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セレッソ大阪 少数観客試合ランキング

いよいよ7月4日からJ1が再開。
しかし再開初戦のガンバ戦、次の清水戦はリモートマッチ(無観客試合)になることが確定。無事再開されるとこの2試合がセレッソの歴史上最少観客数での試合となる。

ということで、これまでのセレッソのトップチームが行ってきたJリーグ公式戦で観客数が少なかった試合はどうだったんだろう?という疑問が湧いてきたので調べてみた。
ホームゲーム、アウェイゲームの観客数が少なかった試合それぞれ5試合をランキング形式で発表します。

Jリーグ公式戦:J1・J2リーグ戦、ルヴァンカップ(旧ヤマザキナビスコカップ)、昇格プレーオフ ※天皇杯はサッカー協会主催試合となるため除く


セレッソ大阪ホームゲーム 少数観客数ランキング

※長居公園内にある3つのスタジアム(ヤンマースタジアム長居(長居スタジアム)やヤンマーフィールド長居(長居第2陸上競技場)、建替え中のさくらスタジアム(元キンチョウスタジアム))がホームスタジアムとして使用しているが、過去にはこれ以外のスタジアムでもセレッソ大阪主催試合が開催されたことがあるためその試合も含む。

第5位 
2007年8月19日 J2第35節 セレッソ大阪 2-1 サガン鳥栖 @鳥取市営サッカー場バードスタジアム 
観客数2,898人

https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=10498

冒頭の長い説明を必要とした意味がわかっていただけただろうか。いきなり鳥取で行われたセレッソ大阪のホームゲームが入ってきた。
一昨年の最後まで優勝争いをしたシーズンから一転し、前年のJ1を年間17位に終え降格、J2で戦う事となったこのシーズンは長居スタジアム(現ヤンマーフィールド長居)、長居第2陸上競技場(現ヤンマーフィールド長居)以外に3ヶ所でホームゲームを行ったのだが、そのうちの1試合がこの試合となる。正直J2のセレッソと鳥栖の試合なんて鳥取の人は興味があるはずもない。
しかしこの2007年は香川真司が先発に定着したシーズン。この試合でも先発フル出場を果たしているので、今になってみれば鳥取の人も少し後悔しているのではないだろうか。ちなみに対戦相手の鳥栖には尹晶煥がいた。
試合は小松塁のゴールでセレッソが先制するが、前半終了間際に鳥栖の高地にゴールを奪われ1-1の同点に。しかし後半立ち上がりに香川真司のクロスをデカモリシがヘディングで決め、これが決勝点となりセレッソが勝利している。

第4位 
2007年9月2日 J2第38節 セレッソ大阪 2-0 水戸ホーリーホック @ 三木総合防災公園陸上競技場 
観客数2,711人

https://www.cerezo.jp/matches/result/top-teams/archive/2007/2007j38.htm/

これも同じ2007年に行われた地方開催のホームゲームの1つ。ある意味伝説となっている三木総合防災公園陸上競技場での試合である。
神戸市に隣接する三木市にある三木総合防災公園陸上競技場。このスタジアムには2万人が収容できる観客席がありメインスタンドにはしっかりと屋根もある。スタジアムだけなら岡山のシティライトスタジアムと遜色ない。
しかしアクセスがクソ。最寄り駅からは1時間ほど山登りをしないとスタジアムにたどりつかない。なので日曜日だったこの試合は夏場のナイトゲームにもかかわらず18時キックオフだった。
ちなみにこの試合でも香川真司はフル出場。古橋達弥のFKで先制し、試合終了間際にカウンターから香川真司が抜け出し2-0でセレッソが勝利している。

第3位 
1999年 4月14日 ヤマザキナビスコカップ1回戦第2試合 セレッソ大阪 2-0 サガン鳥栖 @ 長居スタジアム 
観客数2,705人

https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=4413

この試合が現時点でのヤンマースタジアム長居開催での最少観客試合。相手は第5位同様サガン鳥栖である。当時セレッソはJ1、サガン鳥栖はJ2だが、当時のヤマザキナビスコカップはJ1、J2の全26クラブによるH&A方式でのトーナメント戦だったためこのカードが実現。しかし平日に行われたJ2下位クラブとの対戦であり、1stレグは3-0で勝利した後の2ndレグということで集客は伸び悩んだ。
前半にファン・ソンホンと西澤明訓がゴールを奪い2-0で勝利している。

第2位 
2000年 4月12日 ヤマザキナビスコカップ1回戦第1試合 セレッソ大阪 2-0 ベガルタ仙台 @ 大阪長居第2陸上競技場
観客数2,313人

https://www.cerezo.jp/matches/result/top-teams/archive/2000/00300.html/

この試合が現時点で長居公園内で行われた試合でのの最少観客試合。パターンとしては第3位と同じで平日のJ2下位クラブとのナビスコカップでの対戦である。仙台の監督はネガティブ解説でおなじみのあの人だった。
ちなみに試合は西澤(4分)、西澤(30分) で勝利。この頃の西澤明訓はホントにかっこよかった。

第1位 
1996年6月8日 ヤマザキナビスコカップBグループ第2戦 セレッソ大阪 3-3 ジェフユナイテッド市原 @ 札幌厚別公園競技場 
観客数2,218人

https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=2305

コンサドーレ札幌のホームスタジアムとして使用されてきた札幌厚別公園競技場。このスタジアムでセレッソは過去5試合を戦ったことがあるのだが、そのうち札幌との対戦は3試合。札幌がJリーグに加入する1998年以前はこの試合のように直接札幌には関係の無いチーム同士の対戦が、どちらかのホームゲームとして時々試合が行われていた。しかし当然お客さんなど入るわけも無い。
この試合には我らが社長森島寛晃はもちろん元セレソンのジルマール、ジェフには城彰二や現札幌社長の野々村芳和らが出場していた。
ちなみにセレッソ大阪が厚別でコンサドーレ以外と対戦したもう1試合は1995年のNICOSシリーズ第10節ヴェエルディ川崎主催試合。
当時のヴェルディには三浦知良、ラモス瑠偉、ビスマルクらスター選手がいたので18,786人もの観客を集めている。


アウェイゲーム試合 少数観客数ランキング

第5位
2008年6月11日 J2第19節 徳島ヴォルティス 2-0 セレッソ大阪 @ 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム 
観客数2,179人

https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=11240

当時の徳島は2年連続J2最下位中(このシーズンも最下位となり結果3年連続最下位となる)。当日は雨。そしてU-19、U-23、フル代表と3つのカテゴリーで日本代表に選ばれ既にスター選手となっていた香川真司は日本代表招集により不在という状況の中で行われたことが影響したのだろうか。
セレッソはこの試合で香川真司の代わりに柿谷曜一朗を先発で起用するが、柿谷が徳島に期限付き移籍するのは翌2009年。徳島の人にとってまだ何の関係も無い。
しかし試合はのちにヨーロッパのビッグクラブでも活躍するドゥンビアに2ゴールを奪われ敗戦。ドゥンビアはめちゃくちゃ速かった。そしてこの試合のちょうど1週間後にスイスのヤングボーイズへの移籍が決まった。
ちなみに過去セレッソが徳島に敗れたのはこの1試合だけである。

第4位
2007年8月30日 J2第37節 モンテディオ山形 0-1 セレッソ大阪 @NDソフトスタジアム山形 
観客数2,100人

https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=10508

当時はミッドウィークの試合は木曜日に開催される試合もあったのだが、この試合はその木曜日開催。そしてセレッソ主催試合でも2試合がランクインしていた2007年の試合である。
試合は山形のプレスに手こずるも、途中から古橋達弥をFWにし裏を狙わせることで奥行きを作ることで2列目の香川真司が活きるようになり、最後はその香川真司が決めて勝利という展開だった記憶がある。

第3位
2007年7月18日 J2第28節 愛媛FC 0-2 セレッソ大阪 @ 愛媛県総合運動公園陸上競技場
観客数1,933人

https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=10457

ついに1,000人台に突入。2006年にJ2に加入した愛媛FCだが、J2加入以降昨シーズンまで平均観客数が5,000人を越えたことが無い。2007年の平均観客数は3,317人。平日開催にいたっては2000人台がザラという状況だったが、この試合の1,933人はシーズン最少だった。
シーズン最少の対戦相手がセレッソというのは寂しいところである。
また当時の愛媛はサンフレッチェ広島の若手の修行先といった立ち位置で、このシーズンは森脇良太がプレーしていた。
ちなみにこの試合の2点目も香川真司が奪っている。

第2位
2000年7月12日 ヤマザキナビスコカップ2回戦第2戦 ヴェルディ川崎 1-0 セレッソ大阪 @ 等々力陸上競技場 観客数1.808人

https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=5040

Jリーグ開幕からスター選手を多数擁する人気チームとして注目を集めていたヴェルディ川崎だが、1998年を持って読売新聞社が経営から撤退。人気選手が次々とチームを去り、この2000年が川崎市をホームタウンとしていた最後の年。翌年から東京に移転するというタイミングのシーズンである。
こういった状況なのでヴェルディは観客動員に苦しんでおりヤマザキナビスコカップ1回戦の鳥栖戦では1,589人しか集められずJ1のクラブとしてはかなり苦しい動員数となっていた。
ちなみに当時のヴェルディには中澤佑二が在籍。試合はオウンゴールでヴェルディの勝利に終わっているが、全く記憶にない。

第1位 2007年5月23日 J2第17節 水戸ホーリーホック 1-3 セレッソ大阪 @ 笠松運動公園陸上競技場 
観客数1,291人

https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=10388

またまた2007年。これを見れば2007年のセレッソがいかに苦しいシーズンだったかがわかるだろう。また当時の水戸もJ2加入以降観客動員数ワーストが定位置というかなり厳しい状態だったため、まさかの1,291人という数字に終わってしまった。
ちなみにこの試合のセレッソは1トップに小松塁、2列目に古橋達弥、香川真司、柿谷曜一朗を起用。今このメンバーで試合が行われたら10倍以上は観客が集まるのではないだろうか。
ちなみに2007年の水戸のホームゲームとしてはこの試合の観客数が最少ではなく6番目。最少は4月25日の第11節湘南戦で観客数は958人だった。
※追記
フォロワーさんにご指摘いただくまで完全に忘れていましたが、この試合は香川真司のプロ入り初ゴールの試合。前半14分に左足でゴールに流し込んでいる。
その後セレッソ大阪、ボルシア・ドルトムント、マンチェスター・ユナイテッド、ベシクタシュ、レアル・サラゴサで100点以上、日本代表でも30点以上奪う香川真司の初ゴールを現地で見た人がセレッソ史上最少観客数となるたった1,291人しかいなかったというのは何か感慨深いものがあります。

ということでホームゲーム・アウェイゲームの最少観客数ワースト5試合をそれぞれまとめてみた。
これを書いていて気がついたのだが、このそれぞれ5試合はホームゲーム4勝1分。アウェイゲーム3勝2敗。合計7勝1分2敗と結構成績が良い。この調子で行くとリモートマッチの2試合もいい成績が残せそうな気が気がしてきた。

ちなみに観客数が多い5試合だと、ホームゲーム1勝3分1敗。アウェイゲーム2勝1分2敗。合計3勝4分3敗。昔から言われてきたことだが、大観客の前での試合、特にホームゲームにはめっぽう弱い。
ちなみにホームゲームの1勝は昨年の開幕神戸戦なので一昨年までなら0勝。さらにいえば一昨年までは33,000人以上集まったホームゲームで勝ったことが無かった。
※2019年に開幕神戸戦(42,221人)とガンバ戦(36,990人)に勝利。ロティーナさんありがとう!

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