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私キキ!こっちは黒猫の「インポスター症候群」!

夏にとある映画を見た。
「赤と白とロイヤルブルー」
アメリカ初の女性大統領の息子と、
英国王子のロマンティックコメディ映画である。

映画自体とても面白くおすすめだが、
今回は映画の感想文では無い。
映画の中で出てくる聞き慣れない単語

「インポスター症候群」についてだ。


1.インポスター症候群てなんぞ?

映画の感想文では無いが、
何故この話題になるか説明する為
ざっくりポイントを書く。

母の選挙活動の為、
愛する地元で色々企画する大統領息子君が
「行動してるけど実は自信がない、
上手くできる気がしない」と
弱音を吐く。

それに対して王子は
「インポスター症候群だね」と返し、
そのまま励ましの言葉を送る。

そこで私は映画を一時停止し、
スマホで検索してみた。


【インポスター症候群】

己の能力、実績を認められない心理。
自分が頑張った筈なのに、自分を信じられず

-私はただ運が良かっただけ
-こんなの私じゃなくたって誰でもできる
-周りが手伝ってくれたから得た成功、私は何もやってない
-私が持つ知識は他人は皆知ってて当たり前、私は何も分かってない

等、自分を「インポスター(詐欺師)」だと
思い込む症状。


映画自体はまだ中盤だったが、
暫く再生できないまま気づいたら
ボロボロと泣いていた。

まさに自分がこれだったからだ。


2.何がきっかけでこうなった?

私の家庭環境は至って普通だ、と思う。
やりたい事はさせて貰ってたし、
常に私を認めてくれる方向性の教育をして貰った筈だ。
なら何故こんな卑屈なのか?

A.プライド他界他界人達からの嫌味

学校だ。
よくよく考えれば、
子供の頃から漫画を読んだり描いたりしてた私は
教師やらクラスメイトやらから
地味に嫌味を言われてきた。

・ー生徒に嫉妬する教師

親の仕事の都合で外国で幼少期を
過ごしてきた経験があり
人よりちょっと外国語が出来てた私は
外国語担当教師からえらく嫌われていた。

恐らく
「一生懸命勉強して教師になった自分が、
小娘より劣ってるのを認めたくない」と
嫉妬やら色々あったんだろう。

私は自分の能力を
見せびらかすタイプじゃないし
そもそも母国語のように
外国語を使ってただけで、
「人との会話」が得意な訳じゃない。


そんなある日、
海外から学校を訪問した偉いおじさん達が
授業見学の為教室に突如入ってきた。

事前に何も知らせれてなかった私は
教師に突然名指しされ、
なんでも良いから外国語で会話しろと
命じられたのだ。


ナンデモイイカラカイワシロ??


名前も知らない初めてお目にかかるおじさん、
テーマも与えられない。
周りには40人のクラスメイトが
一斉に注目してる。

こんなん母国語でも話せるはずが無い。


とまあ、私にとっては
1時間程立ち尽くしてたような気がするのだが
実際は数分程度で、『あっ、あっ…』と、
ちいかわ語しかできなかった私を見る教師。

『ふっ…所詮その程度よな』的笑みを浮かべ
もう良いから席に座ってください。と命じ、
おじさん達とさっさと教室を出ていった。

一生忘れないぞくs女が…

まあ周りの友達から見ても
明らかないじめ行為だったから
そうでなくても不人気だった彼女はその後の授業から
より無視されるようになったらしいけど
私は当時のショックがでかすぎて
よく思い出せない。

報いは受けたらしいから良いか…
多分どっかで野垂れ死んでるよね。

・陰キャに嫉妬する陽キャ

高校卒業後は漫画の専門学校に通たのだが、
コミュ障な私によく声をかけてくれる
活発で可愛らしい年下の女の子がいた。

既に「他人は自分より優秀」と
思い込んでた私は、
おしゃれで可愛い彼女を尊敬しまくってた。

彼女も恐らく、
自分より何もできなさそうな年上の女が
さしすせそ褒め言葉を連発してくるから
「私は最強!」となってたのだろう。


1~3年生全学年対象の学内コンクール
私は1、2年生連続1位を取った。
(3年生の時は2位だったが、
そもそもやる気がなかった原稿なのでノーカン扱いしたい)

1年の時は純粋に祝ってくれたと思う。
問題は2年の時、1位を取ったと同時に
某漫画雑誌の編集者の方から名刺を頂いた。


そしたらまあ、ここからですよ彼女の本性は。


『ここの作画、デッサン狂ってない?』
『名刺くれた雑誌、あそこ売れない所だよね
(※一応三大少年漫画誌の一つ)』
『私は取れなかったけど、賞取るのって大した事じゃないんだね』

いや~
笑顔で言うわ言うわよく言うわ。


その後彼女が漫画家として上手く行ったかどうかは分からないが
まあ人間としては上手く行ってねーだろうな~と
久しぶりに思い出して苦笑い。

多分どっかで野垂れ死(以下略)


・会社の「自称すごい」俺様達

私は専門職の人間達が偉い扱いされてる仕事にいる。
私はその補助役みたいな立場だ。

バリバリ自分に能力なんて無いと思ってたが
明らかにおかしいと思う点はおかしいと言う、
妙な強気だけは持ち合わせていた。

ある日、専門職の人が作った絵
がどう見てもバランスがおかしく
作業者のマネージャー的存在の人に
これはこのままOKで良いのか?と質問した。

そしたらめちゃくちゃ怒られた。
お前ごときが専門家が出された物に口を出すんじゃないと。
すんげー怒られた。

今思い返せばその男は生理だったのか?と思う程
唐突に怒り出して
あ、関わらんとこ!と思いつつ

『そうだよね、私ごときが専門の人が作った物に
異見を出しちゃ駄目だよね』とも思い、
それからずっと黙って生きてきた。

だが長い間、今の会社に居続けてるが
やはりおかしい物はおかしい。

だが誰もそれについて突っ込まない。
私は私だけが狂ってるのだと思っていた。

だがちげーんだわこれが…!!

1~2年しか経ってない新人なら
まだ経験不足だからと許されるような基礎を
持ち合わせてないまま10年以上
場所だけ取ってる、

もう用無し扱いをされ
仕事が回ってこないにも関わらず
成長しなくても良い環境に甘えたまま
呑気に飯食って生きているのだ。

我びっくり!!

B.自分は勉強してないと思い込んでる

これは完全に自分が悪いだけなのだが
私は全く「勉強」をしてこなかった。

興味のない、なんか難しそうな科目は全て、
全部、all、エブリシング
大学受験もやらず、
そのまま漫画ばかり描いて生きてきた。

そこらへんが恐らく
世の中の人は皆勉強をしてて知識が豊富
勉強してない私は何もかもできない人間
と、

誰から言われた訳でも無いのに
勝手にそういう前提を作って
自分を追い込んで生きてきたのだ。

3.考えて生きてる人間が実は少ないと分かった

とまあ、
他人より劣ってる私は勉強しなかった分、
他人の迷惑にならない程度に生きなくては!と
自分を追い込みながら、色々と学ぼうとした。

そこで、私は今なうなタイミングで
3DCGの学校に通っている。

授業で習った事を復習する意味合いも兼ねて
1年内に3回の課題提出がある。
その都度私は自分の課題を作り、
他の人の課題を見た。

そこでやっと目が覚めた。


世の中の人間、思ったほど
責任感とか、
人との約束とか
自分の為になる努力を

真面目に考えていない!!!


課題未提出の事象IT系社会人に
『締切なんて律儀に守る必要無いっすよねw』と言われて
目ん玉飛び出たもんね


長い間一つの会社だけで生きてきた私は
新しい世界を見て
まあまあ思考が「シンプル」な人間たちが
こんなにも沢山いるんだと気づき

やっとこさ、私は私が思う以上に
考えない人間より考えて生きてるんだと
認めてあげられるようになり始めたのだ。

4.「詐欺師」な自分とどう付き合ってくか

-怖がらない。
-今行動する。
-不要な人間は切る。
-世界を広げる。

よく聞くフレーズだ。

言う方は気楽でいいよな、
出来ないから鬱なんだよこっちは。

という気持ちになる、
できない人の事を分かってない嫌なフレーズだ。

だがこれは仕方ないのだ。
分かるようになるタイミングは
人それぞれなのだから。

少なくとも
自分は無能だと自責する人間、
インポスター症候群達は
自分に自信しかない・だから努力する必要ないと信じてる人間より
100億倍成功するという事だけは事実だ。


なので今の私の最大目的は
『くs狭い王国を築き上げ、俺様達こそが最高~!!』と
天狗の王様になってる我が社からの脱出である。

待ってろよ、退社!!
オラ、ワクワクしてきたぞ!

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