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Neon Indian / Era Extraña (2011)

チルウェイヴ”御三家”(ウォッシュト・アウト、ネオン・インディアン、トロ・イ・モア)が揃って待望のアルバムをリリースした2011年。
その最後に登場したのが、メキシコ生まれテキサス育ちのアラン・パロモによるソロ・プロジェクト、ネオン・インディアンのセカンド・アルバム。

EPを共作したフレーミング・リップスや前作の批評で引用されたMGMTらを手掛けたデイヴ・フリッドマンも協力した本作は、ファースト・アルバムでのDIY感満載のベッドルーム・ポップから進化し、サウンドスケープが壮大に広がった飛躍の一枚。

アランの愛するトッド・ラングレンの捻くれたポップ・センス、MBV直系のシューゲイズ・サウンドの厚みと広がり、ニュー・オーダーのキャッチーでキレのあるエレクトロ・ポップが融合した陶酔のコズミック・エレクトロ・ポップ・アルバムとなっている。
ノスタルジックな80年代風シンセ・ポップを臆することなく前面に押し出しているあたりも逆に好感を持てる。




チルウェイヴの歴史の頂点といえる2011年の”御三家3連打”を順に取り上げようと思っていたが、第1弾のトロ・イ・モアから2ヶ月も空いてしまった。
しかもリリース順もずれちゃったし。まあいいか。
とりあえず、ジャケットもサウンドも寒い時期の夕暮れにぴったりなこのアルバムを聴いて、土曜日の夕方、ノスタルジックな昂揚感に包まれています。

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