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足枷

先月JIGDRESSのライブに参戦しました。初参戦ということもあり終始興奮状態ですべてが刺激的で書きたいことは山ほどあるんですが、「鎖国」と名付けられた企画名、文字通り公演内容は他言無用ということで、ライブ前後のことをここに残そうと思います。



なんとなくTwitterを眺めてた。数秒前にJIGDRESSがライブ告知していて、会場の下北沢まで歩いて行けるし、なんとなくチケットを一枚購入。

実のところJIGDRESSを聴くようになったのはほんの最近のことで、軽い気持ちで購入したため、他言無用のことや即完したことも後ほど知りました。

“魔笛ちゃんこの曲好きそう”って勧められて聴いた「クソみたいな歌詞」を延々リピートしていたものの、他の曲はあまり聞いてなくて、バンドのファンというより曲のファンって感じでした。

少し脱線

昔から馴れ合いが苦手でした。
女子トイレの愚痴大会、サッカー部の身内ネタ、授業中の手紙交換、部費で行われる週一の飲み会、誰が好きとか付き合ってるとか。

体裁でにこにこすることもあったが、8時間労働した方がマシだと大人になった今も思う。

小4のとき担任に「魔笛さんはお家ではどんなお話ししていますか?」と聞かれ、同級生だけじゃなく先生とまで話すのが億劫で「今朝も行ってきますはしました」と答えたことがありました。

捻くれた一匹狼精神をついに大学まで貫き、その大学も中退したため私の10代は青春を味わうことなく終了。儚い人生。私が死ぬ時の走馬灯に出てくるシーンは果たしてなんなんだろうか…


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九州に住んでいる元彼が東京に遊びにきていたらしい。女の子と。

鎖国の前日に人伝てで知らされました。一人で音楽を嗜むには寂しいからちょうどいい肴だ。辛いのも苦しいのも「味」ですからね。

この元彼の存在が厄介で、私は未練残したまま絶縁したためもともと人間関係が苦手なのと相乗効果で完全に心を閉ざした状態でした。こちらも鎖国ですよと。

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鎖国の数日前、Twitterの裏垢に知らない人からフォローが来ていた。クソ焦った。“フォローとRTでプレゼント!”系のキャンペーンに応募するためにたまたま鍵を外していたのです。どうやら「鎖国」でツイート検索していた際に私の「今は鎖国だけが楽しみだから終わったら死のう」というツイートが引っかかったらしい。普通こんなツイートしてるやつ近づきたくないだろ。

すぐにブロ解することもツイ消しすることもできたが、とりあえず鍵をかけ直してリプを飛ばしてみた。なんかすぐ打ち解けた。

「嫌われたら嫌いになればいい、嫌いになったら切ればいい」そう思って体裁を気にせず話していると居心地が良かった。


意外と人間っていうのは温かいのかもしれない。
私が知ろうとしなかっただけなのかもしれない。
歩くの疲れたし、とりあえずここで休んだっていいよね。足枷をほどくのはその後で。

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