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親の熟年離婚?

およそ2年くらい前、両親が突然不仲になりました。

兄が実家を出て10数年。
続いて私が出て、およそ3年。

実家には専業主婦の母と、早期退職した父、それから猫が住んでいました。
父は退職後、ジム通いが趣味になり、ダンスやマラソンをやったり、毎日を楽しそうにしていたんですよね。

定年した男性が家にいることで不仲になることは聞いていました。
でも父は新しい趣味が楽しそうで、娘ながら安心していました。

そんな両親でも、子どもが家からいなくなって数年経つと、なんだかうまく会話ができなくなったようで、家庭内別居になってしまったのです。

きっかけは母から父へ、細かい注意をしたのかなと思います。
具体的なことは聞いていないですが、父が逆上したようで、離婚しようと言い出したそうです。

そうは言っても、離婚するのは双方に金銭的デメリットがあるとわかり、結果的に家庭内別居に落ち着きました。
居住空間をきっちり分け、食事や洗濯はそれぞれ行う。
ご飯やお風呂の時間は別々になるように、なんとなく決まっていたそうです。
基本的に会話もなく、必要なことだけを最低限伝える日常だったと聞いていました。

こんな生活がおよそ2年続いていたんですよね。
その途中で、私が出産し、母はお手伝いに毎週来てくれていました。
家が少し離れているため、毎週2泊3日の泊まりで来ていました。

それがある意味よかったのか、家庭内別居もそれなりに2年ほど継続。
それが今年の4月から、私は仕事に復帰、子どもは保育園に通い始めるました。
その結果、毎週お手伝いに来てくれていた母は、隔週か、それ以下の頻度になったのです。

そのせいなのか、また両親の仲が悪化しました。
ついにハッキリ離婚しようと言い出しました。
母が単身、私の家の近くにアパートでも借りようかなと言い出したのです。

私はついにきたかーなんて思ったんですよね。
家庭内別居なんて無理があるし、いつかは変化が起きるかなって。
それにしても、自分の両親が離婚するというのは、どんな歳でも、子どもとしてはいい気持ちではありませんでした。

自分が小さい頃は仲のいい両親だと思っていただけに、正直ショックではあります。
とは言っても、子どもである私や兄も、それぞれ家庭を持って、自立しています。
なので両親が離婚したいと言うなら止める気はありませんでした。

腹をくくるかーなんて思っていたら、数日後、なぜか両親が2人で私の家の近くに引っ越すかもという話になりました。
「は?」と。
離婚だの家庭内別居だの言っていたのに、2人そろって転居?

なんだか、最近の不仲の原因はご近所問題だったようです。
母とご近所さんが結託して父に進言していると、父は勘違いしたそうです。
それが正しくは、母も父と同様にご近所さんに困っていると分かった途端、父の態度が変わりました。

共通の敵を見つけて結託したようです。
さらに、両親はもとより私や兄も、物件探しって大好きなんですよね。
転居の案が出た両親は、少し距離が近づいたようです。

全くお騒がせたなぁと思いつつ、うまく両親がセットで暮らしてくれるなら、子どもとしてはそれが1番ありがたいです。
なので、物件探しなどの楽しい話を提供し、それとなくうまくいくように仕向けている最中です。

どうなるかはわかりませんが、もしかすると熟年離婚は回避できるかもしれません。
でもやっぱり回避できないかもしれません。
まあ、どちらになってもいいのですが、なるべくなら、両親は離婚しないでうまくいくならそれが1番嬉しいなぁと。
そんなことを思った週末でした。

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