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チェキ?

同期や後輩達、お世話になっている先輩達がKOCの準決勝で新宿を揺らしている中、ライブ会場に早めについてチェキの試し撮りをしていた。この一文だけ聞くと芸人の末路である。エントリーしてない大会は「大好きなお笑い」であるので悔しいなどの感情は微塵も湧かないのだが、準決勝に出る知り合い何組かにエールを送ったときは、少し自分の将来に不安を感じた。でも知り合いからの返信の熱量と、撮り立てホヤホヤのチェキの熱量は燃えてる場所が違えど熱さは同じと思うことにした。

昨日ファンの方から頂いたスーパーハイスペックチェキは、金も地位も名誉も容姿も手に入れたような非の打ちどころもない男なのだが、黒のレザーの部分が、どこか田舎出身を思わせる親しみやすさもあり一瞬で好きになった。きちんと悩みなんかも持ってそうで、飲みの席ではそういうことも話してくれそうで「あ、この人も同じ人間なんだなあ」と思って安心するような印象があった。そんなチェキを当の本人はご機嫌にシャッターを押し、出来上がったチェキに満足し挙句の果てには「自分にはチェキを撮る才能がある」と他の芸人が撮ったチェキにマウントを撮っていた。

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