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これからどうしようかと道に迷う
いや人生に迷う

そんなときに、そんなときじゃなくても、ふと立ち止まったときに思い出す言葉がある。

あれはいつだったか、もうすでに遠い過去。
まだ社会人になって数年の頃。常に何かを求めているような、もがいているような20代の頃でした。

ある日、同級生からクラブへ行こうと誘われた。確かハロウィンパーティだったと思う。
初めてだったし、知らない世界だったから、恐る恐るというか、でも期待もあって新しい出会いにドキドキしながら参加したのを思い出す。

そして見事にハマってしまったのです。
あんなに爆音で音楽を聴くのも初めてで、本当にこんな世界があるのかと衝撃を受けて、気づいたら戻れなくなって。今思うとそんな自分にも驚いた。

同級生はそんなクラブでオーガナイザーという事をしていた。イベントを企画して、DJを呼んだり、フライヤーを作ったり。
そんな活動をOLとして働きながらやっていた。自分が好きなDJを呼べるし、楽しいからだと言っていた。

もちろん私も遊びに行って、いろんな子を紹介してもらって、どんどん知り合いも増えて、クラブの箱自体が顔パスみたいになって、これまた楽しくなっていった。

noteと同じで、普段は絶対に触れ合えない人達がたくさんいた。

そしてLGBTQの宝庫。なかなかの泥沼。今はそういう言葉で話せるけど、ひと昔前はいろいろとね。。。
まぁ、今回は置いておきます。

そのクラブ活動で私はフライヤーを作ってみたいと思ったのです。
まず、その同級生がイベントのフライヤーを作っている方を紹介してくれた。あるゲーム会社の部長さん。お偉いさんもこういうところに通うのかと、ちょっと衝撃を受けた。私のあしながおじさんです。

フライヤーは作れなかったけど、デザインに興味があるなら修行みたいな感じで働いてみない?とあるデザイン事務所を紹介してもらった。
主にマンションとか一戸建ての間取り図をCADデータから広告用に加工したり、内装のCGを作ったりしていた。全部で7、8人くらいの事務所。

未経験の仕事だったけど、イラストレーターの勉強にはすごく良いとMacの使い方から、何から何まで教えてもらいました。
そこで教えてもらっていた方に言われた言葉。
数ヶ月した頃、また別の会社を紹介してくれるという話が出て相談していたのだ。

その方は、ご自身の車の事故で半身が少し不自由。
車も改造しないと運転できないし、もっと作業も早くやりたいけど、身体が動かない。
もっと違うデザインの仕事がしたい?それとも全く違う仕事?色々考える。
これからどうするかはわからないけど、今はここいることしかできない。

でもあなたは違う。

これから何者にでもなれるじゃん。

そう笑って話してくれた。
笑っていたのが救いだった。

言葉で背中をそっと押してくれた。


人生という地図を開いたとき自分はどこにいるのだろうか。
ここにいるよって教えてくれたらいいのにね。

ムリに何者かになる必要はないと思うけど、可能性は無限に広がっているということかもしれない。



現在地からは以上です。




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