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『私の本棚』 新潮社

以前マンガ家の水木しげるさんを訪問したとき、仕事部屋の壁が一面に、天井まで本棚になっていて、総数がやはり何千冊かだったと思う。自分の頭にとってはこれが限度だから、増えたらその分、別の本を減らすようにしているという。同感した。とはいえ本棚の本を減らす、つまり捨てるというのは難しいことで、実質本、子備本、義理本、その他いろいろ、行政改革をしようとしている自分の脳の中に、本棚のあちこちから陳情があり、裁決を下すのが非常に難しい。まあそれも、自分の脳が働きを終えるまでの間である。

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