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2022/12/18 M-1グランプリ2022敗者復活戦、決勝戦

2022/12/18、M-1グランプリ2022の敗者復活戦と決勝戦がテレビ朝日系列で生放送されました。
今までM-1グランプリをまともに見たことがなかった私ですが、今年は予選から推しの芸人さんたちの動向は追いかけました。
その中でも、ママタルトとヤーレンズは、見事初の準決勝進出および敗者復活戦への出場を果たしたということで、昨日は敗者復活戦から、テレビでリアルタイム視聴をしました。

敗者復活戦

敗者復活戦出番順

敗者復活戦の出番順は、出演者本人によるくじ引きで決めました。

1番目・・・シンクロニシティ
2番目・・・ママタルト
3番目・・・からし蓮根
4番目・・・THIS IS パン
5番目・・・オズワルド
6番目・・・令和ロマン
7番目・・・ストレッチーズ
8番目・・・カゲヤマ
9番目・・・ビスケットブラザーズ
10番目・・・ななまがり
11番目・・・ダンビラムーチョ
12番目・・・ハイツ友の会
13番目・・・ケビンス
14番目・・・ヤーレンズ
15番目・・・ミキ
16番目・・・かもめんたる
17番目・・・マユリカ
(欠場・・・コウテイ)

敗者復活戦結果

2,901,507人の投票により一位を獲得!
2位以下の皆さんの順位です

()内は出場順
1位・・・オズワルド(5番目)
2位・・・令和ロマン(6番目)
3位・・・ミキ(15番目)
4位・・・からし蓮根(3番目)
5位・・・マユリカ(17番目)
6位・・・ヤーレンズ(14番目)
7位・・・ビスケットブラザーズ(9番目)
8位・・・ななまがり(10番目)
9位・・・ダンビラムーチョ(11番目)
10位・・・ハイツ友の会(12番目)
11位・・・ケビンス(13番目)
12位・・・カゲヤマ(8番目)
13位・・・かもめんたる(16番目)
14位・・・シンクロニシティ(1番目)
15位・・・THIS IS パン(4番目)
16位・・・ママタルト(2番目)
17位・・・ストレッチーズ(7番目)
(欠場・・・コウテイ)

各組のネタ感想

出場順に簡潔に感想を書こうと思います。
1番目(14位)・・・シンクロニシティ
「い」と「え」と「は」と「な」と「ぐ」と「る」と「ぞ」と「ぶ」と「ん」のみで会話を成立させられる!?というネタで、日本語の日本語の可能性を感じさせられた。
結成は2017年ということだが、2人ともサラリーマンと兼業している社会人漫才師ということに驚き。兼業ながら漫才の頂点を決める大会の敗者復活戦にくい込んでいるということへの賞賛と、ボケのよしおかさんの可愛い顔面と陰キャサイコサイボーグ感のギャップが加点要素だったように思います。

2番目(16位)・・・ママタルト
大鶴肥満がマクドナルドでビッグマックを注文するネタ。ただの肥満の日常風景かと思いきや、肥満と檜原がボケツッコミのテンプレを超え、陽気なマッククルーとなりミュージカルをしながらビックマックを提供してくれる、ママタルトハッピーセットパティ倍のスマイル大盛り空間。
ママタルトらしいピースフルでハッピーでみんなが理解出来るネタに、ミュージカルという風変わりさを入れているところが新しかったと思うし、何より大鶴肥満の日常をネタにする面白さが最高でとても好きなネタ。
しかし、お茶の間ではあまり評価されず、全国採点の平均点(順位には関係ない)ではずっと最下位でした。
ただ、出場順が早すぎてまだお茶の間が温まっていなかった説は否めない……!
2016年結成、サンミュージックプロダクション所属。

3番目(4位)・・・からし蓮根
大人がキッザニアで警官の職場体験をするネタ。
伊織さんの天然ポンコツ警官から出る天才奇抜なボケと、杉本さんの九州なまりのツッコミは、安定感とテンポの良さがありました。
2013年結成吉本興業所属。M-1グランプリ2019のファイナリストの名に恥じない漫才だったと思います。

4番目(15位)・・・THIS IS パン
ハリウッド映画の恐竜から逃げるカップルをやってみたというネタ。ボケの半分以上が恐竜🦖だったので、けっこう攻めたネタだなぁと感じた。ウルトラライトダウン軽い〜ってしてる恐竜が可愛かった。
2017年結成、吉本興業所属。

5番目(1位🥇、決勝戦進出👑)・・・オズワルド
ボケの畠中さんが明晰夢を見れるようになったがために夢と現実の区別がつかなくなってしまっているネタ。
畠中さんを正気に戻すために、これが夢だったら敗者復活戦なんか出ずにストレートで決勝でて優勝しとるわ!という伊藤さんの敗者復活戦バージョンのツッコミはお茶の間の皆さんの笑いを掴んだはず。
2014年結成、吉本興業所属。M-1グランプリ2019、2020ファイナリストということで、オズワルドには3年連続で決勝戦に行って欲しいという国民の応援も力にして、決勝に駒を進めたのかなと思います。

6番目(2位🥈)・・・令和ロマン
登場人物全員がイッちゃってるドラえもんのネタ。
令和ロマンのネタからはなぜかサブカルとコンテンポラリーという用語を想起させられるのですが、今回もちょっとオシャレな気もするけどやっぱり理解できなくてぶっ飛んでて面白い世界観が出ていました。くるまさんの見る側を令和ロマンワールドに引き込む演技力やケムリさんとの間合いはセンスが光っていました。ハイセンスなお笑いで、全国採点もオズワルドと接戦となるほどでした。
私は敗者復活戦の中では令和ロマンさんがいちばん勢いがあったと思います。
結成2015年、吉本興業所属。

7番目(17位)・・・ストレッチーズ
福島さんが貫太さんから1000円借りたことをちょろまかすために色んな言い合いを全て水掛け論に持っていくネタ。かなり攻めたなと思いました。貫ちゃんと福島さんの掛け合いが全部水掛け論〜と流されていて、わたし的には見る側のテンションが下がってしまい、見どころの水掛け論かと思いきや同意!などのキレのある貫太さんらしいツッコミに乗り切れなかった印象でした。
2014年結成、太田プロダクション所属。

8番目(12位)・・・カゲヤマ
ツッコミ益田が妹を所望するも、タバやん。が扮する妹キャラが絶望的にキモいというネタ。何度も見ていると、だんだんタバやん。演じる妹のメイちゃんが可愛く見えてくるのが不思議なところ。
ネタ時間が超過しており、最後はネタ強制終了の合図に合わせて益田さんが渾身のツッコミをして終了した所は、肝が座っていてかっこよかった。
面白いよりもキモイと可愛いが勝ってしまった印象でした。
2009年結成、吉本興業所属。

9番目(7位)・・・ビスケットブラザーズ
ボケの原田さんにツッコミのきんちゃんがネイティブな英語をまなぶが、原田さんの英語が流暢すぎて日本語に聞こえると言うネタ。
キングオブコント2019ファイナリスト、2022チャンピオン。コント
2011年結成(2013年に現在のコンビ名に改名)、吉本興業所属。
原田さんのロバート秋山を彷彿とさせる体格の良さ、顔や動きのインパクトが見ているだけで面白かったです。途中リスニング能力が足りずとんでもない日本語に聞こえてしまうという最大の笑いどころが、もう少しハマっていればより上位に食い込めたように思います。 

10番目(8位)・・・ななまがり
こんなの初めて!と、女の子に言わせるステキなデートをやってみるというネタ。ことごとく違うニュアンスのこんなの初めてをたたき出す。敗者復活戦の出番を決めるくじ引きの時点で架空数字「アゼ」を生み出すなど不思議な雰囲気を醸し出していて、ネタでもななまがりワールドを作っていた。ボケの森下さんが上戸彩さんよりも歳下であることに驚きでした。
2008年結成、吉本興業所属。

11番目(9位)・・・ダンビラムーチョ
歌手。森山直太朗が分身し、会場を感動の渦に巻き込んでいた。
これが漫才なのかと言われたら言葉に詰まってしまうが、音楽の力と、2人の魂の声が素晴らしく9位にランクイン。
ボケの大原さんはとにかく歌が上手い。予選の時は演歌歌手でした。
2010年結成、吉本興業所属。

12番目(10位)・・・ハイツ友の会
大阪府枚方市のひらかたパークで開催される枚方大菊人形にどうしても行きたいボケの西野さんと、乗り気じゃない清水さんのローテンションツッコミが見どころ。ひらパーや枚方大菊人形を知っている人には激ハマリしたかもしれませんが、それらを全く知らなかった私も置いてけぼりにさせない清水さんの毒を孕みながらも的を得ていることが分かるツッコミがクセになって面白かったです。
あと2人とも顔が可愛い。2人とも京都出身で今も京都に住んでいるらしい。
2019年結成、吉本興業所属。

13番目(11位)・・・ケビンス
身体能力オバケのボケのコンボイさんが地方ロケに行くネタ。
話術ではなく目で笑いを取るスタイルで、結成1年目のフレッシュさも力に出来ていて、新進気鋭のダークホースでした。
2021年結成、吉本興業所属。

14番目(6位)・・・ヤーレンズ
駐車場の跡地に出来たラーメン屋のネタ。
ボケの楢原さんの息をするように出るダジャレや小ボケに、流したり乗ったり突っ込んだりする出井さん、どちらも緻密で器用だなぁと感じました。
個人的には麵ジャミンバトン〜スープなラーメン〜のネタよりも、宝石店やテーラーのネタの方が、楢原さん演じるクセつよ店員のキャラクターが生き生きしている感じがして好きなのですが、麺ジャミンバトンの店員は、ちょっとかっこよさもあってこれはこれでよい。ヤーレンズの実力は、お茶の間の皆さんにも評価され、6位にランクイン。
2011年結成、ケイダッシュステージ所属。

15番目(3位🥉)・・・ミキ
各世代の有名人を大声でぶつけて張り合う兄弟喧嘩ネタ。
ミキと同世代の私にはハマるネタでした。特に、Perfumeどーんのくだりが、面白かったです。Perfumeファンでもあるので、完全に私得でした。
人の力で張り合うのが面白かったですが、ミキと世代が違う人にとってはおもしろ度が下がったかも。個人的には、準決勝のおさがりのネタが、ミキらしさもあり、よく考えられもしていて好きでした。今や大人気の芸人さんですが、漫才もしっかりやられてきたことが分かって好印象でした。
2012年結成、吉本興業所属

16番目(13位)・・・かもめんたる
サルを人間から見た動物界ヒエラルキーペット部門の上位にしようというネタ。ボケのう大さんがサルが人間のペットになる世界にしていこうと声高らかに呼びかけている時、敗者復活戦の出番順くじ引きの時の三島由紀夫みも想起されて、う大さんが革命家に見えました。
題材がちょっととがりすぎていたのか、13位。ただ、出番がもう少し前で、ミキの後でなければもう少し上位にランクインしていた説は否めない……!
2007年結成、サンミュージックプロダクション所属。ラストイヤーお疲れ様でした!

17番目(5位)・・・マユリカ
結婚式の二次会は意外と出会いがあるらしいということで、中谷さんと阪本さんが出会うネタ。
中谷さんの新婦友人(女)が、本当にそんな人いるよね~~と何か近所の世話焼きのおばさんみたい~~がミックスされていてとても良いキャラクターだった。阪本さんは、新婦友人?(男)でしたが、招待された理由からエアコンと室外機をビンゴで勝ち得るまでずっとサイコパス感が出ていてこんな人いたらいやだよね~~のオンパレードだった。
とても寒そうでしたが、トリをしっかりと面白い漫才で締めてくださいました。
2011年結成、吉本興業所属。

敗者復活戦全体の感想

 恥ずかしながら初めて敗者復活戦を見たので、会場がテレビ朝日の隣の屋外だということも、ママタルトのラジオで初めて知りました。今年運営から支給されたと思われる上着が、LOGOSのカールボアジャケット(税込8,800円!)で、非常に可愛かった。カーキ、ホワイト、キャメル、ブラック、ディープブルーの5色展開とのことですが、現在は完売してしまったそうです・・・。
どの芸人さんが何色の上着を着てるのかを見るのも楽しかったです。
 出番順を決めるくじ引きの時から各組ボケまくりで、ただ順番を決めるだけなのにこんなにおもろいか!?とハッピーになりました。
 敗者復活戦本番も、飽きっぽい私が中だるみをすることもなく、どの組も面白かったです。
私はまだまだお笑い初心者なので、初見の芸人さんたちのネタの面白さを理解するのに時間がかかるタイプなのですが、色んな種類の笑いを堪能することができました。

ここからは推しの話ばかりになりますが、、、
 くじ引きの話で、推しのヤーレンズは非常に良い出番(14)を引き当てましたが、ママタルトはまさかの2番目・・・大鶴肥満が大層ショックを受けている様子でしたが、あんまり気にしてないといいな。
 上着の話で、ママタルトのひわちゃんがストレッチーズの貫太さんと同じキャメルを着ているところにほっこりしました。ストレッチーズは、衣装が貫太さんが茶色、福島さんが緑ということで、ママタルトは檜原さんが茶色、大鶴肥満さんがピンクで、そういえば、貫太さんとひわちゃんは衣装のカラーが一緒なのか!と今更気づいたし、おそろいの色を着ているだけで仲良さそうだなぁと思ってしまいました。
なお、大鶴肥満は宣言通り敗者復活戦の始めから終わりまでずっと一人上着を着ず、衣装のピンクのジャケットでまーごめしていました。出番順決定くじ引きの時に至っては半そでシャツでした。冬とは涼しい夏であるを体現していました。
 ネタの感想は先ほど書いたので、それ以外のところで、M-1グランプリ敗者復活戦は国民投票システムで、投票方法は面白かったと思った3組を選ぶというものなのですが、投票とは別に、それぞれの芸人さんのネタの点数をつけるシステムがあります。この点数はあくまで3票を選ぶための参考としてあるもので、実際の順位には関係ないのですが、敗者復活戦中に国民採点の平均点が発表されるシーンが2回ありました。最推しのママタルトは、まさかの2回とも最下位・・・唯一の81点台をずっとキープしていました。
 1回目の国民採点平均点のトップは令和ロマンで、僅差で2位がオズワルド。上位2組のうれしいインタビューを聞いて、最推し最下位のショックを抱きつつも確かに令和ロマンが一番心を動かす漫才してたなあ、オズワルドも面白かったなぁとか思っていたら、最下位もコメントをさせてもらえるという超おいしい展開に。そこでママタルトはいったいどんなコメントをするのだろうとわくわくしていたら、ひわちゃんが「ぼくらが最下位ということですが、僕らが獲得したこの点数は、他の皆さんに配ろうと思います」というひわちゃんの優しい性格とおもしろさが満載のウルトラハッピー優しいおすそ分けコメントをして、夢のM-1グランプリの舞台で最下位をとりつつこの言葉を選んだひわちゃんがやっぱり好きだと思いました。そのあと、肥満さんも陣内さんにまーごめしてくれたし、これでママタルトを知らない人たちにもママタルトの優しさが伝わったんじゃないかなぁととても幸せな気持ちになりました。2回目の国民採点平均点の発表の時も相変わらず最下位だったママタルトでしたが、最下位のおいしいコメントタイムにまたもひわちゃんはおすそ分けの意向を示し、肥満さんはまーごめしていました。推しの好きなところが生放送のテレビで見られて最高でした。
 ヤーレンズも、陣内さんからコメントを振られたのですが、その時楢原さんが、「リンナイさ~~ん」というボケで返していて、これもまた楢原さんらしくて最高でした。出井さんについては、敗者復活戦のオープニングムービーで、ファイナリストに残れなかった日に「人生、変わらねぇな」と言いながら貫太さんと帰っていく姿が流れていて、それがすごくかっこよかったです。ヤーレンズはあまりテレビに出ていないので、知名度があまりなかった中で6位に食い込むことができたことが、実力の証明になっていると思いました。人生、確実に変えていますよ。


決勝戦

結果

優勝は、ウエストランド!
上位3組が最終決戦へ進みます。

各組のネタ感想ファーストラウンド

()内は得点、順位
1番目・・・カベポスター(634点、8位)
ボケの大吾さんが大声大会の思い出を紹介するネタ。
トップバッターで、静かなテンションのネタをするカベポスターだったので、会場を味方にできるかちょっと心配だったが、トップバッター故の採点の厳しさが足を引っ張ったことは否めない。
2014年結成、吉本興業所属。

2番目・・・真空ジェシカ(647点、5位)
ツッコミのガクさんが共演者の信頼を得たいのに高齢者の人材を提供してくれるシルバー人材センターに行くネタ。川北さん扮するシルバー人材センターの大ボス200歳越えじいちゃんが最後シルバー人材センターのロゴの伏線を回収した所は見事で感動した。
ただ、出番がもう少し遅ければ、より上位に入れた可能性は否めない……!!
2011年結成、人力舎所属。

3番目・・・オズワルド(639点、7位)
敗者復活戦と同じネタを披露してくれたが、走ってテレ朝のM-1会場まで向かい、CM中にネタ合わせをして、相当心が落ち着かない状態だったと思われるのに、少し突っ込みを変えたりできるところはちゃんと漫才をやって実力をつけている証拠だと思いました。
2014年結成、吉本興業所属。

4番目・・・ロングコートダディ(660点、2位🥈)
堂前さんと兎さんがマラソンするネタ。
漫才と言うには型破りすぎるほど、ずっと駆け足してるしマイクから遠ざかっていくし、予選で兎さんは足つったらしいし、こんな漫才もあるのかぁと思った。
2009年結成、2013年再結成、吉本興業所属。

5番目・・・さや香(667点、1位🥇)
ボケの石井さんが体の衰えを感じ運転免許証を返納したりなどするネタ。
新山さんの全力ツッコミと、石井さんのボケのバランスが非常に取れていたし、テンポもスタイルもザ、漫才だった。
2011年結成、吉本興業所属。

6番目・・・男性ブランコ(650点、4位)
音符を運ぶネタ。ボケの平井さんが一生懸命巨大な音符を運ぼうとするも、音符が非常に危険な巨大な凶器となり、ツッコミの浦井さんを何度も殺してしまう。浦井さんの死に方が最高に面白かった。
2011年結成、吉本興業所属。

7番目・・・ダイヤモンド(616点、10位)
世の中に新しい言葉が生まれたが故に区別するために呼び名を変えられた言葉たちがあることに気づいたボケの野澤さんが、時代に先行してまだ言い換えなくてもいい言葉を言い換えまくりツッコミの小野さんに「「もね」っていうのやめてぇ」と言わせまくるネタ。
私はネタの笑いどころに気づくまでに時間がかかってしまい、笑いの火がつく前にネタが終わってしまった。
2017年結成、吉本興業所属。

8番目・・・ヨネダ2000(647点、5位)
天才。イギリスで餅をついて一儲けするネタ。最終的にDAPUMPも餅つきに加勢するという訳の分からない展開だが意味がわからないけれどめちゃくちゃ面白かった。惜しくも決勝進出を逃したが、審査員も悩みながら91を付けている人が多かった。日本のお笑いがヨネダ2000に追いついていないことを実感。
2020年結成、吉本興業所属。

9番目・・・キュウ(620点、9位)
世の中の全然違うものを挙げるはずが、ちょっと似ていたり全く同じだったりするネタ。
確かにヨネダ2000の後でキュウの静かな漫才で笑いを取るのは難しかったかもしれないが、審査員コメントがかなり厳しかった印象。
ぴろさんの声はやっぱり美しくて穏やかな気持ちになる。
2013年結成、2015年再結成。タイタン所属。

10番目・・・ウエストランド(659点、3位🥉)
河本さんがあるなしクイズを出し、その答えを言うのに乗じて井口さんが世間に代わって悪口を言いまくるネタ。
初めてウエストランドのネタを見た時は井口さんの悪口がイマイチ共感できなかったり分からなくて苦手意識を持っていたが、M-1決勝戦ではかなり的を得た悪口を言っていて、特に警察に捕まり始めている!を繰り返し言い続けるボケも正しい悪口(って何だ)を警察〜に上手く繋げていっていて秀逸だった。
2008年結成、タイタン所属。

各組のネタ感想最終決戦

1番目・・・ウエストランド(優勝)
あるなしクイズ第二弾。相変わらず的を得た悪口で会場を沸かせる井口さんでしたが、M1にあってR1にないものは?に夢!希望!大会の価値!規模!とボロクソ言ってるところも、その時河本さんが気まずそうにしていたところも大爆笑だった。10番目にファーストラウンドを終え、続けて最終決戦のトップバッターでネタを披露できたことで、自分たちが作った雰囲気を着火剤にして優勝にふさわしい爆笑をかっさらったと思う。

審査員と採点について

画像は日刊スポーツさんのこちらの記事から拝借しました。

 山田邦子さんの採点が物議をかもしていましたが、私は、カベポスターがかわいそうだったなと思いました。邦子さん自身が、高めに付けたつもりだったけれど、辛口採点になってしまいましたね。と発言していましたし、もし壁ポスターがトップバッターでなければ、1、2点くらいは高く点数をつけていたと思います。
 そのあとの真空ジェシカについては、贔屓とかではなくて、純粋に邦子さんにハマって、邦子さんの中の採点基準的にも高水準だという判断になっただけでは、と思います。
 振れ幅が大きすぎて、山田邦子の採点で順位が左右されるのでは、と懸念していましたが、結果はそんなことはなかったです。
ただ、邦子さんは他の審査員と比べて抽象的な発言が多く、具体的な採点の理由やネタの感想を述べられている印象があまりありませんでした。このあたりも、邦子さんの採点で世間がザワついてしまった原因なのではないかなぁと思います。

M-1グランプリ2022を終えて

 ネタの構成が面白い、動きが面白い、掛け合いが面白い、見た目が面白い、旬を取り入れていて面白い、リズムが良くて面白い、頭が良いのが伝わって面白い、発想が面白い、わけわかんないけど面白い、などなど、笑いの琴線はいろんなところに張り巡らされていることを感じました。笑いの琴線の張られ方は人それぞれですが、漫才という手段でその琴線に1本でも多く、心地よく触れられた芸人がM-1王者になれるのだと思います。
 優勝はウエストランドでしたが、ファイナリストはどの組もそれぞれ面白かったです。
特に、さや香とウエストランドはネタ自体の面白さでいったら互角だったように感じます。
そんな中ウエストランドが優勝したのは、ネタ順の関係で2ネタ連続であるなしネタを披露し、自力で会場の空気を温め、その勢いのまま最終ラウンドでもアットホームな空気の中ウエストランドの良さを全て出し切れていたからだと思います。また、コンプライアンスが厳しくなりテレビでのお笑いにも制約が増える中、悪口を遠慮なくぶちまけて会場が笑いに包まれたことによって、このご時世でもこんな笑いをやっていいじゃないかというメッセージも伝えることができるという点が、優勝の一助となっていたのかなぁと思います。
 来年は一体どんな大会になるのか、楽しみにしています。

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