NPB初心者向け主要選手紹介 2021


 タイトルにもある通り、この記事は日本のプロ野球(NPB)を見始めた、言わばNPB初心者に向けた記事です。NPBを観戦する上でこの選手は知っておいたほうがいい!という選手を球団ごとに3人ずつピックアップし、簡単に紹介します。楽しい野球観戦の一助となれば幸いです。


セ・リーグ編


読売ジャイアンツ


菅野 智之(先発投手)

 NPBで最も有名な選手の一人。投手としての能力は全てにおいてレベルが高く、球界の盟主とも言われる巨人で、プロ入りした8年前から現在まで、エース(チームの柱となる投手)として君臨し続けている。今年から、メジャーリーグ(アメリカのプロ野球リーグ,一般的にNPBよりレベルが高いと言われている)に挑戦すると思われていたが、巨人に残留。今年も日本での大きな活躍が期待されている。

坂本 勇人(遊撃手)

 こちらもNPBで最も有名な選手の一人。守備力が重視され、打撃には目を瞑って起用される選手が多い遊撃手というポジションにおいて、守備だけでなく打撃でも素晴らしい成績を残し続けているのがこの坂本選手。その証拠として、前シーズンでは、長い間一線級で活躍した選手しか達成できない「2000本安打」という記録を史上二番目の若さで達成した。さらに、顔立ちも端正であり、人気は球界1かもしれない。

岡本 和真(一塁手)

 若き巨人の4番(打順が4番目のバッター,一般的にチームで最も打撃が優れる選手が配置される)。巨人の4番は注目されることが多く、岡本選手も例外ではなかった。4番の名に恥じない長打力の持ち主で、去年はホームラン王と打点王の2冠を達成した。体格は大きいが、守備も上手く、今後に期待のかかる選手である。


阪神タイガース


西 勇輝(先発投手)

 巨人のライバルである阪神のエース。3年前まで在籍していたオリックスでも安定した成績を収めていたが、阪神に移籍してからはその投球に磨きをかけ、セ・リーグを代表する投手の一人になった。また、牽制が非常に上手いことでも知られている。ちなみに、良くない噂をよく聞く選手でもあるのだが、ここでは割愛。

近本 光司(中堅手)

 球界屈指のリードオフマン(1番バッター,出塁力と走力が必要とされる)。脚力には目を見張るものがあり、2年前のプロ入りから二年連続で盗塁王を獲得。守備では広い守備範囲を武器としている。

大山 悠輔(三塁手)

 阪神の4番。打力を武器とし、去年は岡本選手と最後まで本塁打王争いを演じた。ドラフト一位で指名されたときは懐疑的な意見も多かったが、今やそんな声も消え、頼れる4番へと成長した。


中日ドラゴンズ


大野 雄大(先発投手)

 中日のエース。長いイニングを安定して投げ続けることができる、エースに相応しい選手。去年は沢村賞(その年最も活躍した先発投手に贈られる賞)を獲得するなど、実績も豊富。

D.ビシエド(一塁手)

 中日の打線を支える助っ人4番。長打力不足の中日打線で毎年安定して二桁のホームランを放ち、3年前は首位打者を獲得するなどミート力も抜群。今や中日に欠かせない存在になっている。

大島 洋平(中堅手)

 ベテランリードオフマン。33歳で迎えた前前シーズン、34歳で迎えた前シーズンと連続で最多安打を獲得。去年まで9年連続二桁盗塁も記録。衰えを感じさせないプレーで今年も活躍が期待される。


横浜DeNAベイスターズ


N.ソト(一塁手,二塁手,外野手)

現役最強助っ人の一人。3年前の入団から2年連続で本塁打王を獲得し、去年も5番目に多い数のホームランを放った、正真正銘のホームランバッター。新型コロナウイルスの影響で開幕に出遅れることが予想されるが、合流まで期待は膨らむ一方である。

佐野 恵太(左翼手)

 横浜の4番。主軸選手ではなかった去年、突然4番に抜擢され、才能を開花させた選手。4番定着1年目から首位打者を獲得し、今や横浜打線に欠かせない選手となった。

山崎 康晃(中継投手)

 横浜の絶対的クローザー(僅差の最終回に登板し、試合を締める投手)だった選手。プロ入りから5年間、球界を代表するクローザーとして、圧倒的な成績を残し続けていたが、去年突然成績を落としてしまった。復活を願うファンも多く、今年注目したい選手である。


広島東洋カープ


鈴木 誠也(右翼手)

 日本の4番。日本球界を代表するバッターである。去年の日本代表では4番に抜擢され、世界にも圧倒的な力を見せつけた。去年には、史上4人しか達成していない、「5年連続3割かつ25本塁打」を達成した。名実ともに最強バッターである。

森下 暢仁(先発投手)

 広島の若きエース。去年広島にドラフト1位で入団し、一年目からリーグで3本の指に入る活躍を見せ、新人王を獲得した。実力もさることながら、その甘いマスクで、一躍スターへと上り詰めた。広島のエースは本来、大瀬良大地という投手なのだが、怪我をしがちで今年も高いパフォーマンスを発揮できるかまだ分からないのでなので今回は割愛。

菊池 涼介(二塁手)

 忍者のような守備を見せる二塁手。この選手の守備のすごさは、「8年連続ゴールデングラブ賞(ポジション別に、その年最も守備が上手かった選手に贈られる賞)を受賞」、「二塁手として初めての守備率(エラーをしなかった割合)10割達成」この二つを見ればすぐにわかるだろう。打撃に関しても、二番バッターとして安定した成績を残し続けいる。


東京ヤクルトスワローズ


山田 哲人(二塁手)

 ミスタートリプルスリー(一シーズンで三割、30本塁打、30盗塁を達成)。これまでにトリプルスリーをなんと3回も達成。「複数回達成者は山田哲人のみ」、「延べ達成者はたったの10人」、と聞くとその凄さがわかるだろう。ここ2年は打率を落としているが、まだ達成の望みはあるので、これからも期待したい。

村上 宗隆(一塁手,三塁手)

 ヤクルトの若き4番。一昨年、十代選手のシーズン最多本塁打を記録し、鮮烈なデビューを飾った。一方その年は最低打率、最多三振を記録するなど、まだまだ課題は多いように見えた。しかし20歳で迎えた去年、打率5位、本塁打2位、打点2位と、あわや三冠王(首位打者、本塁打王、打点王を同時に獲得すること)の好成績を残した。現役で最も三冠王に近いと言われることも多く、非常に期待のかかる選手である。

青木 宣親(左翼手)

 ヤクルト打線を支えるベテラン野手。2004年から2011年までヤクルトで走攻守三拍子揃った名選手として活躍し、6年間のメジャーリーグを経て、ヤクルトに戻ってきた大ベテラン。38歳で迎えた昨シーズンは、まったく衰えを感じさせない活躍で、自己ベストともいえる成績を残した。また、歴代最高通算打率の称号も持っており、最早生ける伝説である。


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