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屋上防水工事で学んだ事 (4/6)

もう一社見積もりを取りました。その会社C社は自分達でインターネット検索し、防水工事に対して実績がある会社としてピックアップした業者さんです。ホームページにある有名防水材料メーカー主催の防水施工チャンピオン大会において毎回上位の成績で入賞しているとの記載があり、技能を高める努力をしている様子がうかがえる会社でした。規模的には50名弱の会社で、設立四十数年の中堅所といったところではないかと思います。その責任者の意見は下記のようなもので、かなり的を射た指摘をされていると感じました。

●現状の防水層・断熱層がかなり傷んでおり、今回被せ工法をとっても10年 
  後は全面撤去になる可能性が高い。この為全面撤去工法を推奨します。
●断熱層と躯体との接着力が下がっている為、土台との間に浮きが発生し易
  く、被せ工法を取った場合、台風などの際に負圧で浮いてくる危険性もあ
  る。又産業廃棄物の処理費用は高くなる傾向にある為、10年後防水層を撤
  去するよりも今撤去したほうが廃棄コストを下げる事ができるのではない
  か。
●漏水箇所の屋上部分のみ張り替えて、その他の部分を含めて被せ工法をと
  った場合、補修した部分とその他の部分に段差が発生しやすく、水が溜ま
  り易くなる。この為排水が正常になされない可能性がある為、部分的な張
  替えは推奨しません。
●全面撤去工法で用いる断熱材の厚みは40mmを使用する予定で、現状使用さ
  れている断熱材25mmより断熱性能が高くなります。又遮熱性の高い塗料を
  使用し、防水層の表面温度が下がるようにします。
●受注した場合はドレイン回りの部分については傷みがひどい為、早めに切
  開し暫定的に修理しておいたほうが安心ではないか。受注した場合その費
  用については、サービスでやりますとの事でした。
 
どの指摘も基本を踏まえた納得できる内容でした。当マンションの防水工事はそもそも竣工時の防水工事に問題があった可能性が高く、根本からやり直す必要を感じておりました。この為、見積価格は580万円と3社の中で最も高い金額でしたが、ゼロからやり直す提案をしてくださったC社への発注を決めました。
 
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