見出し画像

Out Hedge Vol.10 曲について

お疲れ様です。
今回のナンバーの曲について振り返りも兼ねて記したいと思います。
暇な方はお付き合いください。

▼本番音源
https://soundcloud.com/nagamasa/out-hedge-vol10?si=d72c5414e1fc4ecdadc3864e6eae180f&utm_source=clipboard&utm_medium=text&utm_campaign=social_sharing

まず初めに曲を作成しているクリエイターにリスペクトです。
自分達はそれを使用させてもらっている立場なのであまり曲編頑張ったとか言いたくないのですが、
4年ぶりぐらいに本腰入れて編集したのでよかったら聞いてください。
そしてm-floもたくさん聞いてください。

▼使用音源について
1

ショーの大まかな流れと使いたい曲が全て決まったのち、この曲に出会いました。
UNIVERSEというm-floの曲が150曲ほど入ったアルバムをとにかく1つずつ探しました。
自分がディレクターなのに自分の色があまり出せていないと感じていたので、
まさに天啓でした。

ただ、サブディレクター及びナンバー生に受け入れてもらえるか、
非常に博打なところもありナレーションに合わせた動きも不透明な中使用することを了承してくれたみんなにも感謝です。

この曲を軸にこのナンバーのストーリーに意味が出始めたと思います。

2
https://soundcloud.com/agr1920/thelovebug

一言でいうといい曲。
裏のピアノがいいですね。

ただ、BoAのAメロも使いたかったのだが一気にダンスナンバーになってしまいそうなのと、全くデモが思いつかなくて、
泣く泣く削りました。
難しいことをせずにとにかく楽しむパート。

曲編については、別のリミックスから同じ部分を持ってきて、
ステップ入りと2曲目の繋ぎで入れております。
このままでも非常にかっこいいんですが、流れていると言うか、言語化が非常に難しいんですが、
違和感なく見れちゃうと言うか、なにか聞いてて頭に引っかかるフレーズを入れたく引っ張ってきました。有名なリミックスだから探してみてください。Apple Musicにあります。
こういう1フレーズだけ使われている曲を見つけたときにとっても興奮するのは自分だけではないはず。

2曲目の繋ぎに関しては、
最後のBoAのフレーズのあとm-floの「カモーン」が入ってくるのですが、
そこは削らせていただき、宇多田ヒカルのDistanceのカッって音を入れてます。
これが非常に悩ましく曲調がガラッと変わることで雰囲気も変えられるから、カモーンのままでいくか、
流れた雰囲気を引き締めるためにスネアを入れるのか、
結果的にはスネア?を入れたのですが、正解だったかなと。

やはりショーにも曲にも裏切りは必要で、そのまま次の曲に入るのかと思いきや別角度から殴ってくるような音を入れるっていうのは、
見ている方々の気持ちを揺さぶれるので大事にしていきたいポイントです。

3
https://soundcloud.com/bringerss/last-surprise-taku-takahashi-remix

この曲本当にかっこいいですよね。
使用している部分はかなり細かいところなので、最後まで聞いてください!
まさかペルソナの曲をこんな形でショーに入れられるとは思わなんだ。


中学、高校生の時にアホみたいにやり込んだ家庭用ゲームのペルソナシリーズ。
今思えばm-floとかSEGAの曲に出会ったのもペルソナシリーズの曲が大好きで、
同じような雰囲気の曲を探し続けたおかげなのかなと。

そしてまさかのTaku Takahashi Remixが出ていたことに気づいた。
これまた運命。

ただ、Y2Kから少し逸脱していたのであまりやりたくはなかったが曲編で音を重ねました。
メロディーがDistance m-flo Remixにそっくりだったので音ハメの部分で少し入れた。

Distance m-flo Remix この曲に出会ったのは下記リンクの動画がきっかけで、

MADと呼ばれる動画コンテンツが大好きでキングダムハーツ関連をとにかく身漁っている時に見つけました。
小学六年生ぐらいの時だったので、当時宇多田ヒカルが活動休止した時にはとにかく悲しかった思い出がありました。

キングダムハーツの主題歌どうなるんだろとか考えていたら、
まさかの光とPassionの2曲を擦り続けるということに。
そのおかげでたくさんいいRemixが生まれてよかったのですが。

4
https://soundcloud.com/mondaystudio/mondaystudio-loves-m-flo-loves-chemistry-astrosexy-remix

原曲は高校1年生のときにペルソナ4のMADで出会いました。
ケミストリーについてはガンダムSEED DESTINYの主題歌で知ってはいたのですが、
こんなにかっこいいラップする人がいるのかと思いきやM-floとのコラボでしたね。

鉄腕アトムのアニソンでなんとセンスに溢れているのかと、
実は高校生の時にフリーロープで流そうとしたことがあったのですが、
ケミストリー色が強いのが不安になり結局流せず、
ダブルダッチではこの曲を聞くことはないと思っていました。

いやまさか使える日が来るとは。
使いたい曲は大人になってから使うのだナガキ少年。

5
https://soundcloud.com/viva-sterdam/m-flo-come-again-viva-sterdam

めちゃんこ有名ソング。
Astrosexyからの繋ぎに苦心しました。
今回舞台装置としてDJブースも使っているので、
曲の繋ぎは不用意にぶつ切りにしたくなかったのです。

1フレーズだけどこかから持ってくるとか、同じ曲調の曲から4カウントだけ持ってくるとか、
今回はとりあえずやってみようと思い、とにかくうまくつながるフェードの波形と音を幾度となく試しました。

その結果、サビの「止めないで」だけ持ってきて、Come againの印象を少しつけさせた上でスクラッチ音とm-floパートの入りを歌詞の意味が通るようにフェードをかけました。
本当に簡単なことだけど、ここに辿り着くまでにすごく時間がかかりました。

基本的に曲の繋ぎは試行回数とアイデアだと思っております。
時間かければ誰にでも編集はできると思うので、
曲編が下手と落ち込まなくてもいいと思います。
曲編中や途中段階の曲をチームメイトに聞かれることってすごく恥ずかしいですよね。わかります。

そして、サビの部分は使わないようにしていました。
なぜかと言われるとあまり覚えてませんが、
恐らくサビが来てしまうと盛り上がりのピークがラス曲前に来てしまうなと。
このショーはBPMを落としたり曲調をガラッと変えて落ち着かせるような構成は不可能でしたし、
ラストで必ず展開はつけられると確信していたので、あえてサビを使わなかったのかも。

6

宇多田ヒカルのラス曲はとても良い曲なのですが、だからこそただつなぐだけでは物足りず、人を惹きつける繋ぎをしたいと思っていました。
まったく思いつかなかったのですが、ナレーションを冒頭で使うと決まったらやはりナレーションの決めでラス曲に繋ぎたかったのです。

声優さんの名前を調べ、たどり着いたのが上記のリンクの映像で、
その中から文脈がなんとか通じるように編集しました。

あんまり関係はないとは思うのですが、普段仕事でナレーターさんとお仕事する機会が多いので、間の取り方や曲の入りなどで知見が役に立ったかと思います。

7

このショーの骨格の曲。
聞いた瞬間すぐに引き込まれました。
曲を知っていたのがユータとレンタロー。センスに脱帽。
この曲を使うことにしてから全て歯車が噛み合った気がします。

インストを使おうとしたり、この曲の編集は難航したのですが、
曲自体が完成されているので(当然ですが)余計な手を加えずなるべくカット編集にしました。

一部ビートを聴かせたい部分ではインストと原曲を重ねて曲のレベルを調整したりしましたが、今でも正解だったかはわかりません。

歌詞に合わせて手話でフリを作ったり、「花になるまで」で花をイメージしたシフトのムーブや、難しいフリを合わせず大団円のようなとにかく楽しめるような曲を大事にして構成を作った気がします。

ナンバーではない見ている人も最後は一緒になってはしゃぎたくなるようないい構成になったのでは。

以上になります。

曲編でイキるのはもうやめたのですが、やはり大変ですねこれは。
チームメイトに曲編してもらっている人はまじで飯奢ってやってください。

そして曲編を安易に人に頼むのも本当は良くないと思っていて、
上手い人にやってもらえればそりゃいいものは簡単に(自分達の主観では)できるのですが、
お金で解決できることが増え過ぎていて、
そこに至る過程、曲編をすることで身についたスキル、人への感謝など、
気づかず失っているものばかり見えてしまいます。

大変な思いをしろとかそういう意味じゃなく、
必ず自分のためになるし、アイデアを掘り起こす練習にもなります。
自分達でショーを作るなら、曲だって自分達で遊んだ方が楽しいっすよ。

もし曲編で悩んでいる人がいたら僕に相談してください。
アドバイスはできます。手伝わないですけど。

以上になります。
今後もちょくちょく書いていきますよー

また会う日まで!

※購入可能な曲は全て購入して編集してます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?