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外見と内面

外見と内面でのギャップに差があり悩んでいる。外見は明るくて気さくで話しやすいと言われる。ただそう振舞っているだけなのに、『彼氏いそうなのにいないのが意外だ』とか『笑顔だから男にも女にもモテそうだ』とか勝手に偏見を突きつけられる。

では、実際のところどうなのか。それなりに交流関係は広い方ではあるとは思う。しかし、友達が多いかと言われたらそうでもない。親友はいない。恋人もいない。いたことがない。そういう話になると男たちは「胸デカいのにね」と言った下心見え見えのことを平気で言ってきたり、自分の欲求に正直なのでハグもしたがる。ここは外国じゃないぞ?そういった男のデリカシーのなさが個人的に下に見られている気がして癪に障る。本当にろくなのが寄ってこない。だから私は信頼できないと言った部分は多少あると思う。恋愛に関しても外見で言われることが学生時代からよくあってそういう目でしか見られないことも多々あったから本来の自分と言うより『胸のデカい自分』にしか目を向けられていないのは一目瞭然で話をしているというより目線が胸にしか見ておらず呆れる一方であった。

私は別に自分では胸がデカいとは思わない。しかし、割と指摘されることだった。ただ胸が少し当たっただけなのに、同性の子から「胸を擦り付けないで」と2度注意された。別に擦り付けたわけじゃないんだけどな……、と思いながら同性にも胸で差別されて悲しかった。私が机に突っ伏していた時、男たちがグループで「学年で1番胸がデカい奴って誰?」と言った話をしていて、私がいるのに名前を出されてもう少しデリカシーどうにかせんかと思った。胸がデカく、それなりに下ネタも普通に喋れてしまったので裏でビッチ呼ばわりもされていた。まぁ、別にどうでも良かったので勝手に言ってろと思って放って置いた。

マッチングアプリで何回でも会いたがる人がいて何度も冷たくあしらったのにしつこく誘われたので1回だけ会うことにした。電話して大丈夫であったので1回会って終わりにしようと思った。帰り際にやは色恋沙汰の話になった。私の中でいつもの下りだったので飽きていた。「胸がデカいからモテそうなのにね、何カップ?」と訊かれた。やっぱりこいつこういう目でしか見てないんだ。挙句の果てには「俺、最近人肌が恋しくなってんだよね。人肌恋しくならない?ハグしよ」とまで言い出した。本当に自分の欲求に素直すぎて呆れる。自分の欲求に忠実で相手が拒んでも叶えようとするその汚い感情を毎回不快に思った。人としてどうなの?相手がいないと成立しないことをよく自分のみの欲求だけを叶えようとするよね。そういう人に限って自分の望んでないことされたら怒るんだろうな。本当に都合がいいよね───

でもひどく懐かしいと思ってしまう自分もいた。学生時代によく言われたことを久しく言われてそう言えば昔言われてたなと思った。そう、昔から軽い女だと勘違いされることも同時に。そういう経験もあってからか、自分の内面は見られないものだし、興味が無いものなんだと思い込むようになった。そして今も変わっていないことにも気づいた。あぁ、自分にも嫌気が差す。何も悪いことはしていないのに。この外見だけで決めつけるような低い人とはもう関わりたくない。もはや人とも関わりを少なくしたいとまで思ってる。嫌な思いはしたくない。強く強く拒絶として出ていた。また胸にぽっかりと穴が空いた。

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