癖 -heki-

 絵を描き始めてからというものの、自らの癖についてもう一度見つめ直して深く考察するということが増えた。

 人の癖には、その人の本当に描きたいものが宿ると考えている。なので、絵に楽しさを第一として求めている私にとって癖を見つめ直すという行為は、モチベーションを保つのに一役買い、絵を描いていける寿命を延ばすことに他ならない。

 私の癖は、まあ"あし"だが、そういう部位についての癖は置いておいて、シチュエーションや性格、容姿などについて考察したところ気づいたことがある。

ばっちりかっこよく決まっていたり、美の象徴のような描き方よりも、ある種、人の弱さというか、だらしなさ・脱力感・生活感といったキーワードをもつ属性をよく好むらしい。

考えてみたら、私の、人との関わり方がそうだ。虚勢を張らず、自分の弱さを出すことで誠実であろうとする。強くあろうとはせず、あくまでも自分の脱力した自然体を関わり合いのニュートラルとして人に接している。頼りにはならないだろうが……
自らの生活観に合致した絵を好まないわけはない。

最近多少背景も描いたりして、空気感を出すことについてわかりかけてきている中、描きたい絵もわかったのなら、もうそれを描くしかないよね……

生活感のある絵が癖です。対戦よろしくお願いします。


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