どうして私はこんな日に、美しい事を書きたいと思うのか

夕方、鏡に映った私の顔は、瞳は輝いて、口角も上がって、あんな事があったにしては、悪くない表情です。

あんな事。
有給休暇を取って家にいる娘から、日中嫌な事を言われ続けたのです。

夫はいつも、自分から娘に言いにくい事を私に言わせる卑怯者です。
その伝言を伝えたせいで、娘から一日中ガミガミ言われ続けました。
それを私は黙って聞いているだけです。

娘は、父親が帰宅しても私に文句を言い続けます。
父親に反抗しているのを見た事がありません。

心をズタズタにされたのに、今私は美しい事を書きたいと思っています。

他者と自分を切り離して心を覗いた時、自分の中には美しいものしか見えないように感じます。

美しいものしか見えないのに、それが文字にならない情け無い自分がいます。

そして今、ホロリと落ちる涙は、昼間のゴタゴタの涙なのか、書け無い悔し涙なのか。

どちらの涙なのか分かりません。

ありがとうございました。
また明日。





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