「小児がん」治療のあり方を変えなければ…患者の親となった私は自ら取材することを決意し、巨大省庁に乗り込んだ
「それでジャーナリストと言えるのか」
娘が小児がんを発症したことで、事件記者だった私は、信頼できる仲間に日本の医療体制の問題を取材してもらいたいと懇願した。
しかし彼らから返ってきたのは、予期せぬ答えだった。
そして私は、それまで培ってきたキャリアに別れを告げ、「当事者」の立場から取材することを決めた。(前編はこちらから)
「もし娘が」インタビューができない2008年の夏の異動で、神戸局から社会部に戻った。ほどなくして私は小児脳腫瘍をテーマにした「クローズアップ現代」