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Pearl Jam / Vs. (1993)

デビュー作に続いて売れに売れて、発売1週間で100万枚に迫る破格のセールスを叩き出したパール・ジャムのセカンド・アルバム。

その後長く活動をともにするプロデューサー、ブレンダン・オブライエンと初めて組み、サウンドの完成度は飛躍的に向上。
ストーン・ゴッサード&マイク・マクレディによる硬質でヘヴィなギター・サウンドは立体的で鮮やかで、エディ・ヴェダーのヴォーカルも切れ味鋭く表現力豊かに冴え渡り、パール・ジャムならではの魅力が全面に溢れ出ている。
特に、のちにベスト盤のタイトルにもなった⑧でのテンションとエネルギーは圧巻。

一方で比較的穏やかな曲やミドル〜スロウ・テンポの曲も増え、メロディアスで軽やかなポップさと力強くおおらかなアメリカン・ロックが共存し、前作よりもキャッチーなレコードとなっている。詞の内容も、辛辣でときに鋭く抉ってくる瞬間もあるが、前作ほど重苦しくはない印象。

衝撃度とエネルギーの面ではファースト・アルバムに分があるが、音楽自体の完成度と充実ぶりにおいては本作はバンドの最高傑作といってもいいくらいの作品で、もはやグランジという括りもどこかへ行ってしまうほど、広義なアメリカン・ロックとしての風格を漂わせている。



今日で30周年となるパール・ジャムの2n d。
言いたいことは先月の1stのときに書いたので、今日はここまで。


noteで書き始めてから2年が経過。
進歩がない人間のままですなあ。
それを受け入れられるぐらいには大人になったけど。

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