好成績が多い?五輪明けシーズンの日本選手に期待!

いよいよ五輪明けシーズンも本格稼働していきますね!ローカル大会もはじまり既に楽しんでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

さて、今季は五輪明けのシーズンですが、近年五輪明けシーズンの世界選手権、日本人選手はどういった成績を出しているのでしょうか。表彰台を中心に紹介します。

ソルトレーク五輪明け

2003年の世界選手権、男子シングルでは本田武史選手が銅メダル、女子シングルでは村主章枝選手が銅メダルを獲得しています。
ちなみに優勝は男子がエフゲニー・プルシェンコ、女子がミシェル・クワンなので時代を感じますね。
両者ともソルトレーク五輪のメダリストで、翌年も高い実力でトップを走っていたことが分かります。
尚、この世界選手権の日本選手メダリストは両名とも2年連続の銅メダルでこちらも高い実力を維持しています。
ちなみに2003年の世界選手権は日本人男子選手の出場は本田武史選手のみで、その後の流れは後述しますがこれまた今では信じられない状況です。(女子は荒川静香選手、恩田美栄選手が出場。次のトリノ五輪の代表争いでも名前の上がる面々ですね)

トリノ五輪明け

前シーズンのトリノ五輪よ荒川静香選手日本選手団唯一のメダルにして金メダル、グランプリファイナル(GPF)の浅田真央選手優勝等々、フィギュアスケートが話題に上がることが多くなりフィギュアスケートをお茶の間で観られる機会が増えてきた時代ですね。女子は浅田真央選手と安藤美姫選手、男子は髙橋大輔選手と織田信成選手といった具合に今でもメジャーな存在がシニアの試合で表彰台常連として躍動し始めた時代でもあります。
さて、そんなトリノ五輪明けの2007年の世界選手権は東京で開催、女子シングルの安藤美姫選手が優勝、浅田真央選手が大逆転の銀メダルを獲得しました。男子シングルも男子史上初の銀メダルを髙橋大輔選手が獲得しています。3選手ともシーズン通じて大活躍しており、日本のフィギュアスケートシングル強国時代の幕開けと言って過言でないシーズンと言えるでしょう。
この世界選手権以降、男女シングルはほぼ毎年3枠獲得を当たり前のようにしているのも素晴らしいですね。すっかりファンの感覚はスタンダードが3枠のようになってしまった感もあります。

バンクーバー五輪明け

バンクーバー五輪では浅田真央選手が銀メダル、髙橋大輔選手が日本男子史上初の銅メダルを獲得、引き続き男女シングルが強い時代を維持しています。
そんな2011年の世界選手権では女子シングルで安藤美姫選手が優勝、男子シングルで小塚崇彦選手が銀メダルを獲得します。
安藤美姫選手はこのシーズン絶好調でGPF以外は出場試合優勝、特にフリーはGPF含む全ての公式戦で1位という凄まじさでした。
男子は髙橋大輔選手の靴のビスが取れたり織田信成選手が跳びすぎたりと色々事件が起こる中、小塚崇彦選手が素晴らしい演技を披露し世界選手権初のメダルを獲得しました。
ちなみにソチ五輪までの4年間の日本男子シングルは多くの選手が台頭する時期で、2012年に至っては同一シーズンのグランプリシリーズ7大会で5人(小塚崇彦、町田樹、無良崇人、羽生結弦、髙橋大輔)が優勝するというブッ壊れ具合です。1人が2〜3試合優勝するのはあっても同じ国の5人が1回ずつ優勝するのは今考えてもクレイジーです(尚、この5人以外に織田信成選手も表彰台乗ってます)。
話を戻しますが、このバンクーバー五輪明けの世界選手権、本当は東京開催の予定でしたが、東日本大震災の影響で開催が出来ず約1ヶ月遅れでモスクワにて代替開催されました。

ソチ五輪明け

ソチ五輪で日本男子史上初の金メダルを羽生結弦選手が獲得、翌シーズンもそれまで活躍した浅田真央選手が休養、安藤美姫選手や髙橋大輔選手、織田信成選手らが引退と時代の移り変わりが鮮明になり新世代が台頭するシーズンとなりました。
さて、そんな2015年の世界選手権は男子シングルで羽生結弦選手、女子シングルで宮原知子選手がいずれも銀メダルを獲得しています。男子シングルはこの前年から羽生結弦選手とハビエル・フェルナンデス選手が同門でトップを争い続ける時代に突入しています。
世代交代してもなお強い日本勢、さすがです。
ただ、この大会実は男子シングルは日本勢の2番手が12位の小塚崇彦選手となり、羽生結弦選手との順位の合計が14となり近年の男子シングルでは唯一確保枠が2枠となった大会です。(翌年羽生結弦選手とシニア上がりたての宇野昌磨選手ですぐに3枠確保しますが)

平昌五輪明け

平昌五輪では羽生結弦選手が五輪連覇、宇野昌磨選手が銀メダル獲得と男子の強さが目を引きました。
そんな平昌五輪明けの世界選手権では男子シングルで羽生結弦選手が銀メダルを獲得しています。女子は4位の紀平梨花選手が最高ながら、4,5,6位と日本選手なので相変わらず強いです。
特筆すべきは羽生結弦選手がこの大会に出場しているということで、五輪連覇した翌シーズンに普通に世界選手権に出ているのは異例と言って良いでしょう。そもそも五輪金取った翌シーズンに出場しているケースが多くありません。そのまま最終的に北京五輪まで出場していますが、2度の五輪金メダリストがその間の世界選手権にいずれも出場ししっかりとメダルを獲得している(2019銀、2020コロナで中止も四大陸には出場し金、2021銅)のは特異な存在と言えるでしょう。
余談ですが、この大会の女子シングルの優勝が平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手で、前年のシングルの五輪チャンピオンが翌年2人とも出場している大変珍しい大会となりました。

そして北京五輪明けシーズンへ

北京五輪でも日本選手が大活躍だったのは皆さんご存知の通り。団体戦含む日本勢のメダリストが全員今シーズンも現役続行なので引き続き日本選手の勢いは止まらなさそうな予感です。
特に今回はペアも世界のトップを狙えるところまで来てますのでシングルに留まらない日本勢の活躍が見られそうです。シングルも男女共ディフェンディングチャンピオンは日本選手ですしね!

そもそも日本シングル勢黄金時代に入って久しく、五輪明けシーズン以外でも多数表彰台に入っているのが最近の流れですが、五輪明けは選手の顔ぶれやルールに変更がつきもの。そこで確実に表彰台中心に好成績を押さえ続けているのはさすがです。早期に順応するトップ選手の活躍を目に焼き付けていきましょう!

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