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【7日目】豪雨のオロロンライン(2024/08/23)

本日の行程

がっつり雨

7時すぎに起床し窓を見るとがっつりの雨。今日の取れ高は期待できそうもない。ぼっーとonちゃん体操を見て大浴場に行く準備をする。が、ふと大浴場に行く前に「館内の案内」が目に入ってきたのだが、なんと朝の大浴場は6:00~8:00という厳しい時間設定となっていた。去年、宿泊した時にここの大浴場に入った事があったのだが、中々いい風呂だっただけに残念。とりわけやることもないし、ちょっと早いがホテルを後にする事にする。去年も今年もそうだが、ホテル大将では素泊まりまプランで、近くにある日本最北のマクドナルドで朝マックを食べることとする。といっても最北にあるだけで、取り立てて味も値段も同じ(はず)。お約束のドナルドさんを撮影して、最北端のローソンに寄って稚内駅方面に向かう。駅方面に来たは、うちの母に海産物を送る約束をしており、市場をいくつかまわって買い物。よく母には千歳から海産物を送るが、やはり稚内の方が肌感で2~3割くらい安く感じる。買い物を済ませてから、稚内公園に向かうこととする。

雨に濡れるドナルドさん
最北端ローソン稚内副港通店

九人の乙女の像

日本で8月15日といえば終戦記念日だが、これは日本がポツダム宣言を受け入れ、玉音放送が流れた日である。ところが、実際は8月15日にぴったり戦争が終結したのか?というと、その後も戦いは続いている。ここ稚内より北40キロ先にある樺太(サハリン島)の北緯50度以南は南樺太と呼ばれ、当時は日本の領土であったのだが、1945年8月9日、ソ連が日ソ不可侵条約を破棄して国境を越えて侵攻し樺太の戦いが始まる。さらに玉音放送後も戦いはつづき、8月20日南樺太の真岡という町の郵便電信局の電話交換手の女性9名が、ソ連軍に侵攻前に服毒自決をした「真岡郵便電信局事件」が発生。その犠牲となった9人の慰霊碑が稚内公園に建てられている。とりわけ特別な思想がある訳ではないが、太平洋戦争系の書籍を読み、何故北方領土問題があるのか?なぜ日本が戦争経て今の領土になったのか?といった事に大変興味がある。この九人の乙女の碑の話も、その一環という感じである。

九人の乙女の像

ノシャップ岬

稚内公園は町から少し小高い丘の上にあるのだが、そこを下り住宅地を抜けてノシャップ岬に向かう。奈良か!というほど鹿がわんさかいたのだが、驚いたのが、普通の住宅地の歩道に牡鹿が3頭、普通にこちらに向かって歩いてきた。近所のおっさん連中が、連れ立って飲みに行くような感じすらする。

飲みに行くと思われる方々(推定)

稚内出身の知人に聞くと、最近、鹿が増えているらしく、人がいようと知ったこっちゃなく、我が物顔で闊歩しているようだ。鹿とぶつかれば下手したら廃車になる事もあり、湘南ナンバーの車が日本最北の街で鹿に激突して廃車になったじゃ、笑い話にもならない。果たして鹿とぶつかった保険はきくのか?とすら考えたりしていた。という事で、どうか飛び出してこないでほしいと願うばかりである。ノシャップ岬は稚内の中心地から4キロほどで、車で10分もあれば到着する。よく考えたら、この旅では、襟裳岬、納沙布岬、宗谷岬、ノシャップ岬とリアル岬めぐりとなった。

ノシャップ岬

オロロンラインとオトンルイ風力発電所

ノシャップ岬でも雨は降っていたものの、それほど大した事もなく、傘がなくてよい感じであった。今日の宿は旭川。稚内から内陸の幌延、音威子府、士別と国道40号線を行けば最短で旭川に行く事ができる。だが、最短は目的ではないので、抜海、天塩、遠別、初山別、羽幌の日本海側のオロロンラインを経由して留萌から内陸に向かうこととした。オロロンラインは天気がよいと利尻富士が見えたり、真っ直ぐな道に日本海が見えとても景色の良い写映えるロケーションだが、去年は曇天でよい画はとれず、今年は去年の仇をとり来たのたが、とてもではないが撮影できるような天気ではなく返り討ちに合う。ここオロロンラインの途中には、3.1㎞にわたり道路沿いに28基の巨大な風力発電の風車が立ち並んでいるオトンルイ風力発電所がある。日本では中々見られるような風景ではなく、天気が良い日なら、きっと壮観に映るだろう。しかし曇りだったり、今日のような豪雨の中では、延々と続く風車群を見るとエヴァンゲリオンの使徒のようにすら見えたりする。

オトンルイ風力発電の風車(2023年撮影)
オロロンラインにある北緯45度のモニュメント(2023年撮影)

小平の番屋

オロロンラインをひたすら南下して天塩、初山別、羽幌と豪雨と鹿に注意しながら小平の道の駅・おびら鰊番屋に到着。ノシャップ岬を出たのが11時40分で、小平に着いたのが14時20分すぎだったので3時間弱走った事になるか。この道の駅は札幌から稚内のバスの休憩ポイントになっているところで設備も大きい。ふと走り続けて昼食を食べていない事を思い出した。といっても、途中で食事を食べられるところも余りなかったというのもある。また今夜は旭川の友人と焼肉を食べる約束をしている。腹は減っているが夜の事を考えると・・うーん、という事で、食堂らしきところで、小さめのいくら丼を食べることとにする。友人との約束は18時30分なので、この時間に出るとちょっと早すぎる。という事で近くを散策して旭川に向かうこととする。雨は上がってきたようだ。

本日の昼食
何かしらのモニュメント

旭川の夜

小平を出たのが15時。日本海沿いを走り留萌に入る。留萌から深川留萌道に乗り深川西インターで降り、道道57号線から国道233号線で旭川へ。旭川のホテルに着いたのは17時。最近のインバウンドのせいか、だいぶホテルの金額も上がった感じがする。予定通り18時30分に友人が予約してくれた焼肉屋に入店。この店が独特で2畳くらいの個室に大画面のテレビが設置してある。4人も入ったらぎゅうぎゅうな感じがする。さらにここの店主とおぼしき人は、恐らく接客という概念がないのだろう。こちらの注文に対しての返事もない。友人に聞けてばこんな感じの店みたいとの事で、気にしないこととした。が、しかしここの焼肉は中々美味しい。食事の環境としてはいささか難しいところがあるが味は確か。なので好き嫌いがハッキリわかれる店ではないかと感じる。
2時間ほど食事をした後に、もう1軒行くことにする。なんでも近くに抹茶をメインとした店があるとかで、面白いそうなので行ってみることとする。自分は酒は飲まないものの友人は抹茶ビールなる不思議な飲み物を注文。果たしてどんな味がするのだか。店主は女性で、友人は旭川在住で自分は神奈川県から来たという話をしたところ、店主の出身地が同じ神奈川で同じ市だったとのこと。なんやかんやでローカルネタで盛り上がって22時に閉店とともにお開きに。友人にお土産を渡し損ねていたので、渡して解散する。

抹茶ビールという謎の飲み物
抹茶パフェ

7日目終了

旭川に着くころには雨も上がって陽もさしてきたが、やはり雨にやられた1日だった気がする。前述に記載したのが、オロロンラインは去年も天気に恵まれなかったが、今年はそれ以上の悪天候。まあ、これで来年もここに来る理由ができたと思う。明日以降の長距離移動はほぼなしなので、ここまで振り返ると鹿はたくさんいたものの衝突せずによくここまで走れたものだ。ただ明日は美瑛に行くだけに鹿ではなくキツネに注意しなければ。

走行データ
走行距離 270m/2146km
平均速度 46.7km/h
平均燃費 23.5km/L

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