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徳島ヴォルティスのこと【2024シーズン 第18節 大分トリニータ】

前節いわきFCと個人的にはポジティブなアウェイでの引き分け。今節はここまで10位、4試合連ドローと調子を落としている大分トリニータとアウェイで対戦。対戦成績では5勝7敗8分と相性は良くない。しっかり勝点を取って帰りたい。

1.スタメン

システムは3バックは同じ。ただ前線を2トップにして、中盤の構成を変えてきた。渡はベンチスタートでかわりにノア。棚橋は帯同せず16節以来、児玉がスタメン。その児玉は、アンカー永木の前に杉本と並ぶ構成。

2.結果

アウェイで大分に勝ったのは2018年以来。シュート数8-10、ポゼッション53-47だった。しかし今日に関しては、この数字の評価が難しい。3試合ぶりの勝利で6勝8敗4分で勝点22とし、暫定ながら14位に順位を上げた。

3.前後半総括

試合開始10秒のチアゴの抜け出しは、エリア内でGKの足がかかり倒されたがノーファール。VARあれば違った結果だっただろう。1分ノア、5分橋本と惜しいシーンが次々とあり、前半は完全に徳島ペース。21分には橋本のクロスから逆サイドのエウシーニョがヘッドで合わせて先制した。

後半、54分中盤でカットしたボールが杉本へ。杉本の素晴らしいスルーパスがエウシーニョへ渡り、マイナス気味のクロスを児玉が合わせてリードを2点にする。杉本と児玉のコンビは最近ボランチでいいコンビネーションを見せていたが、今日は永木が加わって守備への負担が少し減り2人とも自由に動けていた。

ただここからがいけなかった。この試合の主審は全体的にかなり不安定だった事もあって、大分への2枚のレッドカードは不適切だったし、試合を壊した。そして数的有利にアジャスト出来なかった徳島はリズムが狂ってしまった。むしろ人数が少なくなった大分のボール回しがワンタッチで繋がって、チャンスが多かった。追加点を取るどころか失点して、あわや同点というシーンも見られた。勝ったから良かったんだが、特に攻撃で課題が残る試合だった。フル出場したノアは、ストライカーらしく数的不利の状況で試合を決めるゴールが欲しかった。2人少ない状況で、高田はスルーパスなんか要らんから、持ち味を活かしてドリブル、あるいはキープすべきだろう。安定した守備が今の強みの1つでもあり、FWの得点力が上がるとさらに上昇するはず。

4.総評など

増田監督になってから、特に長崎戦以降は、着実に勝点を積み上げ、チームとしての成熟度をましているのがよく分かる。大分の片野坂監督のインタビューで「徳島はボールを持てるチームなので」というコメント、解説の増田忠俊さんの「このチームは強くなるだろう」というコメントも物語るように、「徳島ヴォルティスとはどんなチームか」という問いに多くの人が答えられるように戻ってきた事がとてもうれしい。

次節はホームに3位横浜FCを迎える。恐れるものなど何もない。勝ちに行こう。

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