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もっとすごい!ホメ方

内藤誼人著作の「もっとすごい!ホメ方」を読んで感想を残しておこうと思います。心理学者の著者らしい「~したら~思われる」や米大の論文を根拠にどういう行動が褒められたと思われるかのテクニックを紹介している本です。職場や家庭、近所や友達同士でも使えるテクニックが多くあり実践書として良本だと思いました。その中で幾つか自分の中で気になったテクニックを下記に残しておこうと思います。

褒めるときは二人きりのときに褒める

本によると「周りに人がいるときに褒めると当人は良いが他の周りの方たちは嫉妬してやる気をなくしたりする」とある。確かに一理あるなと思います。あまりに顕著に特定の人だけが褒められたり、誰かを下げてほめたりすると褒めている人への印象も悪くなり、全体的にも悪影響が出そうだなというのも分かります。「褒める」ということをするときはなるべく誰もみていないところでやったほうが悪影響がすくない、という点ではすごく参考になりました。
ただ一方で授賞式や何か達成したときに褒めたりする場所は、頑張った人たちには「また頑張ろう」と思ってもらういい機会でもあるよな~と思いました。難しいのは、受賞される一人は気持ちよいが、他多数は
「自分はあのような賞は無理だな」「なんであいつが褒められているんだ?」「自分の頑張りは認めてもらえないんだな」「いいな~あいつは」といった嫉妬など歪んだ気持ちになる可能性があるということ。これはどうしたって止めることはできないし、そう思わない様にしろと言っても当人がどう感じるかはその人たちの心の持ちよう次第だということ。著者はそのような弊害をさけるために「一対一」で褒めた方がいいと伝えているのだと思います。
褒められる立場からすると、みんなの前で褒めてもらった方が自尊心は高まるし、自己効力感も自己肯定感、自己重要感もグングン上がって自信がみなぎり成長していける良いエンジンになりそうです。

褒め方や「ほめる人」によって他多数の方たちの心象も変わるのかな?とも思いました。ほめる人が尊敬に値しない人だったり、自身にとって(褒められていない他多数にとって)も重要ではない人物が他人を褒めていてもなんとも思わないかもしれないなと思いました。つまり、褒める側もある程度尊敬に値するような人になっていかねばならないというのも分かります。
これは職場だけでなく、プライベートでも同じかと思います。尊敬していない父親が兄を褒められていても、それをみていた弟たちは何も思わないかもしれません。

この一つの意見から「褒める」は、褒める人と褒められる人、その他大勢の3視点も絡んでおり、単に褒められることが嬉しいだけでなく「その場にいる人たちとの関係と褒める人の人柄」によっても「褒める効果」は変わりそうだなと思いました。

今後、自分が褒める事の重要性を説くにあたって「褒める自分自身の人間性」も高める努力をしていかねばと思った、そんな意見でした。

まとめ

テクニックは明日からでも使えるコンテンツになっており、Twitterでもつぶやくにしても非常に有効でした。この本を読んで「褒める側」の人間性も褒める効果が左右されることを学びました。
自分はもっともっと学んだことを家で実践していこうと思います。

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