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レギュラーの声のお仕事をいただき収入がガタ落ちした話

最近オリンピック公式コンドームの存在に衝撃を受けた明後日はるかです。こんにちは!

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夜のオリンピックってやつですね!

ところでnoteってすごくいいですね!

私は普段宅録ナレーターさんに役立つ情報を載せたブログを運営しているのですが、最近仕事が忙しくて更新ができてません…。

でもそんな時noteだとサクッと書けるし、note描くためにキーボードをガタガタ鳴らしているとめっちゃ仕事している人みたいに見えるので仕事中も執筆できてしまいます!

さて、最近ブログもTwitterもなかなか更新できず全然ネットでの活動ができていない僕ですが、今どんなことをしているかというと

・会社で毎日8時間労働(一応フリーランス契約)
・家に帰ってレギュラーの声のお仕事収録
・なぜかデザイン制作の依頼も来るのでそれに対応

こんな感じの日々を送っています。

https://twitter.com/hitsuji_kaitai/status/1315513166843920385?s=21

↑なぜかたまにイラスト・デザインの依頼が来るので喜んで描かせていただいています

その中でも特に今回書きたかったことがありまして、それが「レギュラーのお仕事に関して」なんですけど…


1文字1.5円で声優やってます

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これが今回一番お話したかったことなのですが、なんと私、1文字1.5円という格安価格でアニメ声優のお仕事をいただいています。

しかも声優とは言ってもYouTubeによく転がってるクオリティのあまり高くないアニメの声優で、「それアニメ声優じゃなくない?」と言われても何も言えません。とりあえずわかりやすいからアニメ声優って言いました…反省してます。

僕は普段はネットで見つけた案件なら5000円〜、スタジオでの案件なら10000〜30000円程度のラインの料金帯で仕事をしており、1文字1.5円というのは完全に修行僧の世界です。安すぎます。

ただ、それでもなぜそのような案件を受けているかというと理由は色々あって、

まず僕は、声優を諦めてナレーターになった過去を持っています。

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声優養成所で半年ほど学んでみて、周りとのレベルの差を思い知り、

「自分に演技の才能は無かった…それなら長所である安定した読みを活かしてナレーターになろう!」

ということで安い仕事からコツコツ活動を始め、最近は企業から20万円近くの案件もいただけるまでに成長しました。(この額の仕事はもう流石に二度ともらえないと思いますが…笑)

そんな僕に知り合いの縁でYouTubeアニメのお話が舞い込んできて、

「モノホンのアニメじゃないけど声優さんなりたい…ウチ、やります!!」

ということでお仕事を受けるようになりました。

ナレーターとしての自信はかなりありますが、声優としては本当に初心者以下です。だから安くてもまあいっかと思いました笑

最初は脇役ばかりではありましたが、次第に主要キャラの声も当てさせていただけるようになりました。


次に、チャンネルが意外と巨大だったことも理由の1つです。

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なんと登録者数10万人(現在は20万人以上)を超えているアニメのチャンネルでの声優として参加できるとのことだったので、

「10万人?!僕の声を10万人の人が聴いてくれるってこと?!」

そんなにたくさんの人が聴いてくれたらもうそれ実質アニメ声優と規模は同じなのでは?!と思い、これはもうお金なんて気にせず仕事したい!と思ったのです。

普段は数万円の報酬をいただいて企業様のCMやVPなどに声を当てているのですが、それを聴いてくれている人って果たして世の中に何人いるのでしょうか…?

報酬が安くてもたくさんの人に聴いてもらえたら、そっちの方が幸せかもしれないと思ったんですね。

動画のコメント欄に「このAってキャラの声好き」とか「Aのキャラが人気だけど私はBが好きです!」とか書かれてるのを見ると「うふふ…どっちもワイが声当ててるで…」と一人で喜んじゃってます。


結論:仕事受けてよかった

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1文字1.5円という、競馬で1発当てた方が絶対にコスパの良さそうな価格でのお仕事ですが、やってみてよかったなと思っています。

確かに料金は安いです。

週に3回更新される動画なのでかなりの頻度で依頼が来て、短い納期で収録して編集して納品してリテイクもらって再収録・再編集・再納品をしています。

「今月めちゃくちゃ依頼来たな…こりゃ大金持ち間違いなしやで!!」

って思って報酬の計算をすると1万円くらいにしかなってないことが当たり前に起きます。(これでもYouTubeアニメ業界としては好待遇)

いつも日中は会社で働いて、帰ってきてから夜中にこの作業をしているので本当に大変なのですが、それなのにもらえるのは1万円で逆に笑えてきます。

アニメの原作者の方から原作のCMナレーションをお願いしたいと言われてウキウキして報酬額を見たら198円だった時の衝撃はなかなか忘れることはできないでしょう。駄菓子か。

と、ここまでネガキャンをしてきましたがメリットは本当に大きかったんです。


まず、声の調子が格段に良くなりました。

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毎週依頼が来て毎週台本を読んでいるわけですから、単純に高頻度での発声になるわけです。実質ボイトレです。
どんどん声が鍛えられて以前より磨きがかかりました。

あとはキャラクターに声を当てることは感情を込めないといけないわけですから、ナレーションの時以上に抑揚に気を遣います。…いやナレだって抑揚大事なんだけど

そのため声の柔軟性が増したり、前より出せる声の幅が広がりました。

それに応じてナレーションもレパートリーが増えたり、前よりイキイキと読むことができるようになったような気がします。(当社比)

脇役担当としてアニメに参加させていただいているのでほぼ必ず「ガラの悪い不良役」を任されます。
僕は自分で言うのもアレですが清楚系な声なので不良役はかなり苦労します。中身は変態オヤジなんですけどね!

↑こんな声です

悪いやつを演じるために全力で声を低くするのですが全然低くならない、でも強引に低くしないといけない…この苦労のお陰で喉が鍛えられ、不思議と声に深みが増したような気がします。

とはいえまだまだ低音は全然出ないので、低音が出せる男性はマジで貴重です。絶対声優になった方がいいですよ!!


あとは、ライバルの存在もモチベーションの1つです。

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YouTubeアニメだからってナメてはいけません。
巨大なチャンネルの声優さんはやっぱりそれなりにレベルが高いし収録環境もいいし音声加工が上手です。(鬼滅の刃とかには絶対勝てませんが)

僕と同じチャンネルにとても音が綺麗な声優さんがいたのでその人の収録環境を聞いたら使っているマイクは一緒でした。つまり完全に実力です。単純に声質がいいから音もいい。

ナレーションしていた時はいつも一人で声を当てていたので他人に嫉妬する機会があまり無かったのですが、アニメだと声優さんたちとの掛け合いになるわけですから(別録りだけど)、自分がへたっぴなせいで上手い人がより上手く見えるのだけは許せんのです…!

自分より上手い人が目の前にいるというのはとてもいいことですね、やる気がアップします!


最後に、コメントがもらえること。

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動画のコメント欄を見ると50件に1個くらいは僕の演じた役についての感想が書かれています。

それが賞賛であれ批判であれ、自分の声の仕事の感想がダイレクトにもらえるって本当に嬉しいんですよね…。

ナレーターのお仕事だけしている時はこんな機会は無かったので、本当にこの仕事を受けて良かったです。

ちなみに今まで書かれたコメントは

「ジャイアン(剛田武)に声が似てる」

「古谷徹に声が似てる」

「カイジのハンチョウに声が似てる」

「関西弁がヘタクソ」

などです。


もちろん収入はガタ落ちしました

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ほぼ毎週の原稿をこなすことで新規のナレーション案件を取りに行く時間が無くなりました。
正確には気力が無くなりました!笑
この仕事量で他の仕事を取りに行くのはちょっとしんどいですね…笑

そのため全体的に収入は落ちています。

幸い、たまーに以前ご利用いただいたお客様からリピートの依頼が来たりしますので、その際は喜んで対応させていただいています!

最近は月1のドキュメンタリーのオーディションにも合格したので、レギュラーで定期的にナレーションさせていただくことにもなりました。

そんな感じでお仕事の量だけなら割と満足していますんでね!まあ多少はね?(マジキチスマイル)

でも僕は、稼ぎたくて声の仕事をしているわけではありません。

好きなことしたらなぜかお金が入ってハッピーだから声の仕事をやってるんです!

そのついでに「はるかさん上手です」って言われたら大歓喜だし、ついでにたくさんお金が稼げたらハッピーセットだなという心持ちで活動していますので、でも幸せならOKです!

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次の自分の指針が決まるまでは、一旦YouTubeアニメで修行を積んで強くなろうと思っております。

作業量が多くて夜中に眠い目をこすりながら収録する日もありますが、皆さんは健全にしっかり寝ましょう。

たまには夜のオリンピックしてもいいとは思いますけどね??

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ではでは

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