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T-モバイルパークに関するあれこれを現地勢が淡々と語る(後編)

こんにちは、HBえんぴつです。さて後編に移りたいと思います。前編を読んでいない方はまずそちらをどうぞ。

<目次>
4、応援スタイルは全然違う!
5、食事!いろいろあるぞ!
6、サインをもらうには
7、グッズを手に入れよう!

4、応援スタイルは全然違う!

さて続いては応援に関してです。まず日本の応援スタイルとしては次のようなことがあげられるでしょう。

・選手個々の応援歌
・チャンステーマ
・メガホンなどをたたく

これらは一切ありません!事前に中継をみていたのでそこまでの戸惑いはなかったですが、現地での観戦でも初回は若干の不安がありました。では具体的にどのような点が違うのかというと以下のようになります。

<誰主導なのか?>
日本→有志の応援団

アメリカ→球団(球場サイド)、個人

<応援スタイル>
日本→応援歌、チャンテを歌う、メガホンなどたたく

アメリカ→騒ぐ、掛け声をだす、拍手

まず主導に関してのお話です。T-モバイルパークで観戦してきた限り、基本的にはお客さんは自由です。ここが日本とアメリカの最大の違いなのかなと思います。応援団に縛られることもなく自由に、自分がしたいことをできます。さて、主導する側が球場とはどういったことかというと基本的にバックスクリーンに指示が出ます。基本的に種類は3つです。

1、Make some noisy
2、音楽に合わせて手拍子
3、コール

まず一つ目のMake some noisy。これはいたってシンプルで盛り上げろ!ということです。例えば、フォォォォォォオオ!!!と大声を上げるもよし、手をたたくでもよし、Go Marinars!というのもよしです。この指示が出たらまずは盛り上げることを意識してみてください。

二つ目は手拍子です。これも音楽に合わせて手をたたくというシンプルなものなのでいたって簡単だと思います。

三つめはコールです。基本的なのは Let’s Go Mariners! とコールするものです。これもバックスクリーンに映し出されます。また、たまに選手の名前をコールすることがありますが私が今まで見たのはフリオとJPのみです。

さて次は個人に関してです。要するにこれがお客さんが突発的に Let's Go Mariners!とコールしたりすることです。その場のノリに合わることをお勧めします。

そしてアメリカといえばですがブーイングがあります。基本的にはこれらが起こった時に起こりやすいです。

・審判の判定
・ピッチャーの牽制

ほとんどが上記二つです。審判に関してはフルカウントからの見逃し三振コール、ハーフスイング、自軍選手の退場宣告がほとんどを占めます。そしてピッチャーの牽制ですがこれに関しては訳が分かりません。

5、食事!いろいろあるぞ!

続いては食事に関してです。日本の球場には選手がプロモーションした食べ物、例えばHBえんぴつの特盛カツ丼!みたいなものがありますがアメリカにはそんなものはありません。フリオの熱々チーズバーガーみたいなものはありません。ただ、食事のバリエーションはなかなかに豊富なほうだと思います。下にリストを作ってみました。

<主な食べ物リスト>
-主食-
・チキン&ポテト(ガーリックたっぷりverもあり)
・ピザ1ホール(カットされて売っているところもあり、ペペローニとチーズ)
・ホットドック(ケチャップとマスタードはお好みで)
・ハンバーガー(結構ボリューミー)
・クラムチャウダー
・鼎泰豐(ディン タイ フォン)の中華(主にチャーハン)

-小腹がすいたら-
・ポップコーン(結構ボリューミーなので注意)
・綿菓子(これも結構おおい)
・アイス(主は未経験)

-ドリンク-
・種類は豊富(コーラ、スプライト、ファンタオレンジなど)
・お酒(年齢証明できるものをお忘れなく)

チャーハン
チーズピザ
ハンバーガー

注意していただきたいのはこれらの商品ほぼ確定で10ドルは超えます(チップ含めて)なのであれも食べたい、これも食べたいとすると結構なお金が飛ぶのでご注意を。

個人的なお勧めはピザ一ホール、チャーハン、チキン&ポテトです。なおチップ含めて15ドルは超えるのでご注意を。

6、サインをもらうには

さて次はサインに関してです。先に言っておきますが私は何回かチャレンジしてすべて惜しいところで失敗しています。なのでどこに陣取ればいいかなどをお話しします。

まずサインはどこでもらえるのか、個人的には四か所です。

ここのどこからしらに陣取っておけばもらえる確率は高くなるかなと思います。絶対一塁側です。

ただ、正直なところマリナーズの選手のサインをもらいたければホームのT-モバイルパークではなくビジター球場に行くことをお勧めします。そのわけは主に2つです。

1つ目はアウェイだとファンが少ないからです。どこもそうですがホーム球場に訪れる大半がその球団のファンになります。それすなわちライバルが多いということです。なので、サインをもらう機会はあれど、人が群がりもらえるチャンスを逃します。
二つ目は練習時間です。前編で入場が試合開始の二時間前だと書きましたが、入場する前にマリナーズの練習は終わっています。そして入場したらグラウンドでは敵チームの練習が行われています。ではその時間マリナーズの選手はどこにいるかというとダグアウトです。それすなわちグラウンドにはいないのです。選手がグラウンドに再び出てくるのは試合開始の約20分前、ストレッチなどを行うために出てきます。ほぼ確実(特にナイター)にその時間帯しかチャンスがありません。ではどうすればいいのか。来季、実践しようとしている個人的な対策を上げていきます。

・デーゲームを狙う

まずはこれだと思います。特に平日のデーゲームならなお良きかなと思います。まず、個人的な感覚としてデーゲームのほうがナイターよりもサインをもらえるチャンスが多かったような気がしたからです。ただ休日はお客さんが多くなるので平日を狙うのがいいのかなと思います。

・入場の瞬間から陣取る

最終手段はこれです。もうこれでもらえなければあきらめるほかないと思います。


7、グッズを手に入れよう

最後のパートです。やはり来たからにはグッズは欲しいと思います。ここのパートではグッズ関連のあれこれを話していこうと思います。

そもそも現地でグッズはどこで買えばいいのか、答えは二通りあります。一つ目は球団公式ショップで買うです。正直、マリナーズのグッズを買うのであればここに行くのが一番無難な気がします。日本でもプロ野球などのプロ球団には必ず公式ショップはありますが、アメリカでもそれは同じです。
そもそもどこにあるのか、実はワシントン州の各地にさまざまなお店がありますがもっとも無難なところで行くとT-モバイルパークと併設されている公式ショップです。

広さはだいたいバレーボールコート2つ分(体感)で私も思ってたよりも狭かったというのが正直な感想です。ただ、グッズは充実しており

・選手のT-シャツ
・パーカー
・レプリカユニフォーム(全員があるわけではない)
・NewEraのキャップ
・コップなどの小物類

といった感じでグッズが並んでいます。ただ、すべてがそろっているわけではなく上記で述べたように品切れだったり並んでなかったりします。現に一回も見たことない選手もいます。そんな時は勇気を出して店員さんに聞いてみてください。

二つ目は、スポーツ用品店に行くです。T-モバイルパークの近くにもスポーツ用品店がいくつかあります。ここでのスポーツ用品店はプロスポーツ団のぐっつを販売している店と仮定します。ただここでは正直なところあまりマリナーズ関連のグッズは買えません。ただせっかくシアトルの来たのだからHarksKrakenのグッズも欲しいという人にはお勧めです。総合力という観点からしたら用品店は強いです。

おまけ

おまけとして球場で使える英語フレーズをいくつか紹介します。

球場の場所を知りたいとき
Excuse me, do you know where is the T-mobile park?

店員さんに在庫があるか聞きたいとき
Excuse me, do you have ”Jesse Winker`s” jursey?
” ”の部分に選手の名前を入れる、こっちではレプリカユニはJurseyというので注意

ご飯をオーダーしたいとき
Can I have "Cheese pizza"?
" "に料理名を入れる、one cheese pizza, pleaseでも一応いける


最後に

私の好きな言葉に「郷に入っては郷に従え」というものがあります。これは自分と違う地域に行ったらその土地のルールに従え、という意味です。私はアメリカにきてこの言葉をしみじみと感じています。ここにはここの従うべきルールがある、それをリスペクトしなけりばなりません。忘れもしないのが現地時間2022年8月6日のエンゼルス戦、これが人生で初めてのMLB観戦でした。あこがれの選手が目の前にいる、T-モバイルパークに来ているなど興奮状態でした。そんな僕を落ち着かせたのが国家斉唱の一幕。その前にあったスタメン発表でネビンがブーイングを受けたり、サービス監督紹介でボルテージが上がったりと球場全体も興奮状態でした。そこにやってきた国歌斉唱、国家斉唱のアナウンスが響くとたちまち球場には静けさが訪れ、周りのアメリカ人は立ち上がりかぶっていた帽子を胸に当てました。そして全員が国家を歌うゲストの声に耳を傾けていました。私はどうしたかというと、もちろん帽子を取り、同じ雰囲気を味わっていました。しかし、エンゼルス戦ということで多くの日本人が球場を訪れていました。私はグラウンド前にいたためその現場を見にすることはありませんでしたが、友達から聞いた話だと何人かの日本人が国家斉唱の時にスマホを片手に動画を撮っていたとのことです。帽子を取らないのはまだわかりますがスマホで動画、しかも国家斉唱中です訳が分かりません。彼らにとっては一回きりの思い出のつもりかもしれませんが、現地在住のアメリカ人がその現場を目撃したらどう思うかは皆さんお判りでしょう。これを読んでくださっている方々の多くは日本在住だと思います。ここまでT-モバイルパークのあれこれを書き連ねてきましたが、もし訪れる機会があればアメリカの文化にリスペクトを持ちながら思い出を作っていただきたいと思います。

これで終わります。読んでいただきありがとうございました。


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