと思いました。
わざわざ削除した項目を追加して増額修正って
趣旨を損なっていないってどうすればそう思えるんでしょうか。

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