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徳島ヴォルティスのこと【2024シーズン 第23節ヴァンフォーレ甲府】

開幕戦以降、両チームは対象的なシーズンを歩んでいる。自分は甲府の強さを称えるしかなかったが、気がつけば徳島と順位が逆転し、今節を前に監督が解任された。一方の徳島は、甲府に何もできず大敗したものの、いずれ良くなるだろうとと楽観視していた。ところが試合結果は惨憺たるもの、試合以外では、Jリーグの歴史に汚点を残すであろうかつてない危機が訪れた。しかし現在、監督が変わりV字曲線を描いている。そして何と岩尾憲が帰ってきた。全く未来は分からないものだ。

前節は長崎に20試合ぶりに黒星をつけ損なったが、勝点1を取った。黒部強化本部長は試合前のサポーターズカンファレンスにて、「勝点を取るのは難しい」と述べていたようだが、チームは本当に逞しくなってきた。


1.スタメン

フォーメーションは同じ。前線は渡が前節ケガで途中交代となったためか、ベンチ外。インスタ見る限りは元気そう。チアゴがスタメン。好調坪井はベンチスタートで、棚橋は帯同せず。中盤は、杉本がベンチで児玉が入った。岩尾加入で次節以降は嬉しい悲鳴のはず。3バックはカイケが戻ってきて、内田はベンチ、石尾は帯同せず。久しぶりに西野がベンチに入った。

2.結果

シュート数10-10、枠内4-2、ポゼッション52-48で数字の上ではイーブンだった。勝敗を分けたのはFWの決定力となったが、そんな事が言える日が来るなんて。

2014年から、つまりこのアウェイの地でJ1初勝利して以降3勝3分と妙に相性が良かったんだが、今日もしっかり勝点3を取れた。これで8勝10敗5分で勝点29となり、得失点差で12位となった。プレーオフ圏内まであと9。

3.前半

よくぞ1点で耐えたと思った。ぶん殴られている感じでは無いが、ボールロストも多かったし、良いところがほぼ無かった。先制のシーンはアフロが視界に入らなかったのかと思うほど、フリーで打たれた。開幕戦を見ているようで、嫌な予感しか無かった。やはりアダイウトンはJ2では反則。

4.後半

後半スタートから、チアゴを下げて好調の坪井を投入。ワントップに入り、ノアが1列下がる。プレスがかかるようになり、エウシーニョが高い位置を取れるようになり、チャンスが増えた。同点ゴールは相手DFのビルドアップをノアがカットし、坪井へパス。これをダイレクトで振り抜いて決めた。枠に打てるの本当に良い。2点目はノアが触った?それより橋本のクロスの精度がヤバすぎる。ダメ押しも相手DFのパスミスからだが、あの流れって途中でカットされそうだが、1人かわした所なんて最高じゃないか。きっちりシュート決めて3試合で4点目をゲット!坪井覚醒!

ところでミスに絡んだ相手DFのスアレスに対するファールはイエローで妥当だが、心情的にはレッド。ミスしたからって感情的なプレーはダメだろう。スアレスは大丈夫そうで本当に良かった。

4.総評

兎にも角にも坪井清志郎。あちこちレンタルされ、復帰後も色々なポジションで起用され、ラバイン元監督も期待していたが、結果が出ず。しかし、水戸戦て巡ってきたチャンスをモノにした。大分戦でのレビューで、ストライカーの覚醒がポイントと書いたが、それが坪井になってくれそうだ。彼はこれからゴールを量産していくだろう。岩尾、ターレスの加入もあり、アタッカー陣の今後が本当に楽しみだ。そして、坪井のチャントはいいじゃないか。

増田監督の采配は負けていようが何か期待出来る。スタメン、交代カードの切り方、立ち位置の修正。その想いを選手達がピッチで表現出来ており、本当に見ていて安心できる。

次のゲームは、ヴィッセル神戸との天皇杯。勝ち負けより、今のリズムが崩れないよう、怪我人が出ない事を祈る。出来れば90分で終わって欲しい。リーグ戦はいよいよ岩尾憲が戻ってくると思われる。上位ベガルタ仙台だが、立ち向かえ。

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