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私の原点

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NHKの取材者たちの「原点」はどこに?ルーツを語った記事のマガジンです。
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#災害

なんで私が“先生”に?記者が9人の生徒と歩んだ半年間には、伝えるためのヒントがつまっていた

私、佐藤翔は宮崎放送局の記者として、日々防災・減災の報道に取り組んでいた。 福島県出身で、取材の原点は地元での東日本大震災。防災報道に携わりたくて、NHKに入った。災害への備えを繰り返しニュースで伝えることで、被害を減らせると信じていた。 はずだった、はずだったのだが、、、 防災って、ちゃんと伝えるの難しくない・・・? 防災が大切だと言えば、否定する人はいない。 ことが起きれば、誰もが恐怖を抱く。 だけど、何も起きていないときに、考えてもらうにはどうしたらいいのだろ

24時間365日臨戦態勢 NHK社会部災害担当デスクを突き動かす“おまえの原点は何だ?”

「あっ揺れた…地震!」 「この大雨いつまで続くのか…大丈夫だろうか」 そんな時、すぐにNHKをつけて情報確認をする方もいらっしゃると思います。 NHKの報道の根幹のひとつは、間違いなく災害時の報道です。 初任地に赴任したNHKの新人職員。 職種問わず、まずたたき込まれるのが災害報道への心構えと行動です。 大きな揺れを感じたら、呼び出される前に出勤。大雨や台風の時は、気象台や各市町村、警察・消防と連絡を取り合って情報収集。 技術チームはいち早く中継態勢を組みます。