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Foxes / Glorious (2014)

イギリスはサウサンプトン出身、フォクシーズことルイーザ・ローズ・アレンのデビュー・アルバム。

同い年のDJ、ゼッドのヒット曲"Clarity"にヴォーカルとしてフィーチャーされたことで注目された彼女は、ハスキーな声と歌唱力の高さに人気が集まるのだが、本作を聴くと共作とはいえソングライターとしての才能も感じさせる。
昨今のポップスらしく9人ものプロデューサーと組んでその魅力を引き出されている一方で、全曲のクレジットに名を連ねている。

10年前当時の時代性を反映したEDM風のものからオーソドックスなフィメール・ポップ、ミドル・バラード、R&B、シンセ・ポップなど多様な楽曲の上に、力強さと感情の揺らぎを感じさせる歌声を乗せている。

同世代の他の女性シンガーと比べても遜色のないアルバムとなっているのだが、不思議とそれほど売れてはいない。でも、シングル曲を中心に楽曲の出来は良いし、何より歌声の訴求力は強い。





何をきっかけに知ったか忘れたけど、曲のキャッチーさとハスキーな歌声が耳をひき、ピンクを基調としたこのアルバムを柄にもなく買ってみたところ、結構良かった。
音楽に限らず、ハスキーでやや低めな声は凄く魅力的に感じる。

華やかなルックスとスタイリッシュなジャケット(シングル曲のジャケもファッション誌の表紙風)とは裏腹に、ブックレット内には1枚も写真がなく、詞とクレジットだけというストロング・スタイルであくまで音楽を押すところにも好感を持てた。

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