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暗闇

掲示板の意図とは、すこしズレる気がしたので、ここに書き残しておきます。

もう四半世紀近い昔のことなのですが、お盆休みを利用して長野を旅したとき、善光寺さんに立ち寄りました。有名彫刻像が見たいと言う、連れの希望があって。

私たちは、混みあう場所が苦手なので、長蛇の列になっているお回廊巡りは、基本パスするはずなのですが、その時は珍しく素直にならんで参加しました。

入り口から出口まで、びっしり人が詰まっております。牛歩の歩みで暗闇を進みます。

横幅2メートル位の回廊だったと記憶していますが、一度中に入ってしまうと、空間の広さや、人がどれくらいそこにいるのかもわからなくなるくらいの黒が深いです。(なんか闇っていいたくなくて😅)自分の手だって見えない。そして触れているはずの連れの背中の感触も、なくなってきたような…。

私はきっと倒れるんだろうな…と思いました。気を失おうとしているんだと。なのでちょっと身構えました。前も後ろも人でいっぱいのはずだから。

でも次の瞬間、私は小さな粒々になって、びよ~んと伸びた存在になっていました。およよ😳どうしたものかな?としばらく困ったちゃんでしたが、見えない身体を動かすと、元に戻りました。

その後は何もなく出口から出れましたが、あれはいったい何だったのかな…。

それを解明したくて、再体験したくて、他の場所でお回廊巡りをしたり、時を経て一人で再訪したりもしましたが、同じ体験は出来ておりません。

お盆という時期の影響なのか?密になっていたからなのか?はたまた、ツレは私のジオ太陽に海王星が合なので、その影響だったのか?謎のままであります。

平日のオープン開始時間に行くと、とても空いていて長く入っていられますが、一人だと緊張します。

余談になりますが、この回廊の印象は村上春樹さんの小説『ダンス・ダンス・ダンス』に登場する16階の古いいるかホテルに迷い混むシーンを思い起こさせるものがありました。

気になる方は、一度チャレンジして見てくださいまし。


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