ピアサポーターとして長く活躍して欲しいので、注意点を2点ほどだけ。

こんにちは。統合失調症の林山将佐です。三寒四温と言いますか、体調管理が難しい季節です。新年度に向けた準備がありつつ、林山は風邪を引いております。

気が付いたらボランティア時代を含めてピアサポーターとして9年目になろうとしています。様々な方との出会いがあり、別れもありました。「ピアサポーターをやりたい」という方もリアルでいる一方で、特にインターネットでは「ピアサポーターを辞めたい」という意見も目立つ様になりました。

林山として出来ることは何か…無力ながらもインターネットで…と考えた時に、noteには例えばピアサポーターの注意点を書くのはどうか?とふと思いました。なるべく多くの方に長く活動をして欲しいですから、よく辞めたくなる時に有り勝ちがことを書いてみようと思います、

先ず一つに、ピアサポーターは何か他人にアドバイスをする存在というよりは、一緒に悩んで考える存在です。その方が自分にも他者にも心理的な負担感が少なくて済みます。

林山は駆け出しの頃は良かれと思って助言やアドバイスをしていましたが、そうすると他者:この場合は精神障害当事者から要らぬ反感や反発、悪い時には罵られることがあります。攻撃性が自分に向かってきます。一言で言えば『ピアサポーターって、手前は何様だ!!』となります。

…ですので、例えピアサポーターになれて嬉しくても、そっと心の中で抑制することの方が必要になります。その方が案外に自分にも他者にも丁度良い距離感や間合いで居られることがあります。

次に、バウンダリーと呼ばれる自分と他者との距離感について書きます。この距離感に悩んで自分と他者が共倒れすることも多いイメージでおります。

バウンダリーについてはプラスの印象もマイナスの印象もあるかも知れませんが、本義としては自分も他者も安心する距離感を指すのだと思います。上記の林山では助言やアドバイスをすることで他者には高圧的に見えたのか、他者のバウンダリーを侵襲したのでしょう。それで他者が反撃に出たのだと思います。

バウンダリーと聞くと「お金の貸し借りは駄目」「連絡先の交換は駄目」という手順の問題に話が行くことが多いかと思います。しかし、元々のバウンダリーは自分と他者が安心して時間を共有するには何が必要か?という心の境界線のことを言います。人間一人ひとりにとってその境界となるレンジ(範囲)は違うことを認識する必要があります。

最後に、ピアサポーターは守秘義務を守らなければならないので、一人悩みを抱えるピアサポーターもいることでしょう。是非、専門職の方々はそんなピアサポーターを支えて下さい。

助言し勝ちなこと、バウンダリーのこと。これらが上手く行かずに辞めたくなる方もきっといるでしょう。ですので先ずはこの2点には注意して頂き、活動を長くして欲しいと思います。

我が国の弥栄を祈ります。