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定年近い男でもスキンケアは必要?その3

「潤ってるね~」
鏡の自分に向かって呟く。
洗顔から化粧水、美容液、乳液と初めてちゃんとスキンケアをしてみた日、
頬をペチペチと触り保湿効果を感じながら満足して眠りにつく。
翌朝、いつもだと眉間の部分が乾燥してカサカサになっているのが、今日は
大丈夫みたい。

朝晩のスキンケアで2日、3日経つと確かに肌は潤っている感じがして良い状態。
ただ、面倒に感じることも出てきた。
目の下のクマは年相応に目立ったままだし、見た目変わらない気がする。
効果出ているんだろうか?と疑念がわき始めた。
早くもモチベーション低下だ。
スキンケアをやめる理由を探し始めた時に、いつ買ったかも忘れたQ10入りの
トータルケア乳液という物が目に入る。
「面倒な時はこれだけでいいや」とハードルを下げて3日坊主を切り抜けた。

スキンケアを続けていると他のことも気になりだす。
唇の乾燥が気になりリップクリームで保湿、爪も切っておかないと。
あ~髪も伸びてきているな・・・
どうやら肌を整えていると他もバランスを取りたくなるようだ。

スキンケア始めて2週間弱、休日に理容室へ行った。
シェービングの時に理容師さんが髭を剃るため肌をおさえる。
「スキンケアしてるんですか?」
そう聞かれんじゃないかとワクワクしていたが単なる妄想に終わった。
(そりゃそうだ。)
カットしている間メガネを外す。ひどい近眼のため鏡の中の自分はぼんやりと
していてよく見えない。
カットが終わってメガネをかけてみたら「ん!?」
白髪は増えているのにいつもより少し若返った気がしたのだ。
もちろん理容師さんの腕もあるし、シェービングの時にも保湿クリームらしき
物も塗っているのもあるが、肌が以前よりきれいになっている気がした。
いいね。スキンケア続けよう。
再びモチベーションが上がり、ニコニコしながら帰途につくのであった。


                        (気が向いたらつづく)

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