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#019 川の事故を防ぐために親ができること

 夏休みに入り、川の事故のニュースが後を経たない。2人の息子を持つ親として他人事だと思えない。夏のレジャーで、家族の幸せなひと時を一瞬で奪ってしまう事故をなんとしても無くしたいと思った。
 私もこの夏は、家族で川に行ったり海に行ったりして素敵な思い出を作っている。そんな私や私たちのような家族が水の事故で悲しい思いをしない為に、親として水の事故をなくすためにできることをまとめてみた。
 この記事によって、1人でも悲しい思いをする人がいなくなってほしい。

危険、だから親子で遊ぶ機会を

 川は危険である。流れの強いところや深みにハマってしまうと思うように動けず、流される。そのまま命を奪われてしまうこともある。
 だからこそ、一緒に遊ぶ機会をしっかり作る。もちろん、細心の注意を払いライフジャケット等の装備もしっかりして行う。
 段階的に行うことが大切である。川岸に少し足をつけたり小魚を探したりすることから始める。そして、子供が興味を持ち始めたら、川に入って行く。その時も、踝まで→膝まで→水着下までと段々に入っていく。理想は子供の興味に沿って行う。子供の興味→挑戦→ヒヤリハット→安心→次への興味→挑戦、、、としていくと子供の学びも深まる。いきなり、飛び込みたいなどの思いを持つ子どもに対しては、しっかり説明し、段階を追うように働きかける。子供が望んでいない中、無理に危険な遊びをさせる必要はない。
 危険な川遊びだからこそ、一緒に遊ぶ中でその危険性をしっかり伝えていきたい。

危険性を伝えるのは親の勤め

 一緒に遊ぶ中で、その都度、川の楽しさと危険性を伝えたい。
 ポイントは、楽しさも伝えることだ。危険性だけを伝えていると、「そもそもなんのために遊びにきたの!?そんなに危険なら遊びにくる必要ないよね!?」と感じてしまう。そして、遊びにくる機会が減る。しかし、子供が大きくなるにつれて友達との川遊びに興味を持つ。そのときに、これまで遊んでいなかったら、無茶なことをして事故につながる。だからこそ、親が一緒に遊び正しい遊び方や楽しさを伝えた上で、危険性を伝えておく必要がある。
 伝えるタイミングは「その場」である。子供が楽しそうに遊んでいる時に「川には流れがあって、流れるプールみたいで楽しいね。」と伝える。それと同時に「でも、この流れは自然にできていて思うように体を動かせなくなるから気をつけようね。」と危険性も伝える。こういった言葉掛けを積み重ね実際に体験することで、子供は自然の楽しさ、怖さを身を持って学んでいく。

必ず親は、下流に!

 子供と川で遊ぶ際に徹底してほしいことがある。それは、親が必ず下流にいる状態で遊ぶことである。もし、子供が下流で遊ぶような配置になってしまうと、万が一、流された際に上流にいる親が流された子供に追いつくことは不可能である。故、親が下流にいて、子供が流されそうになったら、すぐにキャッチできるようにしておく。
 また、できるだけ下流に他の団体がいるように上流側で遊ぶと良い。流された際に、下流にいる人に助けてもらえる可能性があるからだ。これは、他力本願な考えであまり良くないが、リスクを減らすという意味でも、周りの人の場所も見定めて遊ぶようにしたい。

万が一に備えての心構え

 親(大人)が一人しかいない状況(たとえ、子供が一人であっても)では、決して川遊びはしないようにする。万が一の時の初期対応が遅れてしまうからである。
 また、もし子供が流されたらどのようなルートを辿って流されてしまうかを事前に確認しておく。川を一緒に降らないと行けないような場所での遊びは避け、川岸をショートカットしながら親が先回りできないかを想定しておく。
 そして、万が一流されてしまった場合は、大きな声で周りに助けを求めながら川岸に沿って、流された子供の先に回り込むようにする。

まとめ

 水の事故に備えて、親としてどうするか私なりにまとめてみた。いろいろ考えたが、大切な我が子が流されてしまったら、絶対に飛び込み、助けにいくと思う。が、それで助かるとは思っていない。
 だからこそ、正しく恐れて、そのリスクを想定し、川などの自然に向き合っていきたい。リスクがあるから「遊ばない」のは、寂しい。子供にも経験させてあげたい。しかし、その選択で一生後悔もしたくない。だからこそ、親としてしっかり考え、我が子に素晴らしい経験をさせてあげれるようにしたい。

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