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私の原点

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NHKの取材者たちの「原点」はどこに?ルーツを語った記事のマガジンです。
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#記者

「怖い、怖い、怖い…」熊本地震 あの夜、私はデスクと抱き合い絶叫した

「怖い、怖い、怖い…」 とっさに口をついて出た。熊本県益城町の道路上、時刻は午前0時を回っている。 車外に出ている最中、突き上げられるような激しい揺れ。その一瞬、電柱が歪んでいるように見えた。 「うわあああああ」 しゃがみこんで、デスクと抱き合った。 真っ暗闇の中で人工的な車の明かりだけが遠くに見える。 次の瞬間、握りしめていた携帯電話が振動し始める。 けたたましい緊急地震速報の音が、ずっと鳴り響いていた― 7年前の熊本地震で、私たちは震度7が襲った災害現場に

記者に「プログラミングのスキル」って必要なの?ちなみにNHKニュースの画像生成も記者がコードを書いてます

新型コロナウイルスの新規感染者の数を示す日本地図に、毎日厳しい視線を送る男がいる。 コロナの感染拡大の今後が懸念されるが、地図がきちんと描画されているかも気になってしまう。 それはこの「新型コロナ感染者数マップ作画システム」をプログラミングしたのが彼だから。 ちなみに彼は技術部局のエンジニアではなく、いつもはテレビで解説している記者だったりする。 このシステム、記者が作りましたこんにちは、NHK解説委員の三輪誠司といいます。専門はITやサイバーセキュリティで、主に「シブ