真空成形について
・真空成形とは
加熱し軟化させた板状の樹脂などを、吸引して原型の密着させ、成形する技術のこと。
-真空成形で使える素材-
樹脂版の素材例
・ポリエチレンテレフタラート(PET) ・塩化ビニル(PVC)
・ポリプロピレン(PP) ・アクリル(PMMA)
・ポリエチレン(PE)フォーム 等 ※用途に応じて材料を選定する必要がある。
原型の素材例
・石膏 ・木材 ・ケミカルウッド(人工木材)
・石粉粘土 ・樹脂(エポキシ等) ・金属(アルミ等)
※柔らかいものは真空整形できない(スタイロフォームや段ボール、スチレンボードなど)
-注意事項-
・灰色の部分に触れている原型の下側よりも上側が広がった形になっている。
・原型の真ん中部分が凹んでいる。
・原型の中の空間は成形することができない。
・原型の上側が窪んでいると、窪み部分に密着しない。
・その為、窪みの底から原型の下側まで穴を開けることで空気の抜け道が
でき樹脂が密着して整形するできる。
・真空成形で樹脂板を温める際は全体を均一に温める。
・そうしないと樹脂がどんどん白くなっていき、硬くなってしまって成形
できなくなってしまう。
以上のことに注意して行う。
・今回使う材料・道具
・PET板 ・バルサ材 ・厚紙 ・作りたい原型の三面図の用紙
・小型カッター ・カッター板 ・ハサミ ・定規 ・のり ・シャーペン
・ヤスリ(120、小さめに) ・板(ヤスリと同じ大きさ)
・手順
ヤスリの削れない側と板をノリで貼る。(使いやすくするため)
三面図を厚紙に貼り、それぞれを小型カッターやハサミで切って分ける。
分けたものをそれぞれバスサ材と合わせて形をシャーペンで型どる。
型取ったバルサ材を小型カッターで削ったり(この際、バルサ材の木目に沿って削る)、ヤスリで削る。 以下写真
PET板を温める。
4,で削った原型を吸引機の上に置き、温めたPET板を上に重ね固定する。
吸引機を起動させ、成形する。
PET板を外し(熱い場合は、時間を置いてから)、原型を取り出す。以下写真
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