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『はこんでころぶ』岡田悠 自費出版 2024年

先週は、川崎市の岡本太郎美術館へ、下の子を連れていった。奥さんは作品を楽しんでいて、子は始終寝ていたが、僕は太郎の父、岡本一平の解説コーナーが印象的だった。父・一平は一世を風磨した漫画家で、漫画で稼いだ金で太郎のパリ留学を金銭的に援助し、画家・岡本太郎の誕生を支えたらしい。一平の妻(太郎の母)には愛人がいたが、その愛人さえも家に招きいれ、一緒に暮らしていたという。さすがは岡本太郎を育てただけあり、愛車にお伺いを立てる僕とはスケールが違う。一平の功績を見て、子が大きく生きるために、自分は何ができるんだろう、と考えたりした。安全に子を運べることが、その一歩であるとじた

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↑この岡本一平のエピソード、なつかしい。

運転の恐怖を、忘れたことはない。だがどこかで心の隙があった。これは愛車でありながら、恐ろしい鉄の塊でもある。一心同体の家族ではなく、まるで馴染みの取引先みたいな、親しくても緊張感を保ち合う、絶妙な距離感が必要なのかもしれない。

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