見出し画像

木育と林業



木育ってなに?

ちょっと堅苦しいお題になってしまいましたが、気軽に読める内容となっていますので最後までお付き合いください💦

「木育」をAI様に聞いてみると・・・『子どもをはじめとするすべての人が「木とふれあい、木に学び、木と生きる」取り組み。幼少期から木材や木製品とのふれあいを通じて木材への親しみや木の文化への理解を深めてもらう活動』とのこと。
木材に触れることは心を癒す効果もあるそうです。

これまで何度か木育ワークショップに出店させていただきましたが、今回はお金もあまりかからず比較的簡単に楽しめる木育プログラムについてご紹介します。

木のコースターづくり

コースターとは冷たい飲み物を入れたグラスをテーブルに置く際に結露で水浸しにならないようにコップし敷くアレです。子どもにとってはそんなもの必要ないって感じでしょうが、楽しみはノコギリで木を切ることにあります😆とにかくみんな夢中になってノコギリを引き続ける様は何かに取り憑かれたよう・・・😱
でも、人は何故か丸太があると切りたくなる本能が備わっているようです。それは大人も子どもも同じ。これまでの経験上、小学生・高校生・そして子どもを持つ親御さん、みなさんこの単純作業に夢中になります。
コースターにするにはある程度並行になるように切らなければならず少し難しいですが、コップがひっくり返るほど斜めになることはないのでそこは肩肘張らず気軽に挑戦いただきます。

ただひたすら切るだけの作業だけどみんな夢中💦
最初に切れ込みを作っておくと子どもにもわかりやすい

切ったあとは断面を軽くサンドペーパーで磨きます。子どものレクレーション用なら80番くらいのサンドペーパーでも十分な気がしますが、大人向けでしっかりおしゃれに仕上げるなら180番くらいまで使ってスベスベの表面に仕上げると良いと思います。

年輪がくっきり浮かび上がり表面がスベスベになった状態

ブンブンごまづくり

子どもの頃、ボタンの穴に糸を通して通した糸をくるくる捻ったら戻る反動でずっと回り続ける遊びをしたことはありませんか?
素材はボタンに限らず牛乳パックやプラスチックでもできますが、林業家としてお勧めするのは当然”木”です。林業の現場には直径10cm前後の材はいくらでも落ちていますので、それをうまく加工すれば安価でいて特に都会の子どもには新鮮なおもちゃの出来上がりです!
それでは手順をご案内します。

丸太の輪切り

実はこれが一番難しい・・・。丸太を均一の暑さに切ることはなかなか難しい作業です。ブンブンごまは次に紹介する通り重心を間違えるとうまく回せないので、この最初の作業はとても重要です。直径10cm前後の材を輪切りにすること自体が子どもにとっては大変になってくるので、小学生以下対象であレバ予め輪切りにしたものを用意したほうがベターだと思います。

重心をとる

木は年輪の中心が重心とは限りません。その形状によって、そして前述した輪切りの仕方によっても重心が変わってきます。ブンブンごまは重心を見誤るとなかなかうまく回ってくれず場合によっては子どもたちの心を傷つけてしまう可能性もあります。そうならないようにしっかり重心をとってあげたいものです。
簡易的な手法としては鉛筆とか細い棒に輪切りの材を乗っけてバランスよく乗っかるところが重心となります。その重心から左右約1cmのところに目印をつけます。

1cm角くらいの棒にきちんと乗るポイントが重心付近

穴を開ける

目印にドリルドライバーなどで穴を開けます。さすがにこの作業は大人がやらないといけませんが、子どもたちは穴が開く様子を見るだけで嬉しそうな顔をしてくれますよ。

好きにお絵描き

穴を開けたらあとはセンスに任せて好きにお絵描きしてもらいましょう。この作業の時の子どもが一番楽しそうです。木には水性のペンでも描けますが乾くのに少し時間がかかるので油性ペンの方がベターかもしれません。また、シールを貼って飾り付けするのもいいかもしれませんね。上手に描かなくても回ればキレイに見えますので子どもたちの好きなようにさせていいと思います。ちなみに
私は全く絵心がないので写真のような図柄しか描けませんが回せばキレイに見えました

絵心皆無の私の自作💧こんなんでも回るとキレイに見えますのでご安心を

ひもを通す

凧糸などの紐を写真のように穴に通します。長さは肩幅くらいになるように調整して、通したら端を適当に結んで完成です。

ふたつの穴に紐を通します

遊び方

紐が目一杯捩れるまでくるくる回します。
捻り切ったら腕を開くようにして紐を引っ張ります。紐を引いた力で捻った分が解けたら今度は腕を閉じるようにして紐を緩めます。そうすると勢いで糸がさっきとは逆回転で捩れていきます。
これの繰り返しでコマはずっと回り続け、勢いがつくとブンブンと音を鳴らします。
最初はコツを掴むまで時間がかかるかもしれませんが、一度成功すると感覚を掴めるはずです。

指に絡みつくくらいまで捻りましょう
腕を開いたり閉じたりの繰り返しでずっと回り続けます。

いかがでしたでしょうか?
山林落ちていてそのままではゴミ同然(いずれは分解されて森の栄養になりますが)の木材もちょっとしたことで新たな命が吹き込まれて誰かの癒しになります。
子どもだけでなく大人の人にも楽しんでもらって木材の癒しを感じてほしいです。みなさんがご存知の遊び方とか活用法があったら是非コメントください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?