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Scott Walker / Scott 2 (1968)

スコット・ウォーカーのソロ転向後2作目のアルバム。
前作に続いてジャック・ブレルを取り上げた3曲と自作曲4曲を中心に、バート・バカラック作品や映画主題歌のカヴァーなどで構成されている本作は全英チャート1位を獲得。

当時25歳のスコットの大人の色気溢れるロマンティシズムと円熟味をも感じさせるヴォーカルが、大仰なほどにどっしりとダイナミックに響き渡り、どんな楽曲も自らのものにしている。

前作よりもポップス色を強めつつオーケストラをバックに据えたバロック・ポップ調の楽曲は格式高く美しいが、その主役はあくまでもスコットの歌声。
千両役者の面目躍如といったところか。



歌謡ショーの大トリの大御所歌手の如く、スコット・ウォーカーが堂々と朗々と歌い上げる「スコット2」。収録時はまだ24〜25歳だったというのが驚きの大物の風格でございます。

母はウォーカー・ブラザーズ時代からよく聴いていたというスコット・ウォーカーだけど、僕はラスト・シャドウ・パペッツから入った新参者。

誰よりも堂々と歌い上げるこの歌唱スタイルに比肩する者はそういないだろう。アイドル的人気だったことが信じられないぐらい大御所感が漂っているし、その後現代音楽にまで接近するという意外性も良い。
ディスコグラフィーをゆっくりと追っていきたいアーティストの一人。



正月休み明け後の連休明けで、全身に纏った眠気と倦怠感と腰痛と闘いながらの平日のスタート。そして定時に脇目も振らずに一途帰路に着く。しばらくはサボり癖が抜けない気がしてこわい。


1週間以上が経つ今も寒い思いをしながら恐怖と隣り合わせで不安と不便を抱えて過ごす人がいる中で、僕の目の前の日常はいつもの形に戻っているような気さえする。少なくとも心だけは共に。細くとも長く思うこと。
そして出せるお金はしっかりと出す。

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