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東京最大?!清水牧場へ農業体験行ってきました🐮

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こんにちは。

私たちは、東京の大学に通う一般的な大学生です^^

そんなごく普通の大学生である私たちが、東京最大の農場である「清水牧場」さんの所へ農業体験に行ってきました〜!
今回はその体験で学んだことについて、お話していきます。

    〈目次〉

1)清水牧場について
2)酪農を取り巻く厳しい環境
3)清水牧場3つの工夫
4)農業体験を通して
5)おわりに

清水牧場について

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東京西部の瑞穂町に位置する清水牧場は、戦後まもない1946年に創業した東京最大の農場。約120頭の乳牛を飼育し、東京牛乳として私たちの食卓に登場しています。牧場入り口ではWESTLAND FARMというショップを展開し、
自家製ジェラートを販売しています。常時17~18種のフレーバーと、ソフトクリームなどを販売中。

私たちも食べましたが、と〜〜〜っても美味しかったです🌟

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青梅インターに近い岩蔵街道沿いにあり、入間の三井アウトレットパークの近くに位置しているので、
休日は家族連れなどで大盛況らしいです。

清水牧場(WESTLAND FARM)公式サイトはこちら

酪農を取り巻く厳しい環境

それではここで一度、日本における酪農全体についておさらいをしておきます。というのも、今、国産牛乳は非常に危機的な状況にあるんです!

現在日本に流通している牛乳は100%国産です。しかし、年間約4%程度、日本の酪農家は減少し続けているのです。

その理由は大体2つ。

①担い手の高齢化と後継者不足
②飼料の高騰

大きくこれらの要因によって、日本の酪農家は年々減ってるのです。

特に2つ目の「飼料の高騰」は深刻で、ただでさえ生産費のおよそ半分以上取られる飼料費が年々高騰化をし続け、各地の酪農家を圧迫しています。ただでさえ生産費のおよそ半分以上取られる飼料費が年々高騰化をし続け、地の酪農家を圧迫しています。

清水牧場3つの工夫

実は、清水牧場はこういった厳しい環境下でも高収益を保ち続けているのです。その3つの工夫についてご説明していきます!

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①業務の機械化

清水水牧場では、
自動搾乳ロボットとスクレッパーという2つの機械を導入しています。
自動搾乳ロボットについて

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自動搾乳ロボットとは、牛の首にICチップをつけ一頭一頭管理し、24時間自動で搾乳してくれるもの。
どの牛が何度来て、どのくらいの乳を出したか管理するだけではなく、機械に不調があった場合に登録しておいた電話番号に自動的に電話し、音声で不調の内容を知らせてくれたりもします。

清水牧場さんはこのロボットを、今から約15年前ほどから導入しているようです。


スクレッパーについて

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スクレッパーとは、設定した頻度で自動的に通路の除ふんを行うものです。

糞尿をかいて通路に落とすだけで作業は完了。あとはスクレッパーが自動的に清掃してくれます。通路を清潔に保つだけでなく除ふん作業の省力化を実現する優れものです!

機械化により得られたこと

清水牧場さんは、このように業務の機械化を行うことにより全体で約3時間も節約することができたそうです。その結果、3人という少ない人数でも十分に仕事を回せる業務環境が構築されました。

また、機械化によって浮いた時間を使って、今後社会科見学を受け入れることも検討しているようです。

「酪農体験や動物とのふれあいを通じて、酪農の仕事を知り、身近にあることを感じて欲しい。」「牛がどんな動物なのかを知るきっかけになってもらえたら嬉しい。」とおっしゃっていました!

②糞尿の利用

冒頭に、生産費の半分以上を占める飼料の高騰化が進み、日本各地の酪農家を圧迫している状況について、説明したと思います。

清水牧場では、この飼料高騰化に対する対策として、糞尿の利用を行っているんです!糞尿で出来た堆肥を畑にまいて、飼料用とうもろこし栽培しているようです。

このような小さな工夫も、しっかりと牧場を支えているのです⭐️
実際の栽培写真はこちら

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③加工品の販売

冒頭少し紹介したように、清水牧場さんは約5年前からWESTLAND FARMというショップを展開し、自家製ジェラートを製造し販売しているんです!

実はこれも、収益を保つための工夫!

清水さんによれば、このジェラート事業が現在の売上の基盤となっており、
「もしやってなかったら危なかったかもしれない...」ともおっしゃっていました。

クチコミだけで評判が広がり、土日は駐車場が満杯になるほどの人気ぶり。
是非みなさんも、食べにいってくださいね〜!!

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清水牧場(WESTLAND FARM)公式サイトはこちら

農業体験を通して

体験内容

私たちが体験させてもらった内容は大まかに以下の通りになります。

・牛舎の掃除
・牛舎のベット作り
・子牛へのミルク
・搾乳の見学
・その他牛舎の整備など

です!お忙しい中、本当にありがとうございました✨

率直な感想としては、
めちゃくちゃ疲れました......汗
体力.......

農家の皆さんの凄さをひしひしと感じました。
コロナも相まって普段家にいることが多い私たちにとっては、本当に過酷な労働でしたね。

画質が悪いのですが、写真を掲載しておきます🐮

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左:牛舎のベット作り
右:子牛へのミルク

体験を通して感じたこと

私たちが体験を通して感じたことは大きく分けて2つあります!

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①酪農でも機械化が進んでいる

まず、酪農は機械によってかなり効率化されていることを体験に行って初めて知り、驚きました。

酪農の仕事というと、牛のお乳はすべて人の手で絞らないといけないし、大きな牛舎の掃除もやらないといけない、とにかく「身体を動かす仕事」というイメージがありました。

もちろん大変なお仕事ということに変わりはないのですが、搾乳機やスクレッパーを利用して、かなり効率化されていることが印象的でした!

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②若者は酪農家の現状を知らない

次に私たち自身がそうだったのですが、

そもそも酪農家が減少し、国産牛乳が危機的状況に陥っていること自体、認識をしていませんでした。これは若者全般に対して共通して言えることだと思います。

毎日おいしい牛乳が飲めること、この事実にもっとありがたみを感じ、「あたりまえ」だと思い込まないことが大切です!!

大学生になって一人暮らしをしているのですが、実家暮らしの時と比べて牛乳や乳製品を飲んだり食べたりすることがほとんどなくなってしまいました。

おいしく牛乳を飲むことは酪農家さんを応援することにも繋がると思うので、これからは意識的に牛乳を飲んでいこうと思います✊

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おわりに

今回初めての農業体験を通して、日本における農業の現状について改めて考え直すことができました。

毎日おいしいご飯が食べられているこの事実を鵜呑みにせず、小さなことにも問題意識を持って、行動していく必要があります。

日本の未来を担う若者の一員として、より積極的に発信を行い、「知ってもらう」努力をしていきたいなと思いました!

ありがとうございました✨