受験をする子もしない子も 漢字編

以前計算練習のことを書かせていただいた続きです。

コンセプトは受験をする子もしない子にも意味のある勉強を学校でできないか?です。
計算力に加え多くの漢字や熟語を覚えておくのは、どちらにとっても意味があると考え授業の1時間を使ってそれまでにその学年で習った漢字テスト(100問)を始めました。

始めた当初はただ漠然とテストをして、直しをさせていましたが漢字嫌いの子やそもそもやる気のない子供の正答率は上がってきませんでした。

ですので、途中でやり方を変更してみました。
書取りが嫌いな子にとっては、できなかった字をもう一度書くこと自体が嫌なので、漢字テストを漢字の書取りをみんなが集中した空間でするという概念に捉え直しました。

何をしたかと言うと、漢字テストは毎週木曜日と決めていましたので、金曜日の朝に次週の漢字テストの問題と答えを渡します。そして最低でも一回漢字を見て音読してくるようにしました。(音読の宿題が学校全体で出されているので、それに充ててOKとしました。)
最後テスト前に、見返す時間を五分取りテストに臨むようにしました。
そうすることで、テストの時間を見て書くと言う時間に充てることになります。

すると、嫌いであった子や苦手だった子たちが徐々に正答率が上がってきました。
子供達に聞いてみると、「嫌いだったのに書けるようになったり、点数が伸びたりするから楽しくなってきた。」と言うことでした。
中でも、少し特性を持った子で最初は2年生程度の漢字にも苦労していたものが学年の終わりには、7割型その学年の漢字を書けるようになっていたことです。

初期の漢字テストは、できなかった漢字を宿題としていたので、やってこないと指導をしなくてはならず、余計に嫌にさせてしまっていました。家庭からも宿題をやらなくて困ると言う声も出ていました。
しかし、答えを事前に配るようになってからは宿題は読むだけにしていたので、簡単に終えることができ、基本は学校で完結するようにしたので、保護者からも好評をいただきました。

指導要領には多くのことが書かれていますが、まずは読み書き計算後思っています。
しかも、家庭に投げずに学校で完結することも大切だと考えています。
子供も保護者も教師も多忙を極める中、宿題であったり課題であったり自由研究であったり家庭に丸投げされても時間が取れない、見てあげられない。
であれば、できる限り学校のことは学校で完結させ、基礎力を定着させてあげることが自分の勤めなのかなと思っています。

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