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数分間のエールを 話の本筋はかなりシンプルだけど


初めに

菅原圭さんが大好きで、彼女の歌を映画館で聞きたくて、足を運びました。
映画館の音はいいものです。最高でした。
制作スタッフの推しは「crash」みたいですね。
自分も大好きです。

終わり

自分は映画を観て、理解しきれない部分や、引っかかるものがあるとほかの人の感想や解説を見るのが好きです。
いろいろな解釈に感化され、ついぞ2回目を観てしまいました。
世には米津玄師並みの解釈のお化けがいるものですね。

ほかの方の感想を読むうちに、自分でも感想を書きたくなってしまいました。
note等初めて書きます。見苦しい文章で、お目汚し申し訳ございません。
セリフも細かいニュアンス等あやふやですが、ご容赦くださいませ。
以下、ネタバレめちゃくちゃ含みます。


2回目を観て改めて、
外崎くんや織重先生に当たる光と影の描写、たしかにすごかった。冒頭シーンから彼方くんは光を見ていて、織重先生は光に背を向けていて、
街頭に照らされる外崎くんと前に落ちる影、他人からの評価とその先が暗いこと、確かに確かに納得でした。

また、彼方くんは下手にいて、外崎くんや織重先生は上手にいて、彼方くんは学ぶ立場にいると。
意識してみれば確かに。言われないと絶対わからなかったです。

この他にも、いろいろな気づきがありました。
ぽぷりか監督のXの引用ポストどれも面白かったので、見てない方はぜひ。


この他、自分なりに思うところを書き記します。

1回目を観た後若干の消化不良がありました。
そのもやもやは彼方くんに対してでした。
全体を通して映画を観たとき、いいラストだなと思ったし、映画としては好き。
私が好きな映画は大体主人公のことも好きになっていました。
しかし、今回は、、、。
なぜか?

外崎くんは言っていた。「彼方はおれの気持ちがわからない。」
これに尽きると思う。

最初は先生の曲を好きになって、MVで応援したかったはず。
でもいつの間にか自分本位になっていた。

でも、未明MVを作るまでたった3曲しか聴かなかったのだ。
100曲もあるのに。好きなアーティストの曲のはずなのに。

きっと「未明」だけは何度も何度も聴いていたんだと思う。MVを作るのに必要だから。
でもライブの時に織重先生の言っていた言葉は耳に届かなかった。表面上の歌詞だけでは読み取れない気持ちがあったのに。
外崎くんのセリフが刺さるね。「彼方のやりたいことはできていたと思うぞ。」
今までは、気持ちが分からないというよりも、分かろうともしていなかったのかもしれないね。

その結果が最初の未明MVで、織重先生は一度断った。
本当に曲を聴いてこう思ったのかと。

失意の彼方くんは、萠美ちゃんからのエールを受けて、織重先生の気持ちに寄り添う気をみせるようになる。
「なんでイメージと違うって言ってくれなかったの?」
「言おうとしたけど、すぐ寝ちゃったじゃん。」「でも、こんな解釈もありかなって。人を応援するようなMVだって。」

彼方くんの作家性がよりはっきりしたように思う。
アーティストの意図を理解し、でも、自分のエゴも残したまま。

織重先生の気持ちも汲んだうえで、未明02を作成する。
仮に最初から未明02を作っても、織重先生はやっぱりOKをくれなかったように思う。
あのやり取りがあってからこそ、織重先生の気持ちを変えることができて、その彼方くんの強烈なエゴは、彼の武器だと思う。

100曲目できれいな思い出として終わらせようとした織重先生を、未明02になったことできれいな形ではなくなってしまった。
これで終わりのはずが、No2にナンバリングされたことで、続きを作りやすくさせてしまった。
早く続きを作って!というファンからの身勝手なエールかなと。笑
2回観て彼方くんのことが好きになりました。

最後の方で気づいたけど、織重先生は右小指に指輪をしていた。
調べると、意味は「自信を持ちたい。目標を成し遂げたい。」らしい。
うわーやっぱり先生になった後も・・・。

映画終わった後、そういえばキャラの名前朝と夕だ!と思って外崎くんと萠美ちゃんも何かあるのかなと思って調べたら外は成り立ちとして、通常は昼間に行う占いを夕方(夜)に行うことから「外れる」とのこと。
夜の方が星は見つけやすいからいつかまたがんばってほしい。1回目見たときのX感想に書いたいつかまた織重先生のように創作の場に戻れますようにという願望が後日談コミックでは描かれているらしい。外崎ファンのみんなよかったね。
織重先生に対する理解度とか、彼方くんを気づかうところとか、共感性が高いのかなと思っていた。
いつかそれが絵にも活かされるといいな。
萠は萌し(兆し)から昼のイメージかな?彼方くんに芽吹くきっかけを与えた人物として。
ちょっと無理やりかもしれませんが。

パンフを見て、萠美ちゃんの曲はあまり~的なことが書いてあった。
多分初期構想だろうし、良いMVにしたいと言っていたから違うんだろうけど、一緒にMVを観ていたあとときの態度は、そういうことかと納得してしまった笑
今後はMVに好意的だったある種のファンと呼べる彼女らへもリスペクトを持てるようになるといいね

タイトルは「数分間のエールを」ですが、英題だと「A FEW MOMENTS OF CHEERS」となっています。
え?YELLじゃないの?と思って調べてみたところ、YELLは「(大声で)叫ぶ」意味のようです。
意図しているかわかりませんが、作り手へのエールだけでなく、受け手(我々)に、織重先生の、作り手からの叫び(を受け止めて、気づいて)という意味でもあったのかなと思いました。


最後に

何かを生み出そうとしているあなたに
すでにがんばっているあなたに
がんばれ!楽しみにしています!と
彼方くんのようにエゴイスティックなエールを
楽しむ側としての身勝手なエールを

フレー!フレー!!



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