お花見のできる場所づくり
こんばんは。
_____にまつわるエトセトラ 共同代表の三宅です。
ちょうど焚火Liveを終えたところで、身体中に焚火の香りを纏いながらパソコンに向かっています。
そんな今日の焚火Liveは「コミュニティに求めること」というテーマで。たくさんの方からコメントをいただき、非常に有意義な時間となりました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございます!
せっかくなので今回の焚火Liveで得た学びと、考えたことについて共有しておきます。
_____にまつわるエトセトラの考えるコミュニティ
まずはそもそも、僕たちの考えるコミュニティについて。
僕たちは誰かにとっての答えを提示したいというよりも、一緒に答えを考えていきたいという姿勢で活動しています。だからコミュニティについても、一方向のコミュニケーションではなく双方向の、さらには参加してくれるメンバー同士のコミュニケーションを大事にしたいと考えています。
つまり「お互いに学び合い、お互いに話し合うこと、感じ合うことを楽しむ場」としてのコミュニティを目指していきたいのです。
そこに豊さを見出したいし、きっとできる。
学びの場としてのコミュニティ
では学びの場としては、どういうことが求められるのでしょうか。
・自分の中の目標を達成できるよう、技術を知りたい
・まだ知らないことについて、とにかくいろんなことを教えて欲しい
・一緒に切磋琢磨できる仲間が欲しい
などなどいろんなことが考えられます。
ここでもやはり、一方向よりは双方向、あるいは多方向のコミュニケーションがあったほうが楽しいと考えます。例えば何かを「教えて欲しい」という場合に、誰か決まった先生から全てを教えてもらうことも可能かもしれませんが、一緒に学んでいるA君から教えてもらうということも可能です。
これは教えてもらう側にとっては、知りたいことを知ることができ、A君にとっては「人に教える」という経験を得ることができています。また「人に教える」中で学ぶことも多いでしょう。
このようにコミュニティの参加者の中で自発的に学び合うことができれば、学びの場として素晴らしい環境となるはずです。
またコミュニティは、積極的に何かを得る場所だけでなく、ただただ心落ち着く場所、あるいは自分の逃げ場であるというのも非常に重要な役目だと考えます。
それがこれから述べる、”お花見のできる場所”。
お花見のできる場所づくり
お花見といっても、これはあくまで比喩。
この考えのもととなったのはこちらの本です。
『置かれた場所で咲きなさい』というこの本は、人生をよく生きるためのエッセンスを紹介してくれているとても素晴らしい本です。
結婚しても、就職しても、子育てをしても、「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。そんな時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。
どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。
このように、自分自身を花に例え、咲けない時は無理に咲かなくてもいい。「咲く」努力をすればいいというものです。
この本を以前読んだ時は学生時代で「こんな風に思いながら日々を生きていくことができればきっと素敵な人生だろうな」と感じていました。
当時は自分の通う学校か部活、あるいはゼミやバイト先といった、自分で選びつつも与えられたコミュニティに属していました。だからこそ「置かれた場所で咲く」という考え方は素晴らしいものに感じていました。
しかし自分の手でコミュニティを作ろうとしているいま、「置かれた場所で咲く」あるいは「咲く努力をする」だけでなく、「その場で咲いている花を眺める」という在り方もあっていいのではと考えるようになったのです。
どうしても咲けないときもある。また、努力ができない場合もあるかもしれない。そんなとき、まわりに咲いている花を眺める、つまりお花見をするという選択肢もあればどれだけ心が楽になるでしょうか。
お花見をしていても、努力したくなればそこから始めればいい。
あるいは咲いている花につられて、自分も花が咲くかもしれない。
そんな想像も広がっていきます。
こんな考えに至ったのはおそらく「コミュニティはそもそも安心できる場所であるべきだ」という考えが心の奥にあったからでしょう。
人生きっと、勝ち続けることは不可能です。
逃げる時があってもいいのです。
たまにはお花見でもしながら、心を整えて次の準備ができる場所を。
そんな優しい場所をつくりたい
このように優しく迎えてくれるようなコミュニティを作ることができればと、焚火を眺めながら思った夜。
焚火Liveに参加してくださったみなさんのおかげです。
またやはり自分たちの持っている考えを共有することから生まれるものも多くあるなと感じた夜でもあり。
これからそういう時間を多く生み出すことのできるコミュニティを作っていこうと心に決めることができました。
そもそも、焚火Liveのあの時間がすでに”コミュニティ”ですね。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
焚火の残り香を落として眠りにつきたいと思います。
ーCreditー
文章・写真 / 三宅康太
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